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日本ダービーをタブレット競馬新聞で見ると

タブレット競馬新聞_項目説明

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世代の頂点を決めるダービーでは"王道"を重視したい。

ダービーにおける王道とは「東京芝1800m重賞」のこと。
近5年のダービー連対馬10頭のうち、スワーヴリチャード、ワグネリアン、ダノンキングリー、コントレイル、エフフォーリアと5頭がそれまでに東京芝1800m重賞を勝っていた。東スポ杯2歳Sと共同通信杯で世代上位の決め手を見せた馬はダービーを好走できる素質を秘めている。

この条件に該当せずに連対できた馬はレイデオロ、エポカドーロ、ロジャーバローズ、サリオス、シャフリヤール。

要素を書き出すと「上位厩舎」「ノーザンF育成」「外国人騎手」「ディープインパクト産駒」「皐月賞馬」

これぞ王道。当時は驚いたロジャーバローズの好走だが、1枠1番以外にも「角居厩舎×ディープインパクト産駒×ノーザンFしがらき育成」と王道要素が揃っていた。


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◎イクイノックス

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皐月賞でイクイノックスは苦戦するはずだった。皐月賞時が初めての中山で、初めての2000m。右回りもコーナー4つのコースもGⅠ出走も、何もかもが初めて。加えて東スポ杯2歳S以来となる約5か月ぶりという異例のローテーション。そのなかでの2着はまさに常識外。好走したこと自体を高く評価できる。

また、本馬の脚長で大きいフットワークは府中で脚を溜めてこそ生きるもの。東スポ杯で見せたエンジンが掛かってからの伸びは本当に素晴らしかった。不得手と思える中山2000mで大外枠から先行しての2着なので、条件好転のダービーなら大外枠でも全く気にならない。

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皐月賞からダービーは中5週。木村厩舎×ノーザンF天栄は間隔があいている方が好成績で、中5週は厩舎全体の傾向としては少し短い。加えて、レース後の回復に時間が掛かることを理由に皐月賞直行を選択しているだけに状態面は気になるところ。それでも、皐月賞時の「初めて」と比べると今回は随分と楽。

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木村厩舎×NF天栄は間隔があくほど好走。

近5年のダービーでは17年レイデオロ、19年ダノンキングリー、21年エフフォーリアが皐月賞後にNF天栄へ放牧に出て好走。こうして蓄えられたノーザンFのノウハウを信頼したい。また、イクイノックスは同じ日に放牧に出た僚馬のジオグリフよりも3日長い、5月14日までノーザンF天栄に滞在と放牧効果は大きい。

王道であり常識外。イクイノックスが今年のダービー馬になると予想する。

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○ジオグリフ

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イクイノックスと見比べると分かりやすいが、ジオグリフは重心が低く距離は2000mベストの機動力型。皐月賞が舞台的にもベストだった。

とはいえ、新馬戦や共同通信杯の内容から、ジオグリフは東京での末脚比べでも高いレベルにある。特に共同通信杯は、過去に多くの馬が苦しんだ57キロを背負っての好走と中身が濃い。関西遠征とマイルでのスピード勝負が合わなかった朝日杯FS以外はほぼ完ぺきな競馬を続けており、ダービーで大きくパフォーマンスを下げるとは考えづらい。

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▲ダノンベルーガ
共同通信杯で皐月賞馬を撃破した堀厩舎所属のノーザンF生産馬。これぞ王道と思える存在で、皐月賞は馬場と適性を考えると負けて強し。ダービーでは当然上位に評価するべきだ。

ただ、この馬はフレッシュさが足りない。共同通信杯前からの在厩調整で今回が帰厩3走目。NF天栄を利用しない堀厩舎ならではの調整だが、ドゥラメンテもサリオスも皐月賞前にはノーザンFしがらきへ放牧に出ていた。友道厩舎が帰厩3~4走目でダービーを勝っているのでマイナスのローテとは言わないが、プラスのローテだとも思わない。

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ドウデュースもフレッシュさが足りない。ただこちらはマカヒキ、ワグネリアンで実績のある友道厩舎。それでも当週ポリトラック追いということでマカヒキ、ワグネリアンとは異なる調整。掻き込むような走りをするハーツクライ産駒で、東京での末脚比べで◎○▲に先着できるとは思わない。人気を考えてこれは無印とする。

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ジャスティンパレスは王道要素がかなり多く揃っている。皐月賞はちぐはぐな競馬だったので東京で真価を問いたい。

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オニャンコポンは王道からは外れるが、タブレット競馬新聞のデータから注目。小島茂之厩舎の厩舎評価(芝)は148ポイントと半端ではない数字。大きなことをやってくれると個人的に言い続けてきたので、それをダービーで果たしてもらいたい。改めて皐月賞のレースを見てもそこまで負けておらず、位置取り次第では好走できるはず。

◎イクイノックス
○ジオグリフ
▲ダノンベルーガ
△オニャンコポン
△ジャスティンパレス

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