青の色覚

カッコいい。僕に向けられたソレは遠く理解に及ばない。きっと、その概念の総てを以て初めて受け入れられる。
どのコミュニティーだってそう。飛び抜けたキレイな顔が1つ、幅を効かせていることが殆どだ。そして僕は、10人いたら11番目、1000人いたら1001番目。誰が見て値踏みするのだろう。

物見なんて光を見ているに過ぎない。青く見える物は、青い光を反射するだけで、それ自体が青いわけじゃない。
赤、黃、青。すべての色覚が平均的な人は、総てを見た後に比較して、1番キレイな顔に対して素直にカッコいいと言う。赤に特化した人は彼らに恋をし、黃に特化した人は黄色い声を上げるだけ。青に特化した人は天の邪鬼で、ズレた人を好む。
だから見えない人が多いだけだと思いたい。
最近はキレイな顔が妬ましいのだ。

「たのもう」
ズルイほどカッコいい面々よ。キレイな皮膚を剥いで切り合えば、神経が素直に言う事を聞いてくれるだろう。
「どうれ」と言え。さぁ「どうれ」

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