鈍感な夜

こんな時間なのに自動販売機に並んだ。
きっと前の人も深夜徘徊。ラフな服装に眼鏡で、誰にも会わないと思ったのだろうかマスクは着けず、勿論すっぴん。
目算、歳は同じくらい。同じくらい? だったら同級生? お互い成長していて分からなかっただけかもしれない。
その人も或いは、社会人1年目で新しい環境にてんてこ舞いで浮遊病を罹患しているはずだ。
「こんばんは」「どうも」の一言二言で全てがわかった。

そんな鈍感な夜。青い紫陽花すら温かい

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