鷹は縁結び！

僕は野球観戦が好きな大学生の井上○○
今日も妹の和と野球を見に来ていた

○:わざわざごめん！学校終わりで疲れてるのに野球誘って！

和:チケットが当たったなら見にこないと、勿体ないじゃん

○:確かにそうだな笑

和:今日投げるかな〜？大津くん！

○:投げるんじゃないかな？

和:投げるなら楽しみ〜

そう、和は去年のドラフト2位の大津投手が推しなのである。
ドラフト入団会見の時に「この人かっこいい」と言って今年のキャンプを見に行った時にサインをもらいさらに大津投手に沼ってしまい、
それからはこうである。

○:7つの球を使えてその球全てが1級品だからね、すごいよね〜

和:投球フォームもかっこいい！

○:そうだね〜笑


そんな話をしていると先発の投手が初回きっちり抑えて、ホークスの攻撃。
1番の牧原選手がアウトになるも、続く
近藤選手と柳田選手が2連打でチャンスを作り、この人に回ってきた！

「4番 サードベースマン！栗原〜陵矢！」

○:チャンスで回って来るのがこの男よ〜



そう、僕の推しの栗原選手。
ヒットもポンポン打つ、ホームランも打つ、守備も上手い、そしてチームのムードメーカー。
僕も数年前のキャンプで見て、無茶苦茶かっこいいと思い、サインを貰った。それからは栗原選手をずっと応援している！

○:ホームラン打ったらデカイ

そしたら甘く入ったスライダーを捉え、
打球は高く上がりどんどん伸びる、
ライトスタンド中段まで飛ぶホームランを打った。

「栗原選手第4号スリーランホームラン！」

○:打った！すげぇホームラン...

和:すごい打球だったね！

○:やっぱり栗原選手最高〜！

その日ホークスは6対0で勝ち。
栗原選手は3安打猛打賞5打点1ホーマーの大活躍。大津投手は7回を三者凡退。

○:いや〜どっちも大活躍だったね！

和:大津くんかっこよかったよ〜

○:また来ようね！

和:そうだね！

ｰｰ

和と2人で見に行ってから1週間経って僕は
1人で野球を見に来ていた。

○:いやーやっぱり強いですね〜今日も勝ったら
6連勝か！全力応援だ！

??:あの〜すいません。これ入場はどこからでもいいんですか？

さっ入場入場！と思っていると困っている
すっごい目がクリックリで可愛い女の人に声をかけられた。

○:は、はい。(席隣じゃん笑)
一緒に入ります？

??:はい！ありがとうございます

女の人と一緒に入場した。

○:それじゃ自分はここで！楽しんでください！

??:あの！もしお兄さんがいいなら野球観戦一緒にしてくれません？

○:いいですよ、それとさっきチケット見た時に
席隣じゃんと思ってたので

??:えっ？ホント？！

○:はい！自分で良かったらぜひ！

??:ありがとうございます

○:あと少しここで待ってて貰っていいですか？
自分食べ物買ってくるので！

??:はい！

○:むっちゃドキドキするんだけど...

それもそうだ！今まで野球を見に来るのは
和や家族、男友達とだったが
今回は可愛い人としかも隣で野球を見る、
今までにない経験だからドッキドキだった。

○:やっぱりナイターの試合の時はこれでしょ！

「栗原選手のくりケバサンド！」

○:これ美味いんだよね〜

一応2つ買った。

○:そういえば名前聞いてない...

肝心な所を聞いていなかった。

○:あっ！いたいた(可愛い...)

端に立ってキョロキョロしてる姿に可愛いと思ってしまった

○:おまたせしました！これもし良かったらどうぞ！

??:いいんですか？

○:はい！後、お名前伺ってもいいですか？

??:私は一ノ瀬美空って言います！

○:美空さんですね！僕は井上○○です！

美:○○くんでいいかな？

○:はい！では、始まるので行きましょ！

美:はい！

席についた。

○:ﾊﾟｸｯん〜美味しい！美空さんはお口に合いましたか？

美:はい！これ私、これ好きです！

○:なら良かったです！野球観戦初めてですか？

美:そうなんですよ！それに野球のこと全く分からないから誰かに教えて貰いたいと思ってたから○○くんに出会えて良かった！

○:そう言って貰えて嬉しいです！

その後、野球のルールや基本的用語など
様々な事を美空さんに教えた。
必死に聞いてくれていたからとても嬉しかった。

美:○○くんの好きな選手いるの？

○:いますよ！

美:どれどれ〜？

○:3塁のベース守ってる人分かります？

美:背番号24の人？

○:そうそう！栗原選手！今からホークスの攻撃だから回って来ますよ〜

美:ホームラン見たいな〜

○:ですね〜

今、ホークスは0対1で負けていた。
1死１塁の場面で打席に立っていた、柳田選手が同点のタイムリーツーベースを打ち、栗原選手に回ってきた。
球場はチャンステーマが流れる。

○:よっし！同点！栗原選手ホームラン打ってくれ〜

美:ホームラン見たいよ〜

ﾎﾞﾝｯ！

そしたら2人の想いが届いたのか球場に快音がなった。
相手投手の初球を捉え、本人確信の勝ち越しホームランを打った。

「栗原選手第6号勝ち越しのツーランホームラン！」

美:すごい！打ったー！しかも確信歩き？って言うのをしてたね！○○くんが言ってたようにすごいかっこいいね！

○:栗原選手のロマン砲ならぬマロン砲やっぱりすごいですよね〜！

その日ホークスは6回の3点を守りきり、美空さんの初野球観戦は無事勝利した。

美:○○くんありがとね！
無茶苦茶楽しかった！野球のこと知れたし、○○くんのおかげでまた来たくなった！

○:美空さんが楽しかったなら良かったです！
また会ったら、その時も一緒に見ましょうね！

美:あと、○○くんがもし良かったら連絡先交換しない？ダメかな？

美空さんの上目遣い可愛い...

○:いいですよ///

美:やった〜！これでお互い誘ったりできるね！

○:はい！また見にきましょう！

美:そうだね！じゃまたね〜ﾌﾘﾌﾘ

○:はい！また！ﾌﾘﾌﾘ

無茶苦茶可愛い人だったな〜なんて思いながら
家に帰ってきた。

○:ただいま〜

和:お兄ちゃんテンション高いね〜栗原選手がまた打ったから？

○:それもそうだけど実はこんなことがありまして...

ｰ

和:お兄ちゃんが女の人と...野球観戦...

○:なんだよ！

和:いや、別になんもないよ〜

○:なんか僕が女の人と話したからすごいね見たいな言い方

和:自分で分かってるじゃないですか笑

○:分かっとるわい！でも、1歩進んだよ

和:何〜？笑

○:連絡先交換した！ｷﾗｯ

和:え？そこまで行ったの？凄い...

○:相手からだけどね笑

和:なんだ、相手からか...

○:連絡先を交換しただけでもいいだろ！

和:なら、これ誘ってみたら？

○:チケット？これ明日のやつじゃん！しかもホームランテラス！でもどうして？

和:お母さんが頼んでくれてたみたいだよ

○:母さんは神様だ！よっしなら早速お誘いの連絡をしようかな

和:するべきだよ！

○:こう言う時どんな感じで送るべきなの？

和:全く〜初心だな〜笑 自分で思ったことを送ることが大事だよ！

○:なるほど...

○L:美空さん！今日はありがとうございました！楽しかったです！それでもし良ければ明日のチケットがあるのでまた行きませんか？

○:こんな感じ？

和:自分がいいって思うなら送る！ﾎﾟﾁｯ

○:勝手に送るなよ！引かれないかな...

和:引かれるわけない笑 食べ物も買って来て、しかも一緒に見て欲しいって言われて一緒に見て、野球観戦初めての人にちゃんと教える
もう印象◎だね！

○:そうだと嬉しい...

和:お兄ちゃんニヤけてるよ〜もしかして恋？笑

○:感じたことない初めての感覚だね...

正直言うと出会った時から
ドキドキして仕方がない
今まで和以外の女の子と
ほとんど話したことがない
それに美空さんは超絶可愛い
やはりこれは恋なのか...?

和:お兄ちゃんに彼女？楽しみ〜！

○:1人で盛り上がるなよ！しかも連絡まだ帰ってきてない！ﾋﾟｺﾝ

和:そう言ったら来たじゃん笑 なんて？

美L:こちらこそ！楽しかったよ！
○○くんがいいなら一緒に行きたい！

○:行きたい！だってよ

和:おーﾊﾟﾁﾊﾟﾁ 誘えたね！それで明日ナイターでしょ？もう一声！

○:もう一声...？ あーそう言う事ね
お昼も誘ってみたらってこと？

和:そう！

○L:じゃ明日も行きましょう！
それでもし良ければ明日ナイターなのでお昼ご飯一緒に食べに行きませんか？

美L:それいいね！○○くんのこともっと知りたいなぁ〜って思ってたからちょうど良かった！
時間は何時でもいいよ〜！

○L:なら、14時にドーム前のMARC IS集合でいいですか？

美L:分かったよ〜！じゃまた明日ね！おやすみ〜

○L:おやすみなさい！

和:お兄ちゃんやるね〜 MARC IS集合は考えたね〜

○:まぁ近くの方がいいじゃん

和:そうだね！ドームの遠く選んだら来るのが大変だもんね笑

○:うん笑

ｰｰ

○:はぁ〜眠っ...

昨日普通に寝たと思ったけど今日美空さんと
お昼食べた後にまた一緒に野球観戦...
というのを考えるとドキドキして寝れなかった

○:(この授業終わったら終わりだし、それから向かったらちょうどいいね)

ｰ
時刻は13時45分

○:少し早くついたな よいしょっと

ベンチに座って美空さんを待つ

○:(今日あったらちゃんと目見て話せるかな...)

なんて思っていると...

美:いたいた〜！○○くーん！

美:お待たせ！待った？

問いかける時に首を傾ける美空さんに照れてしまう

○:(可愛い...) 少しだけ...///

美:少しだけなら良かった！

○:はい！カフェ行きましょう

美:うんっ！

ｰ

僕はアイスコーヒー、美空さんはミルクティー2人でフレンチトーストを頼んだ

美:このフレンチトースト美味しい！

○:ですね！

美:○○くんって大学生？

○:そうですよ〜大学生3年生の今年21歳です！

美:私と同じだ！私も大学3年生の21歳だよ！

○:同い年だったんですね！美空さんと出会えて良かった...

美:もしかしてだけど○○くんって今まで女友達できたことない？笑

○:え...はい...図星です...

美:そうなんだ！嬉しい！○○くんの初めてを貰ったって事でしょ？

○:簡単に言えばそうですね.../// (初めて...)

美:これからも仲良くしてね！ﾆｺｯ

○:はい！是非！

そこからドームの入場が開始する時間まで沢山美空さんや僕の話をした
美空さんとホークスの話もした

美:○○くんの妹ちゃんに会ってみたいなぁ〜

○:可愛いですよ〜

美:絶対可愛いよね！○○くんの妹だから！

○:僕の妹だから？

美:うん！○○くんイケメンだからってことだよ！

○:(イケメン？！)イ、イケメンですか？

美:イケメンだよ！

○:ありがとうございます...///

美:照れてる〜笑

○:照れますよ...今まで言われたことないので...

美:自信もっていいよ！ホントにイケメンだから

○:はい...///

ｰ

美:○○くん着てるの栗原選手のユニフォームかな？いいね〜
ユニフォームっていくらするの？

○:1万ぐらいですかね？レプリカなので

美:意外とするね笑

○:そう言うと思ってこれどうぞ！

ビジターユニフォームとちょっとだけ栗原選手グッズを渡した

美:ユニフォームとグッズかな？いいの貰って？

○:はい！あげたかったので使ってください！
僕2着ずつ持ってるので！

美:ホント？ありがとう！ユニフォーム着てみるね！

○:はい！

美:どうかな？

○:凄い似合ってます！それと...

美:それとー？

○:可愛いです...///

美:ありがとう！

その後、ご飯など買ってテラス席に向かった

美:ここって無茶苦茶ホームラン入ってくるよね？

○:そうですね

美:ちょっと怖いかも...

○:美空さん大丈夫ですよ！ボールが飛んできたらちゃんと守りますから！

美:守ってくれる？

○:(上目遣い可愛いすぎる...)

○:はい

美:頼もしい〜 ｸﾞｲｸﾞｲ

○:やめてくださいよ〜笑

ｰ

○:今日はお互い点が入らないですね〜

6回が終わり、お互いチャンスはあるが
0得点の投手戦

美:チャンスはあるけど続かないね...

○:気長に待ちましょ〜

そこから6回進み12回まで来た、時刻はもう10の針を刺そうとしていた

美:ここまで来ると疲れてくるね笑

○:そうなんですよ〜笑

美:裏の攻撃でサヨナラしてくれたらこの疲れなくなるね

○:そうですね笑  ﾎﾞﾝｯ！ あっやばい！

相手にソロホームランを浴びた

美:うわ〜ホームラン打たれた...

○:痛いですね〜このホームラン
でも、まだ希望はありますよ！

美:もしかして！

○:2番からの攻撃なんで絶対栗原選手に回ってくるんですよ！
だから、栗原選手のサヨナラホームランがあるかも知れないんですよ！

美:これは期待できる！

○:期待しましょう！

それに近藤、柳田、栗原の並び逆転する可能性が非常に高い

○:頼む！あーおっし！ライナーか...

近藤選手はショートライナーでアウトになった

○:ギータ頼む！

ﾎﾞﾝｯ！

「柳田選手第9号同点ホームラン！」

次の柳田選手がライトスタンド一直線の同点
ホームランを打った
球場は大盛り上がり

美:柳田選手！ホームランだ〜！

○:流石ギータだ！やった〜同点！

美:同点で栗原選手だよ！

○:頼む！ホームラン！

美:お願い！

○:球見てるな...

完全に真っ直ぐか甘い球を狙っている
全くボール球にはビクともしない
その瞬間だった

ﾎﾞﾝｯ！

○:行った！

美:ホームラン行った？

○:行くと思います！

ちょっと待てよとボールがこっちに向かって来ている気がする

○:美空さんちょっと避けて！

美:え？うん

ｶﾞｼｯ！

「栗原選手第7号サヨナラホームラン！」

栗原選手はライトテラスへのサヨナラホームランを打った
会場は今日一の盛り上がりでも僕は...笑

○:痛っーーー！

ホームランボールを素手でキャッチし、痛みに襲われていた

美:○○くん勝ったよ笑

○:それはわかってるんですけど美空さん守るために手を犠牲にして痛くてそれどころじゃないです笑

美:ありがとね！守ってくれて！

○:守るって言ったので守らせてもらいました！

美:ｷｭﾝ ○○くん好き！ ｷﾞｭｯ

○:み、美空さん！/// 視線が...///

美:知らない！

その後、美空さんに腕を抱きつけられながら
ヒーローインタビューを見た
その間ドキドキしていた
そして帰り、美空さんを送って行くことになった

美:楽しかったし、面白かった〜笑

○:そうですね〜色んな意味で笑

美:かっこよかったね〜○○くん！

○:そうですか？笑

美:栗原選手と一緒のかっこよさだったよ！

○:大袈裟ですよ笑

美:いや〜そんな事ないよ！惚れちゃったな〜

○:え？惚れた？

美:うん！昨日から○○くんかっこいいなと思ってたらさらに守ってもらったことで余計に惚れちゃった

○:え...///ホントですか？

美:うん！

○:僕も美空さんのこと可愛いって思ってました

美:ほんとに？///なら美空さん！じゃなくて？

○:み、美空...///

美:よく言えました！/// そしてもう一声くれたら嬉しいなぁ〜///

○:美空さん！あ...じゃなくて美空！
昨日出会った時から一目惚れしてました
これからも沢山思い出作りたいです！
なので付き合ってください！

美:お願いします！ｷﾞｭｯ

○:や、やった！ 嬉しい...

美:こっち向いてくれる？

○:はい...？ ん...急にはずるい///

美:これ私からのお礼.../// これからもよろしくね///

○:はい！こちらこそ！よろしく...///

ｰ

鷹は僕の初恋をアシストしてくれました！

end

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読んでいただきありがとうございました！

美空ちゃんの中編です！

野球見に行ってこんなことが起きたら、恵まれものですね笑

時系列は去年のホークスです！
ホームランとかは適当です笑
ご了承ください！

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