実務従事の世界#中小企業診断士#TAC名古屋#実務従事#実務補習#取材の学校
みなさん、こんにちは!
QCCメンバーの水村聡です。
(私の自己紹介記事はこちらになります。)
今回は、私が受けてきた実務従事についてお話していこうと思います。
それでは今回もよろしくお願いします。
実務従事って?
みなさん、そもそも「実務従事」ってご存知ですか?
ん?「実務補習」の言い間違いじゃないの?
とお思いの方もいらっしゃると思います。
では、実務従事とは何ぞやというところから説明したいと思います。
中小企業診断士2次試験の試験案内にこのようなページがあります。
・・・・・・・・・・
堅苦しくてわかんねー!!
しかも字が小さすぎて読めねー!!
となりますよね(笑)
と言うことで、私がすごく簡単に言い換えます。
実務従事とは、実務補習の代わりになるもので、先輩診断士の紹介や知り合いの会社の協力によりコンサルティング業務をすることで診断士登録(更新にも使えます)に必要なポイントを得る活動です。
中小企業診断士として登録するには、2次試験に合格してから3年以内に実務要件(15ポイント)を満たす必要があります。そのやり方として、①実務補習、②実務従事(経営の診断助言業務または窓口相談業務)があります。
実際のところ、15ポイントをすべて実務補習で満たす方は珍しく(実務補習の15日間コースを受けた方くらいです)、ほとんどの合格者が1回は実務補習を受けるものの、残りは実務従事で満たしています。
例えば仕事先の会社の社長に頼んでコンサルティング業務を行うことで実務従事ができます。
また、実務従事を取り扱っているコンサルティング会社(アクセルパートナーズ、清水トラストコンサルティング、大塚商会など)もあります。
私が受けた実務従事
私はゴールデンウィークから6月末の期間で実務従事を受け、10ポイントを獲得しました。おかげで実務補習は7月実施の1回(5ポイント)だけで済みました(実務補習についての内容は次回の私の記事で紹介します)。
きっかけは、私が受講していた「取材の学校」でした。取材の学校は診断士のコミュニケーション能力や記事の書き方を学ぶ講座で、QCCの津田まどか先生(以下、まどか先生)も講師をされています。
費用は11万円で決して安くはないですが、実はこれが実務従事に大きく絡んできます。
取材の学校の講師の1人が、実務従事の案件を紹介してくれました。その講師は女性の方ですが、その方の旦那さんが経営している会社のコンサルティングを担当する業務を実務従事の案件として紹介されました。
期間はゴールデンウィークから6月末まで。すべてオンラインでも対応可能だったので、遠方の方も受けることができました。
初日と最終日は日程が決められていましたが、あとの8日間は自由に日程を決めることができました。
初日は顔合わせ、会社や課題の説明でした。
間の8日は経営者へのヒアリングやzoomでの打ち合わせ、情報整理、改善策立案、プレゼン資料作成、プレゼン練習、経営者への中間報告でした(これらを行った日を記録しておき、初日と最終日を含めて申請書に日付を書く必要があります)。
最終日はプレゼンをした後に打ち上げを行って終了です。今回の記事のキャッチアップ画像(サムネ画像)になっている建物は、最終日のプレゼンを行った会場です(貸会議室なので、実務従事先企業とは無関係です)。
最後に、実務従事を行った証明となる書類に実施日やご自身の氏名・住所などを記載し、社長のハンコを押してもらいます。
これを診断士登録申請の際に送ります。
あれ?元をとったぞ
実務従事は、無料でできるものもあれば、実務補習のように受講料を払って受けるものもあります(先ほど紹介したコンサル会社の実務従事はこちらです)。ちなみに有料の場合の金額は5ポイント獲得のものだと約7万円で、実務補習の金額とほぼ同じです。
また、報酬が発生するものもあります。その場合はご自身の勤務先に副業の可否を確認しておく必要があります。
私の受けた実務従事は無料でした。そして10ポイント獲得しました。
仮に私の受けた実務従事が有料なら、14万円(7万円で5ポイント×2=14万円)かかっていたことになります。対する取材の学校の受講料は11万円。
あら不思議!実務従事を受けたことで取材の学校の「投資額=受講料」を回収できてしまいました。
実務補習と比べると?
実務従事は、以下のような特徴があります。
【長所】
・実務補習はタイトな日程だが、実務従事は日程的に余裕がある
・協会のルール(期間中は経営者との名刺交換や追加ヒアリング禁止など)が及ばないので、自由にできる
・指導員がいないので、実務補習よりも自由にできる
【短所】
・指導員がいないからこそ、コンサルティングのやり方がわからないと誰も教えてくれない(実務補習はやり方が書かれたテキストがありますし、指導員もやり方を教えてくれます)
・自分勝手に進めてしまうメンバーや、本筋から外れた細かいことばかり気にするメンバーがいても、止めてくれる人がいない(実務補習はこういうメンバーがいると指導員が止めてくれます)
・責任もメンバーが負うことになる(実務補習は指導員が責任を負います)
実務補習と実務従事、どちらから受ける?
これらの特徴を考えると、やり方がわからないと右往左往してしまいますから、最初は実務補習を受けたほうがいいです。特に2月ですね。15日コースを一気に受ける必要はないので、5日間コースや8日間コースを受けてみましょう(令和7年度以降は8日間コースのみになります)。
もちろん、2月は仕事が繁忙期で実務補習を受けることができないという方もいらっしゃると思います。そういう方は実務従事が最初になると思います。その場合は先輩診断士と一緒に受けたほうがいいです。実務従事は診断士登録後のポイント獲得要件にもなっているので、診断士登録者も受けます。先輩診断士がいればコンサルティングのやり方を知っていますから、頼ることができます(メンバー全員が1年目だと正直キツいです)。
実務従事のサービスを提供しているところだと、チーム分けのときに診断士の年数は考慮に入れてくれると思います。
リーダー(班長)をやるべきか?
実務補習ではリーダー(班長)を必ず置きますが、実務従事ではリーダー(班長)を置くか置かないかは各チームの任意になります。
ただ、リーダー(班長)を置いたほうがコンサルティングの効率性は高まります。
但し、仕事でのマネジメント経験がない、かつ実務補習経験がなくコンサルティングのやり方がわからない方がリーダー(班長)をやると、マネジメントや段取りができませんし、右も左もわからないためコンサルティングの効率性は大きく下がってしまいます。なので、その場合は先輩や経験者にリーダー(班長)を譲りましょう。
QCCでも実務従事がある
実はQCCでもまどか先生の紹介で実務従事を受けることができます(私はスケジュールとキャパの関係で受けませんでした)。これもQCCの魅力の1つですね。
もちろんメンバーはQCCの仲間で、それぞれのメンバーの性格や癖を知っているため、初対面の方とチームを組むことが基本である普通の実務従事よりも作業はやりやすいと思います。
QCCは心理的安全性が確保されている
QCCは心理的安全性が確保されています。実はこの「心理的安全性が確保されているか」は、実務従事や実務補習の出来を大きく左右します。
チームで作業をすると、周囲のメンバーのことを踏まえず自分勝手に進めてしまう方、上から目線でダメ出しをして他のメンバーを動揺させてしまう方、本筋から外れた細かいことばかり気にする方などが必ず1人はいますよね。こういう方がいると作業の効率性や成果物の品質が大きく低下してします。
しかし、QCCでチーム作業をする場合、仮にこういう人がいたとしても他のメンバーが止めてくれます。
QCCは、「先輩だから偉い、後輩だから偉くない」という関係はなく、みんなフラットな関係です。なので先輩から上から目線でダメ出しされるようなこともありません。そのため、何か言っても人格否定をされない、上から目線で否定されない、怒られないという安心感があります。
だから各メンバーが他のメンバーのことを信頼していて、心理的安全性が確保できています。そのため、普通の実務従事よりもチーム作業がやりやすくなっています。これがQCCの強みの1つです。
終わりに
いかがでしたか?今回は実務従事のことについて説明させていただきました。
今回の内容がみなさんの参考になれば幸いです。
次回の私の記事は、実務補習についてお送りしていきます。
では、また次回お会いしましょう!
ありがとうございました。
QCCの活動紹介記事はこちら
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