エール

考えてみたら、これまで、
沢山の大事な人を見送ってきたなぁと思う。

もちろん、自分が立ち去る側で、
見送られたこともたくさんある。

でも、今でも心に残っているのは
見送る側の時のことばかり。

親の都合で転校する子
不始末を起こして退学する子
もっと良い学校へ行くために転校する子

社会人になってからも、同じで

結婚でやめちゃう子
会社が嫌で、辞めちゃう人
キャリアアップでスカウトされて転職する人

理由は何であれ、沢山の大切な人を
見送ってきた。

若いときは

別れるのが嫌で
離れてしまうのが寂しくて
「今」のままがよくて

それで、一生懸命引き留めたりもした

でも、40代にもなってくると
ぼんやり
分かってきた。

人それぞれ、人生には大きな流れが
あるんだなぁって。

その流れは
他人が止めたり、
方向を変えたりなんて出来ないくらい
大きくて、確かで、たゆたゆとした
愛のような流れなんだと、
そう思えるようになってきた。

その人にとって、必要な流れしか
人生には起きない。

抗わない方がよい流れが
人生にはきっとある。

一見、荒々しい流れのように見えたとしても、
結果的には、今よりさらに大きな幸せへと
導く流れであるにちがいない。

だから、見送る側は、
大事な人へ
心からのエールを贈るのが
一番の誠意なんだと
思えるようになってきた。

「私は、もう少しここで頑張る。
だから、あなたも、私に負けないくらい
頑張れ！！共に頑張ろう❗」

そして、私が流れにのって
変化する番が来たとき、
今度は
私にエールを
贈ってほしい。

どこにいても、
どのステージにいても
互いにエールを贈りあえる
そんな仲間でいてほしい。