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ボクと帽子 2

頭が大きい話で思い出したんですが
今日はそんなお話を(笑)

イタリアンレストランで働いた時の事、

採用が決まった段階で店長に
支給されるユニフォームの条件として
頭が大きいので
コック帽のとにかく一番大きいサイズを、と
お願いしたのですが、

出勤初日、
受け取ったコック帽は…


もちろん入る訳も無く…。
頭にちょこんと乗ったコック帽を
鏡で見ながら


『ロボクイやん…。』


とツッコミを入れつつ


致し方なく厨房に入ると
早速バイトチーフの御局さんに目をつけられ


『夛田さん!ちょっと!』


と、呼び出され


『あなた何?その帽子のかぶりかたは!

  それがカッコいいとでも思ってるの?!』


と、いきなりどやされ


『ロボクイがですか?』


と、言い返したい気持ちを抑えつつ


『い、いえ、一番大きいサイズを

     頼んだんですが入らなくて…。』


正直に話したものの


『そんな訳ないじゃ無いの!

  あなたよりもっと大きな人でも入るわよ!』


頭ごなしに完全否定。



『それは身長やろ…。』



心の中で思いつつ、


『いえ、本当に入らないんです💦』


そうがんばってみたものの


『あなたね!いい加減にしなさいよ!』


と、さらにヒートアップする
ガンツ先生。



『いや、とは言われましても😅』


と、仕方なく抵抗すると
怒りが頂点に達したのか

鬼の形相で詰め寄って来て
おもむろにボクの帽子を掴み


『これならどう?!』



グイッと無理矢理帽子を
ボクの頭にねじ込もうとしたのですが…、


当然入るはずも無く


『あら…

       こんなの初めて…。』



と、

ようやく現実を把握くださったようで。


何とかその日は
ずり落ちる帽子を押さえながら
仕事をこなしたのですが
仕事終わりまた御局さんに呼び出され


『夛田さん、帽子貸しなさい。』


『は、はぁ💦』


また怒られるのかと
覚悟しながら帽子を差し出すと

『明日までに私が手を加えて

         持って来てあげるから』

なんと、
その帽子を手作業で補正してくださったんです✨


次の日

『夛田さん、こっち来なさい。』

御局さんがその出来上がった帽子を
わざわざかぶしてくれ


『あら!ちょうどいいじゃない!

          鏡、見てご覧なさい!』


と、
見た鏡には


綺麗な富士山型の帽子が出来上がってました💦

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〇〇さん、ありがとうございました…

コック帽にも62センチ求ム…。

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