KP3SでMIXホットエンドを使ってフィラメントを混ぜてみました(組立編)
こんにちは!
kingroon KP3Sにて、別の色や異なる種類のフィラメントを混ぜたり、切り替えてプリントすることが可能なMIXホットエンドを使う事ができたので、私がやった事をこちらに書いていきたいと思います。
長くなりそうなので、組立編、klipper設定編、スライス設定編と分けて公開するつもりです。
元々、私の手元にあるKP3Sにはこの作業を行う前からBLTouchや外部MOSFETの設置等、多少の手が加えてあり、1から組む場合には参考にならないかもしれませんが、何かのお役に立てれば幸いです。
※2023/06/27追記
一番下に、klipper設定編へのリンクを追加しました。
全体の大まかな流れ
まず部品を調達して、それをKP3Sのボードに追加、接続し、プリントしたパーツと組合せてKP3Sに設置しました。
エクストルーダーを2つにするため、ステッピングモーターを増やしました。
ファームウエアに関しては、標準ファームだと動かせない部分があり、klipperを導入しました。
その後、superslicerで作成したgcodeを使用して、プリントする…という流れです。
やったこと、さらに詳細
●モーターを追加するため、モータードライバーTMC2225をボードに追加。
●追加したドライバの出力電流を既存のドライバに合わせた。
●モーター用配線をボードとモーターに接続。
●エクストルーダー用のパーツをプリントし、モーター、ギアと組み合わせた。
●マウンタをプリントし、上記のエクストルーダーx2、MIXホットエンド、5015ファン、BLTouchと組み合わせてハード部分完成。
●klipper導入。
●klipperのcfgファイルをMIXホットエンドに合うように修正。
●フィラメントをミックス、切り替え出来るようにklipperマクロを作成。
●superslicerを使用し、MIXホットエンドで使用出来るよう設定変更し、スライスした。
調達した部品
ほぼAliexpressです。
BIGTREETECH MIXホットエンド
https://a.aliexpress.com/_mOXT2de
モータードライバ TMC2225
ステッピングモーターx2個
https://a.aliexpress.com/_mLZkqVm
V6ホットエンド用サーミスタ
https://a.aliexpress.com/_mOrPyvq
V6ホットエンド用ヒーター
ボードとモーターを繋ぐ配線
(こちらの商品は配線がクロスしているので修正が必要でした。AliExpressで別の物を探して購入したほうが良かったかもしれません。)
エクストルーダー用のギアx2
https://a.aliexpress.com/_msjoa0M
M3インサートナット
https://a.aliexpress.com/_mMPhQP2
PTFEチューブ
私は買ってないのですが、これと同じものを使用しました。https://www.amazon.co.jp/dp/B07BWB33DJ/
部品のプリント
エクストルーダーx2とマウンタをプリントします。
エクストルーダーはSailfin-Extruderを使用してみました。
ホットエンドとモーターを固定するマウンタは作ってみました。
M3のインサートナットを埋め込んでKP3Sのプレートに固定しました。
5015ファンを固定するマウンタはこちらからお借りしています。
組み立て
KP3Sのボードには標準でもう一つホットエンドが増やすことができるように、モータードライバ、ヒーター、サーミスタが接続出来るポートが空いています。
今回はモーターだけ増やすため、ドライバを追加してモーターに配線しました。
ボード~モーター間の配線は、本来であれば6P→4P変換コネクタを用意するのが望ましいと思うのですが、
マイナスドライバーで位置を変え、ピンヘッダで無理やり繋いでしまいました。
ギアとエクストルーダーパーツの加工
ギアのシャフトを削らないと、モーターに当たってしまいます。
削るためのツールもsherpa miniのgithubで公開されていました。
Twitterで教えていただいたcaesarさんに感謝いたします。
https://github.com/Annex-Engineering/Sherpa_Mini-Extruder
また、sailfinのモーターに当たる部分のパーツを1mm底上げしないと、ギアに当たって回らないといった問題もありました。
組み立て
エクストルーダーx2が組み終わったら、マウンタをプレートに固定し、5015ファンやBLTouchと組合せました。
当初、モーターを2つも乗せると重くなってしまうのではと思いましたが、じゃあボーデンだったらどこに置くのか?と考えても、良い方法が思い浮かばなかったため、結局上に乗せることにしました。
組み立て後の写真です。
次回はこれを動かせるようにklipperを設定した記録を書いていきたいと思います。
↓続きはこちらです。
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