GP名古屋11位のロータスブリーチ解説


1.自己紹介
はじめまして。takuと申します。普段は東京近辺でスタン、パイオニア、レガシーで遊んでいるマジックジャンキーです。日々大会に出ては、その後の飲み会を楽しみに生きております。時折、変なシャツを着てGPに出たりもしています。

2.ロータスブリーチとは~デッキ選択 睡蓮の原野を演劇の舞台でコピーし、見えざる糸や熟読を用いて大量にマナを出して勝つコンボデッキです。
 新セットの死の国からの脱出によってデッキパワーが跳ね上がりました。
しかし、あまりに死の国からの脱出が強力すぎたために露骨な対策(墓地対策と減衰球)が環境にはびこり、あまり結果を残すことができませんでした。
 そんな中、青黒信託者コンボの登場により、コンボデッキ=青黒信託者という認識が広まり、墓地対策はそのままに減衰球のような限定的なサイドカードが減り、手札破壊によるコンボの疎外が多くなりました。
 ロータスコンボはコンボの核が土地であるため手札破壊に強く、自身が呪禁を持っているため場に出た後も直接的な対処が困難であることがデッキの強さであると考えています。
 最も致命的な的な減衰球が減りつつある気がしたこともあり、当初から調整していたロータスコンボをGP本戦に持ち込むことにしました。

3.デッキリスト
3 Arboreal Grazer(樹上の草食獣)
2 Baral, Chief of Compliance(遵法長、バラル)
3 Fae of Wishes // Granted(願いのフェイ/成就)
1 Thassa's Oracle(タッサの信託者)
2 Chronic Flooding(慢性的な水害)
2 Discovery // Dispersal(発見/発散)
4 Hidden Strings(見えざる糸)
4 Strategic Planning(巧みな軍略)
4 Sylvan Scrying(森の占術)
3 Underworld Breach(死の国から脱出)
4 Pore Over the Pages(熟読)
4 Dig Through Time(時を超えた探索)
1 Blast Zone(爆発域)
4 Botanical Sanctum(植物の聖域)
2 Breeding Pool(繁殖池)
1 Forest(森)
1 Island(島)
4 Lotus Field(睡蓮の原野)
3 Mana Confluence(マナの合流点)
4 Temple of Mystery(神秘の神殿)
4 Thespian's Stage(演劇の舞台)
Sideboard:15
1 Blink of an Eye(一瞬)
1 Negate(否認)
1 Underworld Breach(死の国から脱出)
3 Unravel the AEther(霊気のほころび)
2 Anger of the Gods(神々の憤怒)
1 Aetherflux Reservoir(霊気貯蔵器)
1 Jace, Wielder of Mysteries(神秘を操る者、ジェイス)
2 Thought Distortion(思考のひずみ)
1 Ugin, the Spirit Dragon(精霊龍、ウギン)
1 Omniscience(全知)
1 Enter the Infinite(無限への突入)

4.GP名古屋の戦績
2bye
R3vs5C二ヴ 先手2-1
R4vs5C二ヴ 先手2-1
R5vs青黒信託者コンボ 2-1
R6vs黒緑ランプ 後手2-1
R7vs青黒信託者コンボ 後手2-1
R8vs青赤魂込め 後手0-2
R9vs青黒信託者コンボ 先手2-0
R10vs青赤魂込め 先手0-2
R11vs緑t黒ストンピィ 先手2-1 
R12vs5C二ヴ 先手2-0
R13vs青黒信託者コンボ 後手2-0
R14vs青黒信託者コンボ 後手2-0
R15vs白緑カンパニー 先手0-2

12-3で11位でした

運よく苦手な単色アグロとほとんど当たらずに済んだことと
環境から減衰球が減っていたことがありいい成績を残すことができました。
ただ最終ラウンドで勝てばTOP8だったためとても悔しかったです。

5.採用カード個別詳細 砂時計の待臣の不採用に関して
 
今回使用したリストには一般的なロータスブリーチに3~4枚採用される砂時計の待臣を採用しませんでした。不採用にした理由はできることが中途半端ということです。やっていることは、1マナ増やしつつ1ドローだけです。
マナを増やすことに関しては申し分ないのですが、1ドローだけなのがどうしても弱く、またカードそのものが死の国からの脱出と相性が悪く、最終的に不採用にしました。その枠には、マナ加速要員に遵法長、バラルを、キャントリップ要員に発見/発散を採用することにしました。
 下記に採用カード(主にサイドボード)の個別詳細を記載いたしますので、ご意見等があればご一報いただければ、回答したいと思います。

《遵法長、バラル》
 先置き出来るマナ加速でデッキのすべてのインスタント、ソーサリーが軽くなり、コンボ成立を補助するいぶし銀です。
 デッキの大半のカードが2マナのインスタント、ソーサリーで構成されているため、マナ軽減の恩恵が非常に大きく特に見えざる糸との相性は最高です。一例ですが、睡蓮の原野から出した青マナ3つから演劇の舞台を変身させた上で、余ったマナから見えざる糸を唱えることができたりできます。

《発見/発散》
 追加の巧みな軍略として採用しています。また、発散はパーマネントならばなんでもバウンスできるので、延命に使ったりもします。

《神秘を操る者、ジェイス》
 勝ち手段の1つ。サイド後、メインボードに入れて、アドバンテージ確保に用いることも多くあります。

《全知》と《無限への突入》
 十分にマナを確保できる際の勝ち手段。フェイ2枚もしくはフェイを唱えてから手札に戻すだけのマナと手札に余裕がある時に用います。

《霊気貯蔵器》サイドに1枚
 全知プランにはリソースが足りない時のための勝ち手段です。ハンドに草食獣や森の占術しか余ってない時でも勝ちに行けるのがこのカードの魅力です。

6.最後に
 今回12-3(11位)と自己ベストを大きく更新することができてうれしい反面、PTまで一歩届かなかったという悔しさが上回ったので北九州ではベスト8目指して精進していきたいと思います。
 おまけとして、主要アーキタイプのサイドボード及びプレイガイドで掲載いたしますので、購入して読んでいただけると嬉しいです。
また質問やご意見があればツイッターまでリプやDMをいただければお答えいたしますので、ご気軽にお問い合わせください。

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