引退した人と考え方

misonoのYou Tubeに引退した島田紳助氏が出たそうだが、見る気も無いので本編を見ることはないので、ワイドショーを見ていたらやっぱり切り取った映像が出てきてそれを少しだけ見た。

ぱっと見て、帽子を深めにかぶって道を歩いてたら気づかないかもなと思ったのが第一印象でそれ以上は何も感じなかった。

切り取られた映像の中で気になったのが、フジモンに対しての発言だった。

「もっと泣けばいい。あいつは泣き虫だから。」

ここ何年かのフジモンの芸風や印象で泣くなんてことは一切感じなかった。
もちろん大阪時代の時もそんな印象は無かった。

ここ何年かのフジモンの印象はガヤ芸人、他の芸人のネタを一部パクって誇張してやる。そんなことが私としては印象深いと思っていた。

そんな印象を思い返してみて、
「そういえば少し前は違ったよな。」
と思った。

そこで気づいたのは今のフジモンは確実にフジモン自身が作ったキャラなんだなということ。
特にザキヤマと二人でアメトーークでパクりたい1グランプリで確固たるものにしたのだと思う。

じゃあその前は?

思い出してもあまり印象が上がってこないというのが一番なのだが、フジモンだけではなく、島田氏が現役だった時は、彼の周りにいた人はとにかく泣いていて、感動路線ばかりが目立った記憶がある。

今、泣いて注目を引く芸人はいるだろうか。

テレビでお笑い番組のチェックは大体やっているが、そんな中でも泣いて気を引こうとする芸人はいないと感じる。

島田氏が引退してからのテレビ界は恙無く、氏がいない世界へシフトしていったと私は感じた。

そして、特番にしろレギュラーにしろ全国ネットでネタをする番組が増えたような気がする。
あと、番組内で芸人が自由に伸び伸びしていると感じるし、色んなネタをしているのを見る機会が増えた気がする。

「泣いたらおもしろい」

島田氏はそんなことを言っていた気がするが、泣いてまで笑いを取ろうとされると正直引いてしまうと思う。
芸人は笑いを作り出すクリエイターなのだから、まず演者自身が笑う事からやってほしいと私は思う。

あと、実際泣いたとして、それを笑うことはブサイクをいじることより異常なのでは?と少しだけ思った。

あと、島田氏がまだ現役だったら、今これだけ女芸人が伸び伸びとやりたいことをやれる状況になっていない気もする。

やっぱり氏は引退したほうがよかったのだなと感じた。

自身も、その考え方も退いてよかったんだと思う。


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