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grooveman Spotの“ビートメーカーとJ Dilla”


Table Beats Rec.がお送りするDilla Month企画“ビートメーカーとJ Dilla”
日本のビートメーカーにJ Dillaの魅力や影響を受けた部分などをアンケート形式でお答え頂きます。
第五弾は“grooveman Spot”の登場です。


【自己紹介をお願い致します。】

grooveman Spotです。DJと音楽制作をやっています。
Music Loverです。

【あなたが一番好きなDillaのアルバムは何ですか?】

「Fantastic Vol.2 / Slum Village」
Dilla名義で答えるのはちょっと難しいですが、Jay Deeがメインでビートを提供しているアルバムで一番好きなのでやっぱりSlum Village 「Fan-Tas-Tic Vol.2」ですね。
J Dillaと名乗るようになる前のサウンドの方が個人的には好みなので。

【このアルバムの好きポイントはどこですか?】

アルバムの好きな所というか、この頃のJay Deeのサウンドはドラムを組む時にベースとの関係性やメインになるサンプルソースに対してどのレイヤーで鳴らすかがとても考えられているような気がしていて、聴いてて全部気持ち良いんです。特にキックとスネアの起ち方が好きです。


【ビートメーカー目線で1番ヤバいと思うDillaのビートは?】

一番は確実に決められないです。好きな曲の中で言えばJay Deeと言うかThe Ummah名義になってしまいますが「Crustation / Purple (A Tribe Called Quest Edit)」ですかね。


【このビートの何がヤバいですか?】

全てのバランスが素晴らしいです。キックとベースの兼ね合いとかスネアの抜け感、JamiroquaiとGeorge Dukeのサンプルが完璧に溶け込んでる感じ。


【リスナー目線で1番好きなDilla関連の曲は何ですか?】

常に全体を聴いているのでリスナー目線もビートメイカー目線一緒です。。。

【あなたがDillaのビートから影響を受けた部分はどんなところですか?】

サンプルのフィルタリングやドラムの起たせ方ですかね。
ミキシングなのかも。

【あなたが作ったビートでDillaの影響が強いなと思うものを一つ。】

探したんですが見つかりませんでした。。。笑
理由としてはJay Deeのサウンドの格好良さを感じつつ、常に同じにならないように違う感覚で制作してるからだと思います。

【この曲のどのあたりにDillaの影響が出てますか?】

自分のビートは自分らしくなくてはならない。の方が強いのでJay Deeが好きでも「Jay Deeっぽいね」とリスナーに思われないようにしてます。真似になってしまうので。
常にシグネイチャーサウンドを出せるように心がけてます。

【最後にDillaにまつわるエピソードでお気に入りを教えてください。】

某師匠に聞いた話です。
Jay Deeが某アーティストのビートを日本のスタジオで制作した事があったみたいです。その際、JazzのレコードとバトルDJがよく使ってたバトルブレイクスのレコード二枚を持ってきてMPC3000で作ってる作業を某師匠は後ろから見てたみたいです。「こんな所サンプリングしてどう使うの?」と疑問に思う時間が多かったみたいですが、知らないうちにJay Deeサウンドになってたみたいです。作る前からイメージが出来ていて、そこに向かうまでのプロセスは他の人が聴いてもなかなかの理解できないと言う事なんですかね。イメージをして素材を探し、構築していく事に関して僕はとても影響を受けてます。


grooveman Spot (ENBULL/Jazzy Sport/77 Karat Gold/Scotoma Music)
1993年からの Club DJ キャリアを持ち世界が注目するピートメイカー/プロデューサー。
MC U-Zipplain とのユニット 「ENBULL」 の DJ & トラックメイカーであり、JazzySport の最重要選手。ヒップホップは勿論のことソウル、ファンク、 ジャズ、 ハウス、 テクノ、果ては和物シティポップなど育んできた音楽的経験をターンテーブルから発信し、 自身の作品にも落とし込む。ヒップホップ小僧は雑食型に進化。 様々なジャンルをDJに表現する。2012年東日本大震災を機に出身地である仙台に居を移し、 地元ローカルで緩くも非常にユニークな活動を続け、2013年待望の4th アルバム 「PARADOX」 そして 5thアルバム 『Began To Notice』をリリース!2014 には世界規模の動画配信メディア “Boiler Room” 初の東京からのライブストリーミングに参加し注目を集める。そして国内外様々なジャンルの楽曲提供や REMIX WORK もシーンを騒がし、 数々のダンサーが彼の曲を使用し、 ダンスシーンからも多大な支持を受けている。2015年、 sauce81とのユニット 「77 KARAT GOLD」 での 1stAlbum「WANNAFUNKWITU」 をリリースし様々な方面にからの指示を受ける。そして2016年5月ヒップホップシーンに一石を投じるピート・アルバム シリーズ 『Resynthesis (Red)』 をリリース!!そして2018年5月続編 『Resynthesis (Green)』 2019年5月『Resynthesis (Purple)』 をリリース! 国内外ツアーを敢行!!2020年4月自主レーベル 「Scotoma Music」 を立ち上げ、2021年8月通算11枚目のAlbum 「LUV 4 ME」 をリリース!
Twitter : https://twitter.com/groovemanspot
Instagram : https://www.instagram.com/groovemanspot/
Bandcamp : https://groovemanspot.bandcamp.com/

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