オーケストラとかを楽しむ体験価値の創出と前提知識

今日は地域の楽団の演奏会にふらっと行ってきた。
吹奏楽部の生徒からの話で徐々に吹奏楽に興味を持つようになっていった。
もちろん細かいことはよくわからないけど、今年の課題曲はこれだよとか教えてもらって聞いていた。
ここを吹くのが大変なんだとか、ここが合わせづらいんだとか言われてた。

しかしやはり生演奏はいい。
ホールの立体感ってのは、イヤホンやスピーカー越しで感じることができないんだな。
上手いのか下手なのかはよくわかんないけど、とても楽しめた。

さて、途中のお話の中で「楽団の継続が苦しい」というような話があった。
金銭面もそうだし、人材面でもそうらしい。
これは由々しき事態だ。
地域におけるコミュニティが減ってしまうのはネット時代の課題の一つである。
人が接続可能なコミュニティは限られている中で、それらが減ってしまうのは良くない。

演奏を聴きながら、この素晴らしい演奏が継続するにはどうしたらいいのだろうかと考えていた。
大きな軸は2つ。
1.地域へのコミットを高める
2.体験価値を高める
その二つの下地として
3.オーケストラを楽しめる感覚の醸成
が必要なのかなと思った。

地域へのコミットを高めるについて。
これは、あるコミュニティがその地域にどういう影響を与えているか、というもの。
その楽団が地域にどのような形で貢献するか、それを見てその楽団に参加したいと思えたり、寄付とかの形で貢献したいと思えたり、そういう形があるといい。
口で言うのは簡単だけど、実際のところすごく難しい。
地域に音楽が必要と思える町づくりとかなのかな。

体験価値を高めるについて。
ただ聞くだけじゃなくて、その聞くことを通じてどのような体験ができるか。
手拍子で曲に参加するのはひとつ。
ただ、それ以外での体験が少ないと感じた。
映像とかとの組み合わせも一つかもしれない。
SNSでどう発信するかもいいかもしれない。
とにかく、聞いて終わりじゃなくて、聞いた体験をどう昇華させていくか。

最後が1番肝心だと思う。
オーケストラを楽しめる感覚の醸成。
そもそも興味を持つきっかけであったり、楽しみ方であったりをどのように作るかが大切だと思う。
教養と言うのが1番近いのかもしれない。
これだけ情報が溢れてる中でどのようにクラシックを楽しめる教養を身につけさせればよいのか。
そこは地域での取り組みが肝心だと思う。
そういう意味では1に繋がる。

いずれにしても、こういった「昔からあるもの」を今後どのように残していくのか、というのは大事な考え方だと思う。
もちろん、モノによっては不要なモノもあるかもしれない。
ただ、時代の潮流が無制限に古き良きモノを駆逐するような風にはなってほしくない。

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