週末レビュー(2019/1/14)

ベンチャー事業らしく疾走感のある一週間だった。去年取り残した大きめの課題がいくつかあって、それを年始からある程度時間をかけて自分なりの答えを持って今週仕事はじめをしたんだけど、僕の答えより創業株主が持ってきた答えの方が数百倍イケてたから、ちょっとへこんだ。年末年始ずっと考えてたんだけどな。彼は問題に対するパラダイムの外し方がとてもうまい。いかに自由な発想が出来るようになるか、というのはこれからの僕の大きな課題。実務は真面目に、隙なく、抜けもれなくやらないといけないけど、事業作るマネージャーとしてはもっと自由で、突拍子もないアイディアを出せるように頭を柔らかくしたい。

仕事は何とか及第点。三か月後のゴールを描き切って、それを実現するためのKPIと体制、運営方法を作り直した。これから三か月はそれをモニターしつつ、次の半年・一年の下準備。ようやく事業として形が整ってきたから、爆発出来るタイミングを見据えて着実に下準備する期間。

これからも紆余曲折が当然あるんだろうけど、ようやくサービスが爆発的に成長して、新しいスタンダードを作って、今やっているサービスが世の中を変えるというイメージが湧くような方向性になった。数年後にはもしかしたらうちの会社じゃないかもしれないけど、今作ろうとしてる基準で動く社会になってるんだろうな。一ユーザーとしてわくわくしてるし、事業を作る立場としては、サバイブさせていかないとなと責任感を感じる。

これからかなり早い速度で起こる事業の成長よりちょっと速く僕も成長していかないといけない。事業のマネジメントをやっている以上、足元にある課題を矢面に立って矢継ぎ早に解決していかないといけないから、日々かなりの気力・労力と時間を持っていかれる。学生みたいに向こう数年は勉強にだけ注力するみたいなスタイルが取れると、その知識を使って何年かはやりくりしていけるんだろうけど、働いているとそういうわけにもいかない。学習する時間と気力をどういう状況であれ確保しないといけないな。足元でも成果を出しつつ、数年後のパフォーマンスを上げるための学習を続けるの結構しんどい。こうやって目標に対して、日々の進捗だけじゃなくて準備ができているかを振り返って習慣を変えていかないといけないや。

今週仕事以外で面白かったのは、スプラトゥーンとフィリップス・コレクション展。今年の目標として立てた「消費者としてのセンスを磨く」と「美的センスを磨く」という二つの目標に基づいた週末の過ごし方。

ビジネスマンとして週末に遊ぶということを僕はどこか嫌悪感を覚えているところがちょっと前まであって、ビジネススキルを上げるために勉強にほとんどを費やしてたんだけど、いざビジネスを作って育てていく立場になってみて、それは違うと気づいた。それこそ冒頭の発想力の話じゃないけど、実際に体験してみて、没頭しないと、ビジネスの学習だけで凝り固まった頭じゃ気づかないことの方が多い。ものは試しとさっそく目標を立てた後、Switchを買いに家電量販店に行き、いくつかのソフトと共に購入。

スプラトゥーンやばい。塗る快感。気づいたら一日中塗りたくってた。これは、KPIに基づいてタスクを切り分けて動かしてる事業では絶対作れないな。純粋にユーザーとしての楽しさを追求しないとこんな素晴らしいゲームは出来ない。こういう素敵なプロダクトを作れる人に色々煩わしいことを考えさせないで済む環境を作ろうと思った。こうやって書きながらももう塗りたいくらいドはまりしてる。

あとは、フィリップス・コレクション展にいった。素敵な作品がとても多くて、最後の方は右脳が疲れてた。良作は受け取るものが多い。その中でも僕は特に、コンスタブルの「スタウア河畔にて」とシャイム・スーティンの「嵐の後の帰り道」が驚きがあって気に入った。自然の風だったり、寒さ、厳しさ、嵐の不穏な感じだったりを一枚の絵に躍動感を持たせながら表現されていてしばらく見入った。僕は何事も言語で伝えようとしがちなところがあるけど、視覚的に伝えた方が伝わることも多いな。あの絵に表現されていることを言葉で伝えきるのはすごく難しいと思う。

そんな感じの一週間。来週はもうちょっとギアをあげて本を読もう。ちょっと学習の進捗が良くない。


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