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23-24シーズン イングリッシュプレミアリーグ開幕戦 レビュー

日本時間8月12日午前4時(現地時間8月11日19時)
イングランド・プレミアリーグの23ー24シーズンが開幕しました。
対戦カードは昨季リーグ王者のマンチェスター・シティと
今季昇格組のバーンリー。
バーンリーの監督が元シティのヴァンサン・コンパニであることから
注目のカードとされていました。

結果としては3ー0
王者シティが決定力の違いを見せつけ、開幕戦をモノにしました。
まずはお互いのスターティングメンバ―を紹介します。

https://www.goal.com/


https://www.fotmob.com/

(goal・fotmobの2サイトではバーンリーが5ー4ー1と表記されていますが
 SPOTVの表記では3ー4ー1ー2になっていました。)

意外だったのはシティのバックス陣でした。
アケ・アカンジのコンビが珍しいのは勿論、
18歳のリコ・ルイスをまさかの左SBで起用。
この時点でルイスを偽SBとする可変3ー2ー4ー1で入ることが分かったので
ルイスが開幕戦どれだけやれるのかに注目していましたが、
本当に素晴らし出来だったと個人的には感じています。
内側、外側のポジションの取り方が絶妙でビルドアップの出口になりつつ
ロドリのサポートもしっかりこなしていて驚きました。
昨年よりもかなり進化している。

前半4分、シティがいきなり先制をします。
ショートコーナーの流れからフリーのデブライネが完璧なクロスを上げ、
それをロドリが的確に落とし最後は”怪物”アーリン・ハーランド。
昨季加入1年目ながらプレミアリーグ史上最多得点を記録した
エースがオープニングゴールを決めました。

先制点を含め2点を決めたアーリン・ハーランド。昨季の36G超えなるか。


1回目のコーナーキックからデザインされたショートコーナーで
必然的にデブライネをフリーの状態にさせてからのクロス。
全てが完璧な、まさに王者の貫禄を見せつけました。

幸先よく先制したシティでしたがその後は自陣でのパスミスが目立ち
バーンリーに何度かショートカウンターを打たれるシーンが目立ちます。
その度にロドリやウォーカーの流石のカバーリングでなんとか
失点を防いでいましたが、前半20分に入ったところでアクシデントが。
この試合キャプテンマークを巻いていた負傷明けのデブライネが
(恐らく体調不良)途中交代。
先制点の起点になったチームの心臓を試合序盤で失うことになります。
代わりにコバチッチが投入されるとシティはビルドアップの形を変えます。
ルイスは偽SBではなくノーマルのSBとして振舞うようになり、
コバチッチがロドリとのダブルボランチを形成して
ビルドアップの出口を作るようになります。
コバチッチの武器である推進力を生かしボールを効果的に
運べるようになったシティは徐々にペースを取り戻していきます。

そして前半36分、またもあの男がゴールを決めます。
サイドを少ないタッチで崩し、ウォーカーの折り返しを
この試合2列目で先発していたフリアン・アルバレスが受け
相手のDFラインがゴールカバーに入ったところで”怪物”に
冷静にパスをし、それを受け取った”怪物”がワンタッチで
逆サイドの神コースに流し込んだ”スーペルゴラッソ”。
振り向きざまで難しい体勢ながら決め切ったまさに
”ゴールマシーン”とでも言いましょうか。
枠内シュート2本で2点。流石は欧州王者。
この2点目は自分たちの形で攻撃出来ていたバーンリーには
かなり精神的なダメージは大きかったでしょう。

このまま前半が終了しますがハーフタイムで選手達が
下がっていく中シティのグアルディオラ監督は
ハーランドのもとに駆け寄って”説教”。
2ゴール取ったのに?と思いましたが
「もっとボールを触れ!」「もっとプレーに関われ!」
と伝えたのではないかという勝手な憶測です。

後半は完全にシティペース。
相手にシュートをほとんど打たせずボールを保持し続け、
昨季チャンピオンシップではポゼッションサッカーで
対戦相手を圧倒したバーンリーに同じサッカーを全くと言っていい程
させずに試合を有利に進めます。

そして75分にはFKのこぼれ球をこの試合再三シュートを放ち
バーンリーゴールを脅かしていたロドリが押し込み3点目。
79分にはルイス、アケ、ハーランドに代えて
ラポルト、日本ツアーで活躍したマカティー、そして
新戦力のヨシュコ・グヴァルディオルを投入。
新戦力もお披露目しつつ終了間際にはバーンリーのザロウリィが
ウォーカーへの危険なタックルで一発退場となり、そのまま試合終了。

流石の強さのシティ、そしてプレミアリーグの洗礼を浴びたバーンリー
といった開幕前の大方の予想と同じ結果になりました。
バーンリーは自分たちのサッカーを出せたシーンもあったとはいえ
決定力、そもそもシュートチャンスをそこまで作れなかった所に
まだまだ改善の余地はあるかと思います。
気になった選手はDFのアル・ダヒル。
スタート時はCB、途中からSBにポジションを移しながらも
攻守にわたってかなり効いていた印象。
まだ21歳、今年ベルギー代表に選出されたばかりの若手ということで
注目選手になるかもしれません。

シティ側のMVPはロドリでしょう。
試合を通し、攻守に渡って絶対的な存在であり続けたDMFは
今季も昨季同様、ハイパフォーマンスを見せ続けてくれそうです。

3点目を決めたロドリ。今季も彼がチームの核になりそう。


ということで23ー24シーズン
イングリッシュプレミアリーグ開幕説
マンチェスター・シティvsバーンリー
レビューをしてみました。
どうでしょう。
こんな感じでバルセロナとシティは出来る限りやっていきたいと思います。

fin.


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