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素直という言葉を呪縛にしていたお話

こんにちは。

カウンセラー見習いの橘奈緒美です。

「愛されたいなら、素直でなくてはならない、まっすぐで、正直で、純粋な心でいなくてはいけない」

そういう「素直さ」を呪縛にしていることってないでしょうか?

そりゃまあ、そうあれたら愛されるかもしれないけれど、大人の素直さってなかなか難しいんですよね。

ひねくれてて頑固で、褒められたとしても素直に受け取れない自分がいます。

そもそもこれって子どもの頃に
「素直なほうが良いね、かわいいよね」
いう大人の考えを汲み取っていく過程で出来上がった思考です。

その期待に応えるために、逆に素直さから離れていくのかな?
と思い、この記事を書くことにしました。

子ども側も物心がついてくれば、
大人の言うことを素直に聞けて、言いつけをちゃんと守れる子が良い子なんだろう
という大人の期待に気づきます。

だからそうじゃない私は、素直じゃない悪い子だと思ってしまう。

そもそも子どもの頃は、自分の気持ちに正直に素直に生きてるからこそ、失敗したり、怒られたりするんですけどね。

そんなときに怒られると
「自分の気持ちに正直なことをしたらダメなんだ、怒られるんだ」
という気持ちに変換されて、ちょっと歪んだデータが少しずつ溜まっていってしまう。

私は、三輪車で暴走して生け垣に突っ込んで怪我したり、口から生まれたのかって言われるくらいおしゃべり過ぎて、しょっちゅう怒られている子どもでした。

体が弱かったので、親が心配していろんな制限をかけたというのもあるのですが、

本能のまま素直に生きてたら怒られる!
自由にしてたら嫌われる!

というデータ収集の経験をたくさんしたし、同じ経験がある人もきっといっぱいいますよね。

そして、良い子でいるための嘘をついてしまったり、そう見せるための努力が上手く行かなくて、自分をさらに悪い子認定したり、意地を張ったり、ひねくれちゃったり。。

どんどん本来の素直さから離れていきました。

やがて、
素直に行動すると怒られる→じゃあ自分の気持ちとは違うけど、こうしよう→こんな素直じゃない私はきっと愛されないんだ!

という謎データ変換をしていって、見事にややこしい大人の完成です。(心は子どものまま)

そして大人になって、「相手に素直な気持ちを伝えたら嫌われちゃうかも」という思いで相手に接するので、どうもひねくれた愛情表現になったり、そもそも表現する事自体ができなかったりして。

表現したらしたで、「ああ、余計なこと言っちゃったかな」「今日あの人が機嫌悪いのは私が調子に乗って正直なこと言ったからかな」なんて、どんどん言葉や態度に出せなくなって、何を考えているのかわからない人になっていってしまう。
書いていてイタいです。

どうしたら素直さを取り戻せるんだろう

顔に落書き

そして人間関係でいろんな問題が起こるたび、「ああ、素直じゃないな、私。こんなひねくれた私はダメだ」と自分責めの材料にして、さらにいじけていました。

じゃあ素直さってどうすれば取り戻せるのさ?と考えたり本を読んだりしてみたりしたのですが、もうこれも練習でしかないようです。

自分が好きな物を好きと言う。
好き、嫌いを存分に感じてみる。

人からバカにされても、なにそれ?って言われても良いから、私はこれが好き!って言ってみる。

私は過去に自分が好きな音楽をダサいと言われた事があって、プレイリストを見られるのがすごく嫌でした。

でもそういうときも「私は好きなんだもん!この人は天才だと思う!」くらいのテンションで好きだと言ってみる。

言い争うわけじゃなくて、ただ、「私は好き」と言うだけ。

あとは、好き嫌いを体感でしっかり味わうことをする。

右手にミスド、左手にケンタを持って、「あー、至福ー!」という時間を自分に与えてみるとか。

お風呂にちょっと良い塩を入れて、アロマオイルやキャンドルを炊いて、「お風呂大好き!気持ちいいー!」って感じてみるとか。

反対に、「片付けは好きじゃない」、「排水口の掃除はもっと嫌」とか、自分が今この瞬間に感じている「好き嫌い」をしっかり感じていく。

でも人に対する「嫌い」はあまり強くアピールすると他人を傷つけることもあるので、そうなりそうなときは紙に書いて破いたり、フライパンで塩振ってお焚き上げしています。

もう本当に小さいことなんですけど、嫌いと思ってはいけないという気持ちも自分を責めてしまうことになるので、「これは嫌いと思ったんだね」と認めるだけでいいんです。

私はボーっとしたところがあるので、意識しないとすぐに感情に飲み込まれたり、自分責めタイムが始まっていました。

最近は少しだけ「好き嫌いを感じるだけで、自分を責めないこと」できるようになってきました。

そうやって一つ一つ、自分の好き、嫌いを感じて表現していくことで、子どもの頃に封印した「大好き!」「楽しい!」「面白い!」という本当の素直な気持ちを取り戻せるんじゃないかなと思っています。

素直さを呪縛としてではなく、自分が自由に、
楽しく生きられるための資質として持てたら良いですよね。

読んでいただき、ありがとうございました!

橘奈緒美でした!

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