見出し画像

日本ダービーをタブレット競馬新聞で見ると

馬名赤文字馬は4頭。いずれもノーザンF系の育成牧場ではないのが興味深い。
厩舎評価(芝)は80が基準で100を超えると優秀。手塚厩舎はGⅠを勝てる厩舎だが、成績に波があるので厩舎評価では目立たない。
皐月賞と青葉賞以外の組は能力指数(IDM)が低め。基本的には指数を上げ続けている馬が望ましい。

+-+-+-

東京11R 日本ダービー

過去10年の日本ダービーでは、直近の放牧先がノーザンF天栄、ノーザンFしがらき、大山ヒルズのいずれかだった馬しか優勝していない。飛野牧場生産だったロジャーバローズも、ノーザンFしがらきで鍛えられたことで栄冠を手にしている。
放牧明けならノーザンF系5頭から選ぶのがベターだが、スキルヴィングは青葉賞からの参戦でローテが厳しく、タスティエーラは普段しがらきを利用する堀厩舎が今回は天栄を選ぶなどイレギュラーな調整。いずれも状態が悪いとは思わないが、リフレッシュ効果があるとは声高には叫べず、本命には推せない。

タスティエーラは堀厩舎だがNF天栄を利用している

+-+-+-
◎ソールオリエンス
○スキルヴィング
△ベラジオオペラ、ホウオウビスケッツ、トップナイフ、シャザーン、ハーツコンチェルト、タスティエーラ、ファントムシーフ

印はこのように全く絞れなかった。3連複で勝負したいがこの印では厳しい。◎-○のワイドが2倍つくので、このワイドを勝負馬券とする。

+-+-+-

◎ソールオリエンス

こちらは先週までの放牧先別成績(帰厩して初戦のみ)。この表からも、ノーザンF系育成馬以外なら、山元トレセンかチャンピオンヒルズが重賞で狙えるといえる。ちなみに吉澤WEST帰りでGⅠを勝ったのは大阪杯のジャックドール。

◎ソールオリエンスはいつもどおり山元トレセンへ放牧に出ていて、入厩後の調整も至極順調。重馬場の皐月賞を激走したダメージをみじんも感じさせない。山元トレセンは20年に坂路が改修されたことで、芝重賞では21年2勝→22年8勝→23年既に5勝と成績は右肩上がり。数年前にダービーに出た社台F生産馬とはまるで違う。そう思えるような走りが見られるだろう。

個人的にダービーはびっくりする時計や末脚を記録した馬を狙うレース。加えて使い詰めでなくゆとりがあることが望ましい。コントレイルの東スポ杯2歳S、シャフリヤールの毎日杯、イクイノックスの東スポ杯2歳Sはいずれも圧巻のパフォーマンスで、現3歳世代牡馬ではソールオリエンスの皐月賞が一番インパクトが強かった。ローテも京成杯→皐月賞だから使い詰めではない。4角で膨れるなど危うさは抱えているものの、今年のダービーはこの馬で勝負する。

+-+-+-

○スキルヴィング

青葉賞で上がり最速、しかも2分23秒台で走っている。強い競馬をしたからこそ疲労が心配で、中3週ながら天栄へ放牧に出ているとはいえ理想的なローテーションとはいえない。とはいえ、今年は皐月賞が重馬場だったので皐月賞組もある程度はダメージがありそう。そのため、青葉賞組はそこまで不利にならないかもしれない。

当週の追い切り時計の比較すると、スキルヴィングは前走が軽めだったが、今回はしっかりと攻めている。

軽めの仕上げで青葉賞を勝ち、その時点でJRDBのコメントでは「まだ良化する」となっていた。パドック担当者の評価も高かったことから、青葉賞から状態を上げてくるとみて対抗評価とした。

+-+-+-
△ベラジオオペラ(印だけ)、ファントムシーフ(印だけ)

厩舎と放牧先の相性がいい「馬名赤字馬」で、飛ぶ鳥を落とす勢いのチャンピオンヒルズ育成馬。前者は若干後肢が骨太に映り、後者はハービンジャー産駒なので、どちらも決め手勝負になると◎○には敵わないか。持続力はありそうなので、昨年のアスクビクターモアのような競馬を期待する。

+-+-+-

△シャザーン(印だけ)

直線で何度も手前を替える癖がある馬。何度も手前を替えるとバランスが取りづらく、皐月賞のような重馬場ではなおさら走りにくかったはず。左回りに替わっても手前は改善しないと思われるが、良馬場の決め手勝負になるのはプラスだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?