愛しのアースカラーギャング

タイトルなんなん?って思うやろ?
それは読んでたらおいおいわかってくるから説明はせえへん
でも1つだけ。

タイトルにギャングとついてるがこの話にバイオレンスは一切ないですw
あっ!ちょっとあります笑


これは日常の一コマ

はじまりはじまり〜


スーパーってつかない昔ながらの銭湯って行ったことあります?


女のコは少ないかもなぁ
ちなみにオレは小学生の頃、
そして高校生の頃にはツレと銭湯に週1で通ってた時期がある。
ただ集まって銭湯に行く。
それだけの会。


あの頃は入れ墨入ってるオッサンも当たり前におったけどな
騒ぎすぎてキレられたりなw

そんな昔ながらの銭湯に時々通っている。
家から10、15ほど歩いた場所に今もある。

なんで今も行ってるか。
多分、風情があるからかな。
空気感というか、昭和の匂いがする。
おばあちゃんとおっちゃんがやってるこじんまりとしたとこで
「こんばんは」って見ず知らずの人に風呂場でいうて
風呂から出る時は「おやすみなさい。」っていうて
番台で「いいお湯やったわ。ありがとう。おやすみなさい。」と
言って帰る。

それだけのこと。
でもね、それだけのことやのに今はそれだけのことすらもうないでしょ?
別に人との触れ合いは素晴らしいとか、
人との触れ合いが得意じゃないオレが語るのもおかしいから
語るつもりはないケド、
風呂の気持ちよさと雰囲気も相まってこんな小さなことでも
幸せを感じたりする。

例えば、実家のとなりに住んでたババアが作りすぎたからっていうて
度々おすそわけもってくることがあった。
そんなうまくもない煮物とかもってきたり、
悪さしてて近所のジジイに怒られたりとかそんなことを
思い出させてくれる。

キレイごとじゃなく義理人情ってヤツがあるからかな銭湯には。



いつも銭湯いく時は決まって夜も少し深くなってからなんやけど、
初めて開店前に行った時のこと。
16時から開くらしいからその時間めがけていってドア開けようとしたら
閉まってる。

「えっ今日休み?」

もう少し待つか…。10分…20分……開かない。
もう休みかな。と思ったら
向こうからババアが歩いてきて銭湯の前で立ち止まる。
それが始まりと言わんばかりにぞくぞくと
茶色、焦げ茶色、深緑色、黄土色と
アースカラーの衣に身を包んだジジイ、ババアが集まってくる。

そう、アースカラーギャングたちがw
どうやらアースカラーギャングの銭湯タイムは一番風呂と決まってるらしい
その後もぞくぞくと集まってきてはCHILLしているw

ちなみに焦げ茶色のババアに
「兄ちゃん、銭湯来たんか?」と喋りかけられたから、
何時に開くか聞いたら、「知らん。でももう開く。」と
ババアが予言者のごときバイブスだした数秒後開いたw



そういうジジイ、ババアがこの銭湯におるから
いつまでも昭和の匂いがするし、人情みたいなモンがまだあるんやろな。

そういうことで前置きが長くなったけど、今回はそんな

アースカラーギャングについて話そう。


でもその前にこの銭湯話には余談があんねん。

この銭湯がある場所は普段は通ることないし、
住宅街やけど夜は誰も通らんし、真っ暗な場所に銭湯がポツンとある。
いつも夜も深くなってから行ってて、
その途中に小さい社(やしろ)がある。やしろ?で正解かわからんけど
お地蔵さんとか安置してるヤツね。

住宅から少しせり出してるとこにちょっと飾りみたいなんがついてる
社があって、
オレね、真っ暗な中で数秒手を合わせて軽く拝んでたんよ。
一回それしたら、もうそれがルーティンになってw
人が通らんってのもあって。

じゃあほかの社あったら拝むかといわれたら拝まんです笑
多分、銭湯のあとの清々しさとか人情みたいなモンに触れて
そういう気持ちになったのか。
まあ拝んでたんですよ

それでね。この文章で初めて早い時間に銭湯行ったって書いてるでしょ

その時にオレ…オレ……知らんほうがよかったんや。
あんな事実…。


結論からいうとね。オレ……












犬小屋に拝んでたんですよ



社やと思ってたモノ。犬小屋やった笑

もうホラーでしょ笑
もう自分がこわくなってきて

真っ暗やけどそれらしい飾りみたいなんついてるから
思い込みってこわいな

老犬が「バウ!」いうてたわ
おるならいうてくれやw


さあはじめましょ



ここからは電車であった出来事を書くわ。
オレには電車であった出来事で2つほど忘れられん経験がある。

1つは過去の。もう1つは最近の出来事。
その2つともにアースカラーギャング(もうわかるやろうけど
ジジイ、ババアね)が関わってくる。

じゃあ過去のヤツから。
これね、小さいことやけどどうしたら正解やったのかかわからんくて
忘れられへんのかも。


大阪に御堂筋線って路線がある。
クルマで心斎橋とか梅田とか行くんやけどいつも駐車場で手間取る。
だから電車で行くことも多かったんやけど、
いつも梅田から乗ってた。

その日は難波にいくために。

駅でいうと梅田→淀屋橋→本町→心斎橋→難波やったかな。

その電車には、
扉付近にジジイが立ってて、その隣にベビーカー押した夫婦が立っている。
その隣にオレ。
その途中、淀屋橋すぎたぐらいやと思う。 

ベビーカーの赤ちゃんが泣き出した。
それはしょーがないし、乗ってるほかの人も赤ちゃんのことやから
騒音とも雑音とも思ってない。
もちろんオレもそう。

その当たり前の空気の中、


「チッ! うるさいんじゃ!」


の言葉がそんな空気を切り裂く。
扉付近のジジイが続けざまに「はよ、泣き止ませろや。」と夫婦に言うてる。
その時点でキレそうになっててんけど、ガマンした。

人生でいろんなこと経験してきたやろうに
世の中にこんなクソみたいなジジイおるんや。と知った




ガマン…ガマン…ガマン…ガマン……。

その間も赤ちゃんは泣いてるし、夫婦もあたふたしてるし、
ジジイは舌打ちしてずっと文句いうてる。

その一角は静まってて変な空気が流れてる。

ジジイが

「泣かんようになってから電車のれっ!」っていうた時にオレのガマンも限界を迎える。


もうアカン……。
気がついたら


「お前も泣かしたろうか?コラっ」って言うてたわ。


ジジイも「なんじゃお前!」って笑
だから襟首つかんで「マジで黙らなホンマに◯すぞ」って言うたら
さらに電車の空気おかしなって笑
夫婦もさらにあたふたしだして笑


あのこれ、どうしたら正解なん?w
その場所は黙ってたら何事もなかったようになるんやろう。
けど、
このジジイはまた同じようなシチュエーションになればまた言うやろ?
それが許せんのよ。

勘違いせんとってな。
オレは正義の使者でもないし、これが誰にとっての正義かも
わからんし、
これまでちゃんとした人生を送ってきたわけじゃないけど、
人の道ってあると思うねん。
それからははずれへんし、はずれてないと思ってる。

これが誰にとっての正義かわからんと書いたのは、
赤ちゃんが泣き出す前に難波に行く話をしてたはずの夫婦が
心斎橋で降りていったから。

その場に居づらくなったんやろうな。
少なくとも夫婦にとってはオレの行動は正義ではなかったのかも
と考える。

でも奥さんが電車の降り際に

「ありがとう。」


っていうて降りていった。
あの言葉があったから今も覚えてるんやと思う。



でもねそのあとの電車はもっと地獄よ笑
なぜならオレとジジイの言い合いの原因ともいうべき
夫婦が去ったから笑

トラブルの原因が急になくなったら人間どうなると思います?w
あのね、

急には熱も冷めへんもんで、なんか流れでずっと言い合い続けます笑
もう原因ないのに笑

ジジイ次で降りろ。とか笑

結果ねシレ〜っと終わりますw

まあ今思えば、夫婦じゃなくても電車降りてたんかもな。と思う
老害ジジイに相対してたオレはその当時、アフロあてて編み込んで
大仏みたいになってましたから笑

そんなんもはやどっちも「悪モン」でしょ笑



じゃあ最近の出来事。


みんなは例えば電車に乗っててお年寄りに席を譲ったことあります?
オレね、結構席譲ったことあるんですよ。
でもね、譲ろうとして断られたことも結構ある。

この断られるっていうのが考えモンで
そりゃ誰も悪くないんやけど、

例えば、そのババアが次の駅で降りるから断るってことも
あるんです。
その場合、ババアにしてみたら譲ってもらってもすぐ降りるし
それは悪いから。っていう考えが働くからわかるんです。

でもね、もう1つ断られる理由があってそっちが厄介で


年寄り扱いしてくれるな。って場合



席譲ろうとして断られたから、すぐ降りるんかなと思いきや
降りへんのです、ずーーーっと立ってる。
別にこっちもみるからに健康そうなジジイやババアに声かけてる
わけじゃないんです。
みんなそうやと思う。

その結果どうなる思います。
みんな「席譲りましょうか?」と声かけづらくなる。
なんか人によっては失礼なこというてる気がするから。


へんな話やと思いません?善意のはずが悪意に感じてしまう。

こうなると大変なのがホンマに立ってるのもえらいジジイ、ババアですよ。
みんなが席譲るって声がかけづらくなった結果、
もしかしたらずっと立つことにもなりかねへん。

やから思うんです。
「年寄り扱いしてくれるな」って人は一旦それは置いといて、
席譲ってくれる声は甘んじて受けましょう。って
そうすれば「もし断られたら…」と思って声をかけづらかった人も
声をかけるようになるし
それが他のホンマに大変なジジイ、ババアのためでもある。

ここまで書いたけど、これはシンプルに感じたことで
これから書く話とはちょっと違いますw


席を譲るってテーマはそうなんやけど。


名古屋に向かってた時のこと。


四日市すぎた辺りでババアが乗ってきた。
っていうても年配の娘さん?らしき人が付き添いして
寄り添って歩いている。
オレは電車の進行方向でいうと左側の座席の端に座ってその様子を
見てたんやけど
ババアと娘さんは右側の扉付近で娘さんがババアを
囲うような形で立っている。
ババアを見る。足がプルプルしてる。
生まれたての子鹿かっぐらいw
アルプスの少女ハイジでクララが初めて立った時ぐらいプルプルしてるw
(これはディスちがいますよ。見てその時思ったことなんでスイマセン。)

これは席が必要な人やな。と思った。
が、オレの座ってる場所とババアが立ってる場所、
「少しキョリあるなぁ」
と思った。

でも囲ってる娘さんも大変そうやし、
少し離れてるけど…と意を決してそこまで向かう。
娘さんの肩をたたいて、
「おばあちゃん、あそこの席に座らせてあげてくだ…」
って声をかけ座席に振り返った瞬間、

愕然とする……



どこからともなく現れた野良のババアがさっきまでオレが座ってたとこに座ってたから笑



もうね、カオスです笑

ババア or ババア


いやっ

ババア or ダイ です笑


席譲ろうとしてたババアと娘さんからしたら
「コイツ、お年寄りが座ってる席をすすめるとかトチ狂ってんのか」
ですよ笑

あわてて野良ババア(ディスちゃいますよw)に席を譲ってくれと頼む。

これね、野良ババアもさっきまでオレが座ってたん知らんもんで
「このガタイのデカい左半分だけカリアゲてる小僧、
このとしよりに席譲れとかマジでトチ狂っとんな。」

です笑

そして、はたからみたらオレはお年寄りに席譲れと凄んでるサイコ野郎
です笑

もう ババアor ダイでしょ?笑


これね、どうなったと思います?

結局、オレの隣に座ってた人が野良ババアに席譲って
オレが座ってたとこに席を譲ろうとしてたババアが座って解決したんです


でもね釈然としいへんでしょ?笑
誤解は溶けたけど、全部隣の人が手柄もっていった感じで
本来、手柄とかそういうんじゃないんやけど、

なんか歯にずっとニラはさまってる感じするでしょ?笑


オレが席譲ったババアも隣の人にお礼いうてましたからね笑

もうね、一生忘れへんわw

悲しいけどこの世の中には老害とよばれる人間もおるのは確か。

それでもすてたモンじゃないと思える瞬間があるのも確か。

ジジイ、ババアと口は悪いですが許してね



愛しのアースカラーギャング達へ。

                        TABACHI






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