食べチョク内での無農薬表記について
生産者の皆様へ
平素より食べチョクをご利用いただきまして誠にありがとうございます。食べチョク運営事務局です。
先週末に非公式ではありますが、オンライン販売の場合は農林水産省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」が適用されないという見解が公開されました。
この件につきまして多数お問い合わせをいただいていますので、この場で改めて食べチョクとしての姿勢を表明させていただきます。
◎食べチョクの姿勢
本件はプラットフォーマーとしてサービス全体の秩序を保つための重要な問題だと認識しており、食べチョクでは定期的に議論を重ねております。
現在食べチョクでは「無農薬」のタグを廃止しており、そのような記載を助長することはしておりません。サイト上に記載している商品につきましては、「ガイドラインを遵守しお客様に誤解を与えない表記」を生産者ご自身で判断していただいております。登録時に農薬・化学肥料の使用については申請をいただいていますが、登録時の内容と異なる表記、また法律に抵触するような不適切な表記については発見次第すぐに削除・修正などの対応を取っております。
「現在のガイドラインでは“オンライン販売は対象外”である」という見解が出ておりますが、オンライン販売におけるガイドラインが明確に定まっていない以上、食べチョクは引き続き既存のガイドライン遵守をお願いする姿勢を貫きます。
ご登録いただいている生産者の皆様におかれましては、今回を機に表記を変更するなどの行為はお控えいただけますと幸いです。最終の判断は生産者ご自身に委ねておりますが、ぜひこの機会に改めてガイドラインをご確認いただき、誤解を与えない表記を徹底いただきたく存じます。
重要なお知らせとなりますので、個別にメール・管理画面内でも同様の内容をお送りしております。お手数ですがご確認をお願いいたします。
◎新ガイドライン策定に向けた動き
食べチョクをはじめ、今後オンライン上の農作物販売が普及していく中で、オンラインにおけるガイドラインは間違いなく必要になってくると考えています。そこで現在食べチョクとして農林水産省へオンライン販売における新たなガイドライン策定をお願いしています。
生産者のマーケットプレイスは最近普及し始めた販売形態であるが故に、まだルールなどが整っていない状況です。ご利用いただいている生産者の皆様には混乱を招いており申し訳ございません。食べチョクではオンライン販売でのガイドライン策定に向け、農水省に積極的に働きかけを行っていく所存です。新ガイドライン策定に向けてプラットフォーマーとして最大限の協力をしていく姿勢をすでにお伝えしています。
◎食べチョクの大切にする価値観
食べチョクは「こだわりが正当に評価される世界」を目指して運営をしています。
農薬化学肥料の削減は一つのこだわりだと考えていますが、それ以外にも様々なこだわりを持った生産者さんがいらっしゃいます。ご登録いただいている生産者さんそれぞれのこだわりが尊重され、不当な価格競争を起こさず、高付加価値の商品が健全に評価されていく世界を実現したいです。
改めて食べチョク基準として記載している「3つの約束」を掲載させていただきます。
食べチョク 3つの約束
1. 生産者へ正当な利益を還元します
一次生産者に正当な利益が還元される状態を担保します。中間業者による不当な搾取、不当な圧力は許容しません。
2. こだわりを持った生産者が評価される場所にします
掲載基準やルールを設けることでこだわりがある商品のみを集め、不当な安売りや値引き合戦が起きない状態を保ちます。
3. 生産者が責任を持って販売をします
生産者自身が販売者としての責任をもち、お客様からの声を真摯に受け止めます。生産者と消費者が信頼関係を築いていける場所にします。
◎最後に
本議論につきましては、生産現場にも消費者サイドにもさまざまな意見・解釈があり大変難しい問題です。食べチョクのプラットフォームとしての責任、生産者さんの販売者としての責任、この両方がとても大切だと考えています。
食べチョクではプラットフォームとして管理体制を強化するなど、引き続きできうる対応は行いつつも、業界全体の健全化に向けて誠心誠意取り組んで参ります。
皆様からいただくさまざまなご意見を真摯に受け止め、今後も最適な形を模索していきます。引き続きよろしくお願いいたします。
本件についてのお問い合わせは以下よりお願いいたします。
https://www.tabechoku.com/inquiry/new
※上記以外の個別のお問い合わせには返信できませんので予めご了承ください。
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