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お休み中のタコシェ3 太田螢一さん画業40thを祝う

今年は、太田螢一さんの画業40周年になります。
公式サイトの年譜によると、子供時代から絵に親しんだ太田さんは、78年に、地元の千葉で、アーティスト集団「パノラマ・アワー」を組織し、展覧会を開催したり、ミュージシャンたちとのコラボで印刷物まわりのアートや作詞を手がけるようなります。そして80年に、雑誌「宝島」からの依頼を受けて、イラストを発表したことで、画業デビューを果たし、今年で40年目を迎える、というわけです。

デビューから現在に至る紆余曲折は大幅に端折りましたが、詳しくは、太田さんのサイトや、facebookなどをご参照ください。

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タコシェは、お買い物袋のイラストを描き下ろしていただいたり、トートバッグに絵を提供していただいたほか、展示を開催させていただいたり、トークショーも開催させていただきました。作品を提供していただくだけでなく、制作途中で伺う太田さんの言葉は、目先の事や焦りや不安からフワフワ漂いがちな私の気持ちを、幾度となく地につなぎとめてくれました。

たとえば、納得ゆくまで作品を仕上げる太田さんに対して「締め切りがあるんだから、それまでの期間でベストを尽くせばいいんじゃないの? 3ヶ月なら3ヶ月分って。半年も一年もかけたらほかの仕事ができないし」なんて生意気を言うと、「君ぃ、一生に描ける作品は限られているのだから、中途半端なことに時間はかけられないよ」と言う調子で、たしなめられます。夜空の星のように、はるか遠くにありながら、導いてくれる存在です。

現在、コロナ騒動の中、広島のシルクスクリーン工房haro worksさんとのコラボで、太田さんのTシャツ三部作の3つ目を制作しています。あーでもない、こーでもないと話しあい、手直しているうちに、コロナが到来してしまったのですが、そんな時も太田さんからのメッセージは
「ともかく なんとか切り抜けましょうね!
我々の処方箋は 知恵と忍耐と微笑み‼️ですよ」と、校長先生の言葉のように清らかでした。

コロナで外出や集まりが制限される中、各種お祝いも自粛気味ですが、だからと言って40周年を祝う気持ちは自粛しません、惜しみません! シャツの制作や、これまでの作品の復刻など、安全確保の上で、お祝いいたします。

また、この際ですので、誕生、進学・進級、就職、ご結婚、還暦とか古希とか米寿や白寿、受賞、引っ越しなどなど、ありとあらゆる新たな門出をお祝いいたします!!!! おめでとう、おめでとうございます🎊 新学期がもし9月からになって入学式を2度することになっても、またお祝いします!

さて、太田さんのTシャツを制作していただく広島のharo worksもこの春から本格的に始動する工房で、作業場所以外に、多くの方をお迎えすべく、作品やグッズを展示・販売できる場所を作ろうとした矢先、主宰の葉朗君は気づきました。窓無し+狭いスタジオを仕切ったさらに狭い空間+モノが多くて人との距離とれない場所 =「密」
そんなわけで、広島の街の中で、まもなく"作業台付きのシルク印刷+雑貨”の不思議な屋台を目撃することになるかもしれません。屋号は「幻」だそうです。

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