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嘘つきの私とサヨナラ

自分に嘘はつきたくない。

本当はそうだった、しかし現実は甘くない。


匠海の幼少期からほぼ嘘で塗り固められてきた。

暴力を振るう父を皆の前で仲良しと言い、虐めてくる知人に対してニコニコして「大丈夫」と言い。祖母からの男子として産まれてこなかった事に対する言葉の攻撃に対しても「おばあちゃんそれでも好きだよ」と言い続けた。欠片も好きでもないのに。そして、ブラック職場の環境に対して社長が「こんなにいい職場ないよね!匠海!」なんて言ってきやがる。「そうですね!素敵な環境有難うございます!」なんて笑顔で返したり。クソみたいな職場だった。

嘘ばっかりだ。そんな自分はこれからも嘘で塗り固められていくんだと思ってた。


しかし、現実は違った。

きっかけは、病気で苦している匠海に祖母が言った一言だ。亡くなった大好きな祖父がいつも言っていたと、「匠海は好きに元気に生きて欲しい」という言葉。続けて「それはおじいちゃんだけじゃなくておばあちゃんも!だってこんなに素直な匠海が嘘ばっかりつかなくたっていいの!大丈夫!貴方は素敵な女の子。好きに生きて。」
ずっとずっと言いたかったらしい。しかし、嘘で塗り固められている生活に追い込んだのは祖父母も原因だと思って中々いえなかったらしい。
気にしなくていいのに、けど泣けた。老後になっても孫の心配すんなよ、もう大人だぞ。ごめんね、迷惑かけてばかりの孫で。

それ以来、嘘を付けなくなった。
こんな自分は嫌だとも思うようになった。
「嫌な事は嫌」と言うようになった。匠海意外に長く生きていて2ピー年生きているが、初めてだ。

言い難い時もある、その時は身体が拒否するようになった。

何とかしていく事はせず匠海らしくのんびり、無理な時は無理と決めて休んだり、一休みしたりするようになった。
そんな事ができるようになったのは、主治医だけではなく家族、親友、そしてファンと1期生達。
あ!相方のテオもね!

環境を変える、自分自身を変える事はちょっとした事で変えられるんだと知った。


皆が居なければ今のどストレートで、オブラートに包む事が出来ない匠海は産まれてない。
もっともっと嘘に塗り固まれた、最悪な匠海になってただろう。そんな自分が嫌で辛くてたまらなくて逃げたくなっていた。

今は逃げたくなるけど、生きるためにどう行動していくかを考えるようになった。
少し成長したんじゃない?????匠海や????そう思って、匠海は今日もコンビニ店員に変身し、配信もやるんだろう。

今が人生で、1番幸せかもしれない。
幸せをありがとう。

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