「Riot Force」神話伝説~聖徒伝

RiotForceの世界は、創世の父と呼ばれる最高位の神と、その妻である創造の女神によって生み出されたもの。完全なる無の世界において地上を創ったのは創造の女神であり、天上界、魔界を創ったのは創世の父である。天上界を神と守護者である種族の世界とし、魔界を闇と暗黒を司る種族の世界とした。そして創世の父は様々な種族を生み、神と女神の間の子となる二人の女神も誕生した。一人は光を司りし女神、もう一人は闇を司りし女神となる。だが数千年もの間、闇の女神は己の闇に支配される余り邪悪な女神へと変貌し、創世の父を封印してはその力を我が物としてしまう。父神の力を得て暗黒の女神へと覚醒し、全ての世界を混沌と闇で覆い尽くし始める。創造の女神は光の娘に全てを託し、血を分けた光と闇の女神の戦いが繰り広げられた。壮絶な戦いの末、暗黒の女神は滅び、光の女神は新たなる世界の創造主……父神と母神の遺志を受け継いだ創造の女神となる。女神は多くの子を生み、子は世界を守護する戦士、戦乙女、賢人となりて地上各地に君臨する事となった。

時は流れ、光の女神によって倒されたはずの暗黒の女神は再び蘇り、賢人の一人だった者は巨大な闇に喰われ、闇と冥府を司る不死の妖魔術師へと生まれ変わり、女神の腹心となった。女神の子であり、地上を守護する戦士、戦乙女、賢人が集い、死闘の末に暗黒の女神は完全なる最期を迎えた。妖魔術師として堕ちた賢人は戦いの中で肉体を失うが、魂と精神体は永劫の時を生きる不死なる存在であり、いつの日か地上に自らの闇の器となる者が再び現れるその時まで、深き闇の中で眠りについたのである……。

光の女神は世界の均衡を保つべく、神の力を7つのフォースへと変え、世界各地に封印させる。7つのフォースとは、炎、水、地、風、木、光、闇……世界を司る元素である。地上を救った戦士達は子孫を生み、数々の種族と共に世界を繁栄させた。だが、幾千年の時を経ても邪悪なる意思を抱く者の存在は絶える事はなかった。

世界の繁栄と共に誕生した神を崇めしとする聖都……そこでは二人の子が産声をあげた。一人は光の子、もう一人は闇の子。それはまさに創世記の神と女神の子であるかのような運命の子であった。だが、聖都には一つの予言が記されていた。

【闇に魅入られし者、大いなる暗黒の力を手にし、世界の均衡を司る神を魔に染め、全てを闇に覆い尽くさん】

このような予言によりて闇の子として生まれた者は予言によって聖都から追放され、消息を絶った。光の聖徒は、弟である闇の子を探し求めたが、その姿は何処にもなかった。そんな中、魔導帝国と呼ばれる悪しき帝国が魔法の力や様々な種族を実験台にして世界の支配を目論んでいた。

時は流れ、聖都は滅びた。光の子と闇の子との戦いの末に引き起こした巨大なる暗黒の魔力が聖都を滅ぼした。光の子は姿を消し、闇の子もまた姿を消した。光の子……ティマーラには子供がいた。ティマーラの子は、魔導帝国に戦いを挑む勇者と称えられ、英雄の称号を持つ者であった。

ティマーラの子は焔を司りし魔導師、魔を討つ闘士の槍を携えし戦士、光の加護を受けし聖者と共に魔導帝国との壮絶な戦いに挑む。戦いの末、悪しき皇帝は滅びたが、実験台に使われていた凶悪な兵器となる者が牙を剥けた。敵の戦闘能力は皇帝をも凌ぐ程の圧倒的なもので、一行は窮地に追い詰められるが、壮絶な死闘の末、究極魔法の一種である次元転送魔法によって敵を魔界へと追放する事に成功した。

帝国の壊滅後、地上の勇者達は子孫を残し、何処かへ姿を消した。

Twitterより関連創作メモ

http://twilog.org/tachibana_sotyo/search?word=%E5%89%B5%E4%BD%9C%E3%83%A1%E3%83%A2&ao=a&page=3

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