計画的に困難に対処する方法「問題解決技法」について

あなたは生活をしている上で、「何回も同じ間違いをしてしまう」「順序立てて考えることが難しい」と頭を抱えていませんか?

何か課題を解決しようとするとき、何から手を出せばいいか分からなく、あちこちに手を出してしまうことは大変ですよね。

この記事では、何か生活していく上で困難に直面したとき、どのように考えると順序立てて解決できるか、その手法についてまとめました。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

問題解決技法とは

問題解決技法とは、問題に対処する方法を身につけたり、対人関係を改善するスキルを身につける「行動的技法」の一つです。

前の記事で紹介したコラム法(認知再構成法)は、解決困難な問題点に対して自分の考え方や感じ方を修正するものでした。
問題解決技法は、実際に問題を解決できる場合に使うことができます。

問題が現実的に解決が可能な場合、段階的な課題設定をして目標を達成していくときに使えるスキルです。以下のような手順で進めていきます。

①問題の明確化と設定
はじめに、具体的に問題点を考え、一つだけ選び出します。一度にたくさんの問題を解決しようとすると、解決しようとする力が分散してしまい収集がつかなくなってしまいます。一つの問題を解決する力が得られることで、次の問題点がスムーズに解決できることがあるので、優先順位をつけて一つだけに絞りましょう。

②解決策の案出
問題点を選んだら、できるだけ多くの解決案を考えます。ここでは現実的な解決策かどうかはひとまず置いておき、なるべく多く考えます。

たくさん数を出すことにより、解決につながる方法が得られる可能性が上がります。また、自分では思いもしなかった解決策を発見できるようになるかもしれません。

そして重要なのが、解決策が現実的かどうかの判断をすぐに出さないということです。問題について悩んでいたり、落ち込んでいたりすると、「どうせできないから」と諦めてしまう可能性があります。そのため、全て案が出尽くしてから内容を吟味するようにしましょう。

③解決策の決定
解決策が出揃ったら、それぞれの解決策の欠点と利点を書き出します。その中で、一番自分にあったものを選択します。

④行動計画の立案
解決策を決めたら、いつ、どこで、どんな場面で実行するかなど具体的に計画を立てます。このときのポイントは、初めから難しい目標を設定するのではなく、成功できるレベルの目標を立てることです。

成功体験が自分の行動を次につなげてくれます。そのため、段階的に目標をあげていくことが重要になります。どうしても不安な場合は、事前に練習やリハーサルをすると言った対策がおすすめです。

⑤解決策の実行と結果の評価
計画を実行に移し、最後に結果を評価します。ここで望ましい結果が出た場合は、その行動を継続したり、さらに高い目標を設定していステップアップしていきます。

好ましい結果が得られなかった場合、再び原因について考え、解決策を出すところから始めます。

注意するポイントは、そのときうまくいかなくても計画そのものが悪かったわけではなく、次行ったらうまくいく場合があることです。

結果ばかりに囚われるのではなく、その過程も評価の対象とすると良いでしょう。

具体例

それでは、具体的に例をあげて説明してみましょう。

①問題点の明確化:朝起きられず、仕事に遅刻してしまう。

②問題の設定:朝二度寝せずに起きる

③解決策の案出:A前日に早く寝る B誰かに起こしてもらう C目覚まし時計を複数使う D職場近くに引っ越す

④解決策の検討:A早く起きられるかもしれない/寝られない場合もある B何度も起こしてもらえる/格好が悪い C人に迷惑をかけない/時計を購入しなければいけない Dたくさん寝られる/お金がかかる

⑤解決策の決定:C

⑥行動計画の立案:複数の目覚ましをセットする。自分の手には届かない位置にセットする。

⑦実行と結果の評価:結局二度寝してしまった。二度寝した際には、母親に起こしてもらうように解決策を変更した。

上記のようなサイクルで段階づけて考えをまとめることで、自分の問題を解決しやすくなります。身近なところからでもこういった考え方の癖をつけると、よりいきやすくなると思います。ぜひ真似してみてください。



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