見出し画像

デジャヴとジャメヴの話


あなたは生活の中で、


ふと、


あれ?

確かに知っている。

知っているはずなんだが、


いつどこでのことか思い出せない...。


という現象に見舞われたことはあるだろうか?

これは俗にいう、

「デジャヴ」というやつだ。


「既視感」ともいう。

私自身も稀にこの現象に見舞われる。

きっとあなたにもそんな経験があるだろう。



では、


反対に、

よく見慣れたはずのものを
未知のものに感じたことはあるだろうか?

これは「デジャヴ」の反対の現象。

「ジャメヴ」という現象らしい。

「既視感」の反対に「未視感」ともいうらしい。


私は今まで、「デジャヴ」に反対の現象が
存在するなんて知らなかった。

考えすらしなかった。

まるで初めて聞いた言葉だった。

これは「ジャメヴ」なのだろうか。


否、知らなかっただけである。

無知だっただけである。


しかし、

知らなかった人も多いのではないでしょか?

誰かに言いたくなっちゃう豆知識ですよね?

なのでお話する事にしました。

知人からこの話を聞いて、
絶対に書くと決めていました。


そもそも、

「デジャヴ」とは、

実際は一度も体験したことがないのに、
すでにどこかで体験したかのように感じる現象。

「デジャヴ」はフランス語のようです。
「既視感」ともいいます。

一般的には、
「よく知っている」という感覚だけでなく
確かに見覚えがあるが、いつどこでか思い出せない
というリアルな違和感を伴う場合が多いようです。

過去の体験は夢に起因するものであると
考えられますが、多くの場合、
既視感は過去に実際に体験したという
確かな感覚があり夢や物忘れとは異なります。

「デジャヴ」は神経伝達の過程で起こる脳内の
情報処理プロセスに起因するものだと
考えられています。

ある経験をすると、
自動的に過去の類似経験が想起されるので
そういったメカニズムも
関係しているのかもしれません。

そして、

反対の「ジャメヴ」です。


「ジャメヴ」とは、

何度も経験したことのある事柄を、
まるで見慣れないもののように
感じてしまう現象をいいます。


こちらもフランス語で、「ジャメヴ」です。
「未視感」ともいいます。

この現象は心理学者にも研究されており、
賞も受賞されているようです。

この「ジャメヴ」の研究では、
ジャメヴを引き起こす誘導実験が行われ、
15年かけ、研究されたようです。

その検証実験はシンプルで、はじめに行われたのは

「94人の大学生に同じ単語を繰り返し書かせる」

というもの。

被験者には日常的にありふれたものから、
普段目にしないようなものまで
12種類の単語を何度も何度もノートに
書き写しさせます。

被験者には
「単語の書き写しはできるだけ早く行うように」

と依頼する一方で、

「違和感や退屈、手の痛みを感じた場合は作業を中断してもよい」と伝えました。


その結果、

被験者の約70%がジャメヴに近い違和感を覚え、 少なくとも一回は作業を中断したとのことです。

ジャメヴによる作業の中断は単語を
およそ33回書き写した時、
時間にすると約1分で発生したといいます。

また、ジャメヴは書き写しをしている単語が
よく知られた単語の場合に起こったそうです。



2つ目の実験では、
「the」という定冠詞のみを
何度も書かせるという実験を行いました。

すると、


被験者の55%がジャメヴを理由に
作業を中断しました。

ジャメヴの感覚に至るまでに
「the」を書き写した回数は平均27回だそうです。

作業を中断した被験者は、

「単語を見れば見るほど意味がわからなくなる」

「手のコントロールを失いそうだった」

「まるで単語が正しくないようで、実際には言葉ではなく誰かに騙されているように思った」

などと感想を話したそうです。

この研究を行った心理学者の論文では

「繰り返す事による意味の変容と喪失は、
ジャメヴという特別な感覚を伴う」

と主張しています。

また、

「ジャメヴは作業が自動化されて流暢になりすぎ、繰り返されすぎていることを知らせる信号であり、今行なっている処理から抜け出させてくれる現象で、非現実的な感覚は実際には現実を確認するものなのです」とも説明しています。

私たちの認知には常に柔軟性が必要で
それを保つ必要があり、単純な反復作業に
長く没頭するよりも、必要なところに注意を
向ける方が合理的で、ジャメヴは認知を
正しく導くためのシステムだ
と論じています。

この研究が何度も同じ単語を
繰り返し書き記すように、
同じ行動を何度もやってしまうことが
人間の認知に及ぼす影響についての知見につながるとしています。

例えば外出時に家の戸締りを何度も確認すると、 鍵がかかっているかどうかを確認すること
自体が難しくなってしまい、
悪循環になってしまう、としている。


この研究がさらなる研究の契機になることを
願うとコメントしているようです。


確認する事よりも自動的な動作になってしまい
確認ができなくなるという事でしょうか?

ともあれ、とても興味深い研究でした。

わたしも、「ジャメヴ」を経験すべく、
実験をしてみたいと思います。

内容を知った上でどうなるのか、
前提条件が崩れてしまっている感は
否めませんが...。

ものは、試しです。


日本人の私に「the」が馴染み深いかは謎ですが、
とりあえずいっぱい書いてみます。


the the the the the the the the the the the the
the the the the the the the the the the the the
the the the the the the the the the the the the
the the the the the the the the the the the the
the the the the the the the the the the the the
the the the the the the the the the the the the
the the the the the the the the the the the ......

実際には手書きしてみましたが、
30回ほどでよくわからなくなりました。

続いて、

「the」が意味するところの、
「その」という文字を繰り返し書いてみました。


その その その その その その その その
その その その その その その その その
その その その その その その その その
その その その その その その その その
その その その その その その その その
その その その その その その その その
その その その その その その その............


実際には手書きしてみましたが、
22回でよくわからなくなりました。

この実験に意味があるのかは分かりません。

が、

ここで一つの疑問が浮かびました。


「これってゲシュタルト崩壊では?」


言われてみれば、
ゲシュタルト崩壊もジャメヴなのか?
と思ったのですが、違うようです。

ゲシュタルト崩壊とは、知覚における現象のひとつ。全体性を持ったまとまりのある構造から全体性が失われてしまい、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象をいう。近年、同じ語を長時間凝視し続けていたり、何度も繰り返したりしていると,次第にその意味が減じられる現象として扱われることがあるが、誤りである。(Wikipediaより)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%88%E5%B4%A9%E5%A3%8A



「ジャメヴ」
は見慣れた風景などが未知のものに
感じられる現象などをいいます。

なので違う現象なのでしょう。

そうなると、先ほどの研究はどうなのかという考えに至ってしまうのですが...。


「デジャヴ」「ジャメヴ」
まだ明らかになっていないことが多いようで、
その研究の一歩として
大きな成果なのかもしれません。

そしてそれを調べてわかったことといえば、


「デジャヴ」も「ジャメヴ」も謎が多い。

です。

私は研究者でも心理学者でもなんでもないないので
違いを知ることができただけで大きな発見です。

そもそも「ジャメヴ」も知らなかったわけですし。

それが、少し調べただけで
そこいらの人より知識を有することができました。


きっと、

そのはずです。

決してそこいらの人を軽んじてはおりません。

これを言うことで信憑性が薄れなくもないですが。

インターネットは情報の宝庫だと。

そういう旨を伝えたいだけなのです。

情報が溢れる現代だからこそ、

真実を、 

本質を、

捉える力は大切にしたいものです。


そうでした、

そのことを最近において強く感じたもので、

おわりに、※でお願いをするようにしました。

前回の記事にも書いたのですが、

最後までお読みいただけると幸いです。


とはいっても、

もう書きたいことは書かせていただいたので
この辺でしめたいと思います。



見たことあるような、ないような、

なんか知らないけど、絶対知ってるような?

絶対知ってるけど、いつどこの記憶だ...?

よくわからない不思議な感覚になる現象....。

「デジャヴ」
「ジャメヴ」の話。






※なお、インターネットに転がる情報を
参照させていただきお話しております。

それ故に、
誤った情報を発信しないよう努めておりますが、

全ての情報を鵜呑みにせず、
情報を見極める皆様の心眼にも頼らせて頂くこと
ご了承お願い申し上げます。

皆様の日常生活の中に、
少しでも良い影響となることを願っております。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?