3分小説家|橘藍 たちばなあい
高校2年生の高木俊は、いつも優しく見守ってくれる先輩、平子ちなつに密かな憧れを抱いていた。おっとりとしたちなつの笑顔に励まされる日々だったが、そんな彼女ももうすぐ卒業の時期が迫っている。高校最後の1年、ふたりが過ごす何気ない日常が、少しずつ特別なものに変わっていく―。温かくも切ない、青春物語。
6. 卒業式春が近づき、卒業式の日が迫っていた。 ちなつは高校を卒業し、大学に進学すること…
5. クリスマスの約束クリスマスが近づくと、街はイルミネーションで彩られ、俊の心も少しずつ…
4. 体育祭の絆体育祭の当日、俊はクラス対抗リレーの選手に選ばれていた。 俊自身は足が速い…
3. 文化祭の奇跡文化祭の準備が佳境に入り、俊のクラスでは模擬店の準備に追われていた。 一…
2. 図書館の窓際いつものように、俊(しゅん)は放課後の図書館に向かっていた。 そこでいつ…
1. 雨の日の出会い放課後、急に降り出した雨。 高木俊(しゅん)は傘を忘れてしまい、校門前…