私にとっての鏡音さん

 鏡音誕まであと7日!しめじ(@4mej1)さん主催の企画、「vocanoteで鏡音誕カウントダウンReLay 」一番槍を務めますは私、海鮮焼きそばです。私でいいんだろうかという気持ち。企画内容はたぶん説明しなくても企画タイトルが十分語ってくれていると思うのでさっそく本題に入りますね。どんなこと書くかすごく悩みましたけど、ごくごくシンプルに、私にとって鏡音リン・レンとはどういう存在かというお話を。

 VOCALOIDとの付き合いもはや6年以上になるので、つまり鏡音の二人とも同じだけの年月を過ごしているわけです。いろんな鏡音を見てきました。いろんな鏡音を聴いてきました。この二人、すごく元気と思春期真っ盛りな感じに描かれることが多めな気がします。だから、私の中の鏡音もわりとそういう印象ではあるんですけど。

 でも、「あなたにとって鏡音とは?ひとことで答えてください」と聞かれたら、こう答えます。

私にとって鏡音とは、常に希望を失わない、私の背中を押してくれる存在です

 二人の髪色のようにきらきらと輝いていて、まぶしくて。落ち込んでいたら気さくに励ましてくれる。歯を見せた笑顔で。そんな存在です。弟と妹になってほしい。

 例えばどんな曲でそれを感じますか?という話も。

 (かなり私の精神をえぐってくる曲でもあるんですけどそれはおいといて)この曲、コミカルな中にもすごく希望に満ち溢れていると思うんですよね。

『まだね 始まってないって
そう言い聞かせて 誤魔化していいよね
特別な人なんていない僕も
青春したっていいんじゃないの? 』

 自分をごまかして、でも等身大の自分を認めて。これからがスタートだって。大体が自己否定から入ってしまう私にとっては、この時点でまぶしいです。私にもできるはずだって思えるようになるのは、案外難しいことかもしれないから。

 でも、この曲はここで終わりません。

『ねぇ こんなんじゃないって
そうなんですかって いつまで逃げるの
少しだけ一歩前に 踏み出したら
不恰好で笑われちゃった 』
『だから 失敗だらけで
心配したって がむしゃらでいいよね
特別な時なんて すぐ終わっちゃうから
青春をもっとがんばりますよ 』

 逃げるのをやめている。不格好だって、失敗したって、前に踏み出している。そうやって、特別な今を生きようとしている。誰が見てもきらきらな人生とはいかないかもしれません。それでも、数多の心理的ハードルを乗り越えて、投げ出さずに突っ走るというのは、輝かしくて素敵なことです。

 そんなまぶしくて理想的な心持ちの語り手が鏡音の2人というのは、個人的にとってもしっくりくるのです。たしかに、鏡音は若々しくてパワフルでまぶしい声を持っているからというのもあります。でも同時に、とてもやわらかで包み込むような声も持っていて。

 何が言いたいのかというと、『青春ハローワーク』の落ちサビ(ラストサビの前によくある、静かなサビパートのことです)、『少しだけ一歩前に』と『踏み出したら』の声色の差。とっても印象的な部分です。それまでの優しい歌声から一転、『踏み出したら』で力強くなることで、もろもろのネガティブを振り切って前進する様がありありと描かれる。私はここで、『それまでの優しい、柔らかで包み込むような声』にも前を向かせてくれる力を感じるのです。まぶしくはなくても、確かな陽の光を。

 背中を押してくれるのは、力強くて明るい応援歌だけとは限りません。笑えながらも共感できて寄り添ってくれる『おれらのうた』だったり、はたまたうまくいかない中で必死にもがく悲痛な唄だったりするかもです。ありとあらゆる歌たちが、どこかで誰かの心を救っているかもしれません。それと同じように、わたしは鏡音のありとあらゆる声に希望を感じ、ときに救われたりしています。

 鏡音リンちゃん、鏡音レン君、11回目の14歳の誕生日までもう少しですね。今日から誕生日前日の26日まで、リレー形式で毎日1人ずつあなたたちについてのvocanoteを投稿していきます。誕生日プレゼントだと思ってもらえたらうれしいです。これからもよろしくね。

#vocanote #vocanoteで鏡音誕カウントダウンReLay