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茶屋町駅の北と南で別の顔?〜本州と四国を結ぶ大動脈・瀬戸大橋線〜

 皆さんこんにちは!旅ギナーのT.M.Yです!
 先日、岡山に住んでいた時以来、約10年ぶりくらいに瀬戸大橋線に乗りました!車窓に懐かしさを感じるとともに、改めて瀬戸大橋線の魅力を感じられたひとときだったと思います!
 この瀬戸大橋線ですが、私の印象では途中の「茶屋町」という倉敷市にある駅を境に別の表情を見せる線路だと考えております。本日はそれをベースに、瀬戸大橋線についてどう魅力に感じたかをお話しできればと思います!

 尚、この後の路線紹介では、岡山から高松まで、快速マリンライナー号に乗っていることを前提にお話しいたします。それをイメージしながらお読みいただきますと幸いです!

1.瀬戸大橋線とは?

 瀬戸大橋線は、岡山駅と香川県の高松駅、さらには本州と四国を結ぶ路線の「愛称」です。「愛称」を強調したのには理由があり、正式名称は別にある為です。その正式名称とは・・・

  • 岡山駅〜茶屋町駅:宇野線

  • 茶屋町駅〜宇多津駅:本四備讃線

  • 宇多津駅〜高松駅:予讃線

 といった感じで、区間によって正式名称が異なります。

 ちなみに、宇野線は茶屋町駅から先、玉野市の宇野駅まで通っている路線で、予讃線は宇多津駅から西に行くと、愛媛県の今治駅や松山駅を通り、宇和島駅まで伸びている路線です。これら2路線の一部区間の愛称が「瀬戸大橋線」となっています。

 さらに運営会社も異なります。岡山の児島駅を境に、北がJR西日本、南がJR四国が運営しております。(その為児島駅には全列車停車し、乗務員交代が行われています。)

瀬戸大橋線のイメージ。図にするとこんな感じですかね?

 ちなみに、相性の由来となっている瀬戸大橋は、児島〜宇多津間にございます。

2.宇野線区間(茶屋町駅以北)

 瀬戸大橋線は、タイトルにもあるように「本州と四国を結ぶ大動脈」という側面も持ちますが、宇野線区間には単線区間や単線の駅がある区間でもあります。

 岡山駅を出発した後暫く高架を進みますが、岡山市南区にある備前西市駅手前で地上に降り、同駅過ぎると、長閑な田園風景を眺めることができます。行き違いも頻繁に行われることから、スピードもそこまで出ず、ゆったりとした時間が流れている印象です。そして早島町にある久々原駅を過ぎると単線高架区間を進み、茶屋町駅に到着します。

 この区間、特急は茶屋町駅を含めて全て通過する一方、快速は1〜4駅(岡山と茶屋町を除く)停車します。

3.本四備讃線区間

 【今回のメイン】茶屋町以南のJR西日本区間

 茶屋町駅を出発した列車は、それまでの長閑さが嘘かのようにスピードを出します。複線で、高架で、ほぼ直線、さらにそれまでゆったりだったということもあり、体感としてはめちゃくちゃスピード出している印象です!

スマホアプリで記録したスピード。在来線としてはトップクラスの速さです。

 もうこのギャップこそが、この路線の魅力と言っても過言ではないです!!茶屋町でモーター取り替えた?と思うくらい全然違いますからね〜!
 
 トンネルや高い防音壁があるのであまり車窓は楽しめませんし、上記のようなスピードメーターアプリが全ての区間で使うことはできませんが、茶屋町駅を出てすぐの街並み、あるいは児島駅手前から見える瀬戸内海は気持ちが安らぎますね〜!

 岡山に住んでいた頃、一度仕事で、児島駅の一つ手前の「上の町駅」を利用したことがありますが、1時間に1〜2本しか停車しない駅とは思えない立派さに感動したのは、いまだに覚えていますね〜!

 この区間、快速の多くはノンストップで児島駅に向かいますが、一部の列車は途中の駅に停まりながら、児島駅へと進みます。また岡山から(運転停車を除き)無停車だった特急も、児島駅に停車いたします。

 瀬戸大橋区間

 児島駅でJR四国の乗務員に交代した列車は、児島の街を南へと進みトンネルに入ります。そしてトンネルを抜けた先はいよいよ瀬戸大橋に入ります!!トンネルを抜けたら海の上!日本の鉄道では大変珍しい区間ですよね〜!

 この瀬戸大橋区間は、先ほどの茶屋町〜児島間よりはゆっくり走ります。特に瀬戸内海上の島を通る際は、騒音対策としてスピードを緩めているそうです。確かに、別機会で与島PAに立ち寄った際、結構列車の音聞こえましたからね〜・・・

 瀬戸大橋を渡り四国に上陸した列車ですが、「快速マリンライナー」「サンライズ瀬戸」などは、宇多津駅のホーム手前で180度方向転換し、坂出駅に向かいます。「南風」「しおかぜ」「うずしお」などは、直進し宇多津駅に向かいます。

 この区間ですが、2023年4月現在、普通乗車券のみで乗れる定期列車の「普通列車」走っていません。走っていた頃は宇多津駅に向かっていたそうですが、今普通乗車券だけで宇多津駅に行こうとすると、坂出駅で乗り換える必要がございます。

4.予讃線区間

 方向変換し東に向きを変えた列車は、坂出駅に到着します。

JR四国仕様の駅名標を見ると、「四国に来たな〜」って感じになります!

 坂出〜高松間は複線で、茶屋町〜児島間同様結構スピード出します。途中待避線のある駅もあるので、時間によっては待避しているJR四国の列車を見ることもできます!

 岡山駅を出て1時間弱、列車は終点・高松駅に到着します。
 この高松駅より東に行く「路線」はありますが、「線路」はありません。どういうことか・・・?めちゃくちゃ簡単に図にすると、

右が東(正確に言えば東北東?)です!

こんな感じで、東即ち徳島方面に向かう列車は、一度西向きで出発した後、すぐに180度方向変換し、東に向かうという構造になっています!

 今は本州と四国を結ぶ橋がありますが、まだなかった頃は、本州と四国の往来は船でしており、鉄道連絡船も高松から出ていました。その名残が今でもこうやって残っています!

「終点」というのをも物語っている1枚

まとめ

 ということで今回は、瀬戸大橋線についてお話してきました!瀬戸大橋線といえばやはり「瀬戸大橋」が印象に残りやすいですが、それ以上に茶屋町駅前後のギャップというのも、瀬戸大橋線を語る上で忘れられないものだと私は考えております!

 そういう意味では、瀬戸大橋線って日本で最も魅力的な路線の1つかもしれませんね〜!マリンライナー乗ったら、一部の列車を除いて北側がJR西日本223系ですし、南側が特別車がつながっているJR四国5000系ですからね〜!!他にも瀬戸大橋線の魅力は数多あると思います!本州ー四国間の移動は、高速もいいけど列車移動というのもおすすめです!!

本日は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました!

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