ヘッダ04

破棄型造兵デッキ考察4-ドローソース編-

 こんにちは、たべものです。
 破棄型造兵デッキ考察、今回はドローソース編ということで、破棄型造兵におけるドローソースについて考察していきたいと思います。なお、今回も私の所感なので異なる意見が多々あると思いますが、参考にしていただけると幸いです。(考察部常体)

デッキ

目的

 今回の考察では、破棄型造兵デッキにおけるドローソースについて、超煌臨編4章の環境を踏まえて考えていく。

採用カード

 まず初めに、現在このデッキで採用しているドローソースを挙げる。

・アマゾナイト・ゴレム
・アクアオーラ・ゴレム
・ディアマント・ゴレム
・アックス・アームズ

 以上の4枚。それぞれに特徴があるので、順に解説していく。

アマゾナイト・ゴレム

アマゾナイトゴレム

 3コスト2軽減、コアブとドローを併せ持つ非常に優秀なカード。今回はLV2のドロー効果を主に考察する。

 まず、このカードの利点として、何度もドローできる点が挙げられる。他のドロソは召喚時やバーストでのドローが主で、一度盤面に出るとそれ以降のドローは望めないが、このカードはターンに1回という制限こそあれど何度でも効果を使うことができる。その点で他のカードとは一線を画す性能を持っている。
 また、オープン系のドロソと異なり、デッキから直にドローできるため手札に加える対象を選ばず、相手に余計な情報を与えにくい。

 ただし、ドローと引き換えに疲労と、手札を2枚破棄する必要がある。前者はバトルに出すようなBP/効果でないことから無視できる。後者は、召喚したターンこそ1枚のロスがあれど、前述したとおりそれ以降も使用できることから、生き残りさえすればむしろアドバンテージと言える。
 また、ヘファイストスの【神域】発動のための造兵をトラッシュに溜めることができるため、一概にデメリットとは言えない。

 系統に天渡を持っており回収もしやすいことから、ほぼすべての造兵デッキに入るスペックを持っている。よほどのことがない限り不採用はないだろう。枚数も3枚で問題ないと思われる。

 なお、女神顕現やグレートオーシャン、スピリット状態のメテオフォージやアラナミ等がフィールドにあるとドロー効果を使うことができないので注意が必要だ。

アクアオーラ・ゴレム

アクアオーラゴレム

 造兵のゴッドシーカー。ターンに1回の制限はあれどオープン枚数は4枚と実用的であり、LV2にすればオープンされた神話ブレイヴをも回収できるため、見た目以上に回収範囲は広い。
 また、ヘファイストスの【神域】により召喚時効果が発揮されなくとも、アタック時に同じ効果を使用でき、LV2の回収効果も問題なく発揮することから手札で腐るということは少ない。

 しかし、今回の採用先は相手のデッキ破棄を狙うプランのため、不用意なアタックは相手の使えるコアを増やしたり、バーストを発動させてしまう危険性を孕んでいる以上、むやみにアタックするべきではないだろう。

 青には他にも優秀なドローソースがあるため、このカードを採用せずともデッキは回るようになる。それでもこのデッキに入っているのは、ヘファイストスへのアクセスをよくするためと、デッキ内の造兵の比率を上げるためだ。

ディアマント・ゴレム

ディアマントゴレム

 新弾で唯一デッキに入った造兵。手札増加後バーストでゴッドシーカーとほぼ同じ効果を発揮する。また、フィールドでは自分の造兵全体にバウンス耐性をばら撒く。

 バースト効果は青一色の創界神が対象なため、ヘファイストス以外の創界神ネクサスの回収も見込める。造兵回収効果はスピリットが対象ではないため、ブレイヴやネクサスの回収も可能。
 バウンス耐性は今流行りの「フィールドに残る」効果ではないが、白晶防壁などの耐性貫通のないバウンス効果に対しては防御力を発揮する。

 採用枚数に関しては、手札からの召喚がしにくいコストであること、バーストを何度も発動するような環境速度でないこと、LV2-3効果が1体で事足りることから、2積みでも問題ないかと思われる。
 このデッキで3積みしているのは、初ターンに貼れる確率を上げてヘファイストスへのアクセスをよくするため、【神託】で造兵を落としやすくするため、アマゾナイトゴレム用の捨て札にするためなどが理由だ。

アックス・アームズ

アックスアームズ

 【神域】でスピリットの召喚時効果が封じられるため開発されたブレイヴ型ゴッドシーカー。

 回収対象は造兵スピリットか青一色のネクサス。このデッキのほぼ全てのスピリット/ネクサスをカバーしているが、その中で拾えるのは1枚のみ。ヘファイストスの【神域】発揮中でもサーチすることができるためいつ引いても役割はこなせる。
 ネクサス合体中の【神域】は、自身の創界神ネクサスの疲労と引き換えに造兵を破壊効果から守ることができる。疲労させるのは合体中のネクサス以外も対象なため、複数の造兵を残したり複数回の破壊に対応したりすることもできる。

 しかし、スピリット合体中効果や合体可能数に数えない効果を持たないため、置き場所がないという問題がある。また、コストも最大軽減2コストと他の3コストスピリットと比較して重く、序盤の少ないコアで複数体召喚するには重く見える。1体はネクサスに合体させ、残りはヘファイストスの【神技】対象に合体させてコストをかさ増しさせるのが一般的か。

 採用枚数は2~3枚が妥当。造兵を持っており、効果も優秀なため3枚積みでも邪魔になることは少ないと思われる。


 以上がこのデッキに採用されているドローソースだ。次いで不採用となったカードを紹介する。

ストロングドロー系

ストロングドロー

 青のドロソといえばこのカード。

 最大軽減1コストで3枚ドローできる。普通の青デッキならばほぼ間違いなく3投されているカードであり、他の造兵デッキで採用されていることも珍しくない。手札に残すカードを系統や種類に左右されることなく選択でき、サーチカードで拾えないカードの採用も容易になる。
 兄弟にマントラドローやスワロウテイルなどがある。

 今回のデッキで採用されていない理由としては、系統造兵を持っていないこと、シーカーその他サーチカードで回収できないこと、枠がないことなどが挙げられる。
 しかし、依然優秀なことに変わりはないので、好みに合わせて採用も検討すべきだろう。

ブレイヴドローRV

ブレイヴドロー

 一時期スサノヲと共に話題になったカード。

 2枚ドロー+3枚オープンという効果を持つ。回収対象は神話ブレイヴであり、デッキの2割強が神話ブレイヴのこのデッキとは相性が良い。軽減は赤だが、スサノヲやアレックスを同時採用すれば満たすことができる。
 また、オープンしたカードはデッキの上か下に戻すことを選べるため、トップの固定も不要なカードをデッキボトムに送ることも可能。

 問題点として、赤シンボルがなければ軽減が満たせないことが挙げられる。コアが不足しがちなこのデッキでは、4コストで2枚ドローは重く感じられる。

 それ以外はきわめて優秀なカードで、アクアオーラゴレムと組み合わせれば、最大5枚もの手札を増やすこともできる。スサノヲやアレックスを入れたデッキならば採用も検討される。

巨顔石の森

巨顔石の森

 トラッシュ封じ兼ドローソース。

 LV1-LV2効果はお互いのトラッシュを封じる効果。
 LV2からはエンドステップに2枚ドローする効果。手札が3枚になるという制限はあるが、このデッキは手札が増えやすいデッキではないのでさほど問題にはならない。

 ただし、ドローするタイミングがエンドステップなのでそのターンに展開することはできない。手札にない防御札を抱えたり、次のターンに望みをかけたりする動きになるだろう。

総評

 今回のデッキではドローの性能よりも系統を重視した結果、このような内容となりました。ただ、どのカードも他にはない強みを持っているため、好みに合わせての採用がいいでしょう。
 特にストロングドローは、軽いコストで3枚ドローできるため、他のドローソースの枠を削って採用する価値は十分にあるでしょう。

 以上、ドローソース考察編でした。最後までご覧いただきありがとうございます。またね。