見出し画像

ブラウグラナの冬

始めに

 ここ数か月、あまりにも酷い試合を繰り返し格下相手に勝ち点を取りこぼし続け、チームの内外から非難が殺到しているFCバルセロナ。1位のレアル・マドリ―、2位のジローナ(共に勝ち点48)とは現時点で7ポイント差の勝ち点41となっており、このままでは優勝争いはおろか、CL圏内に入れるかどうかも分からない状況にあります。
 アトレティック・クルブ、アトレティコ・マドリ―、ベティス、ソシエダとCL圏争いに関わってきそうなクラブが多くいる中、何とか調子を上げていき最低でも4位以内に入らなければなりません。ではバルセロナはこの冬の移籍期間の1ヶ月をどのように過ごすべきなのかをすでに決定しているスケジュールと共に分析します。

スケジュール

1月はリーグ戦再開の前に国王杯(コパ・デル・レイ)、そしてサウジアラビアで行われるスーペル・コパという二つのカップ戦を控えています。

1月(日本時間)
5日:vsラス・パルマス2ー1○(リーグ戦)
8日:vsバルバストロ3ー2○(コパ・デル・レイ)
12日:vsオサスナ2-0○(スーペル・コパ)
---------------------------------------------------------------ここまでは既に終了
15日:vsレアル・マドリ―(スーペル・コパ/エル・クラシコ)
19日:vsウニオニスタス(コパ・デル・レイ)
22日:vsベティス(リーグ戦)
28日:vsビジャレアル(リーグ戦)
31日:vsオサスナ(リーグ戦/移籍期間最終日)

ここから半月で5試合、基本的に中2.3日での試合ペースが続きます。1月はここまで3連勝しているものの、バルセロナより明らかに格下のクラブばかりであるため、15日のスーペル・コパ決勝、今季2度目のエル・クラシコがまさに大一番・パルティダストとなるに違いありません。

移籍

 さて注目なのは冬の移籍市場です。バルセロナはみなさんご存じの通りお金がありません。資金繰りの下手糞ぶりがよくわかりますね。そもそも昨季みたいにCLベスト8以上に行く前提で予算を組んでるとか頭おかしいんかと思いますけれど。すでに決まっている移籍というかもう既に試合に出ていますが、アトレチコ・パラナエンセから”ネクスト・ロナウド”と呼ばれる18歳のヴィトール・ロケを獲得しました。レヴァンドフスキが絶不調の今、彼に代わるCFは特に欲していたので良かったです。ラス・パルマス戦では10数分の出場で2回決定機を生み出しました。1個は確実に決めておかなければいけないものでしたが、少し希望が持てた気がします。1点取れればその後得点を量産しそうな匂いがしますね。
 そしてそれよりも問題というか補強したいポジションがブスケツが去った今、やはりピボーテ(ボランチ/DMF)でしょう。ジローナから今シーズンの要の選手であるアレイクス・ガルシアを獲得しようとしましたが、契約解除金の2000万€を払うことが出来ず。2000万€すら払えないのかと少しばかりの驚きがありました。勿論ピボーテもですが”バルセロナらしくない”フィジカルに優れ、肉弾戦が得意でゴール前にも飛び出していけるMFがいればどれほど楽だろうかといつも思います。17ー18シーズンのパウリーニョ(現コリンチャンス)や18ー20まで所属したアルトゥロ・ビダル(現アトレチコ・パラナエンセ)のような選手がいれば、、、フリーorローンでとれるベテランの中盤の選手を探しているようですが獲得することは出来るのでしょうか。

まとめ

 さてどうなりますかね、後半戦は。ガビとテア・シュテーゲンが離脱している今、どうしてもトランジションの場面や決定機阻止のクオリティが落ちてしまっている気がします。ヴィトール・ロケの覚醒、そしてレヴァンドフスキの復活を願うしかないのでしょうか。ガビがおらずともフレンキー・ギュンドアン・ペドリの中盤3枚のクオリティはやはり国内随一と言えるでしょう。この3人で試合を支配することが出来ればチャンスはおのずと増えていくはずです。お願いです。もう誰も怪我しないで。

fin.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?