見出し画像

【ポケモン×英語】「頼る」はdepend on? count on?

「~に頼る」は"depend on~"と学校で習った人は多いかと思います。

しかしハートゴールドの北米版をプレイしていると、「頼りにする」には"count on ~"という表現が頻繁に使われていることに気がつきました。

この記事を執筆している現在はコガネシティを目前にしていますが、depend onという表現には一度も出会っていません。

興味が湧いたので少し調べてみました。

「~に頼る」の英訳

「~に頼る」には主に3つの表現があります。

"depend on ~, rely on ~, count on ~"です。

それぞれの違いを見る前に、前置詞のonについて説明させてください。

英語の前置詞を理解する上で大切なことは、訳で覚えるのではなく、イメージで理解することです。

前置詞inを例に出してみましょう。

I live in Nagoya.

「私は名古屋住んでいる。」でもいいし「私は名古屋生活をしている。」でもいいですね。

in=「に」や「で」と覚えていてはキリがありません。

もし前置詞を日本語訳で覚えてしまうと、

This Shinkansen will be stopping at Nagoya.「この新幹線は名古屋に止まります。」

このatも「に」という訳になり、inとの区別がつかなくなります。

inは「~の中に」というイメージで覚えるんです。

そうすると「名古屋という都市の中に住んでいる」と考えることができますね。

atは「一点ピンポイント」というイメージで覚える。

「名古屋駅ピンポイント」に新幹線が止まるのです。

onのイメージ

onは「接触」のイメージで考えてください。

There is an apple on the table.「テーブルの上にリンゴが一つある。」

Some magnets are on the fridge.「磁石がいくつか冷蔵庫に引っ付いている。」

There are lights on the ceiling.「電気が天井にある。」

接触していれば上だろうが下だろうがonなんですね。

ここから派生して「精神的な接触」で「~に頼る」という表現には前置詞のonが付くようになったということです。

「~に頼る」表現の考察

1.depend on ~

他の表現と比べ、depend onには「依存」の意味合いが強く含まれています。

dependの形容詞形でdependentという単語があります。

My sister is still dependent on parents.「妹はまだ両親に依存している。」

この反意表現としてbe independent of ~「~から独立している」という表現があります。

She wants to be independent of her parents.
「彼女は両親から独立したがっている。」

またアメリカでは独立記念日のことをIndependence Dayと言います。

depend onには依存のニュアンスが強く含まれることがわかります。

2.rely on~

relyはreliable「信頼できる」の動詞形です。

Jack is a very reliable person. 「ジャックはとても信頼できる人です。」

In general, German cars are very reliable.
「ドイツ車は一般的に信頼性が高い。」

このように人や物の特性を表します。

He's very honest, so we can rely on him.
「彼はとても正直だから私達は彼をあてにすることができる。」

人の特性を根拠に「この人になら頼ることができる!」という意味を含めたときに使うのに適した表現なのでしょう。

3.count on ~

どれも物語序盤で主人公の人間性を十分に理解していない状態での「頼りにしているよ!」の表現ですから、上記の2つと比べると「じゃあよろしくね!」くらいの軽く使える表現ということがわかります。

まとめると、

depend on ~:誰かに依存して頼っているニュアンスを強く含む。

rely on ~:人の性格や物の特性を根拠に頼りになることを表している。

count on ~:軽く使える口語表現。

くらいでしょうか。

ストーリーを進めていると何度も繰り返し目にしたので、使いやすい表現なのでしょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?