本を知らない人が本屋をやってみた
タイトルにある通り本屋をやることになった。しかし私は本をほとんど知らない。本を知らない人が本屋をやるとどうなるのかやってみようと思う。
なぜこうなったのか、
昔から本が好きではあったが、本から得る知識はあっても本そのものの知識を得ようとして来なかった。
誰からかは分からない怒られるかもしれないが、◯○が芥川賞を獲っただの、△△さんの小説がどーのこーのだと本に関する知識に正直全く興味がない。ただ自分がたまたま手に取った本を読んで面白かったものをただただ選ぶばかりで、感覚的に集め過ぎて装丁は覚えているが作家の名前が思い出せない現象に度々陥った。
本屋でアルバイトをしていたこともあったが、そこで得た知識はやはり狭く浅く。柴田元幸さんと言う名前でさえ話に出てもポカーンとしていたのだ。
当時は知っている作家さんなぞ両手両足で数えられるくらいしかいなかった。と思う。
本屋をやろうと思ったきっかけは、大学を中退した時。
私は本を作る仕事より選ぶ仕事の方が向いていると直感的にそう思ったからだ。それに、本屋さんという空間がなんだか好きだった。
小さい頃から嫌なことがあれば(なくとも)なにかと本屋にお邪魔していた。
いわば私にとって本屋は駆け込み寺のような存在である。そんな本屋をやってみたくなった。
そんなこんなで、本屋をやりたいと思いたち知識ほぼ無しの状態からスタート。ここまで知識がない奴が本屋をやろうと思ったことはおそらくないであろう。右も左も分からず、とにかく手探りでやってみるしかない。
これはそんな変な本屋の記録である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?