薄っぺら知識で文学っぽい言葉を作ろう!

友達と僕の中で一時期流行った遊びだ。
僕は基本馬鹿でその友達も馬鹿だ。
類は友を呼ぶとは昔の人はよく言ったものである。

その馬鹿二人が時間を持て余してこんな遊びを始めた。

「第一回どちらが文学的な文章を作れるか選手権」

どうでしょう、この一文からも僕らのIQがいかに低いかが窺い知れるでしょう?
だけど、まともな人なら人生で一回も開催されないであろう選手権は実にこの後数回にわたって開催される事になるのである。
そして僕達はある結論に辿りつく。当時僕達二人の中ではこの世の真理を得た様な錯覚にすら陥った。
こういった種類の人間は重要な役職についてはいけないと我ながら思う。

その結論とは、二つの相反する意味合いの言葉を一つにする。です。
バレるよね〜、薄っぺらいのが!!
でもこれを発見した時僕らは狂喜乱舞した。「明日の文学界を背負っていく!」くらいの気持ちだった。文学界もお前らにだけは絶対背負われたくないだろうというのは容易に想像出来る。
つまり、「冷たい炎」や「明るい闇」みたいな事である。
イメージと逆の言葉をつけるとか、「暖かい青」とか「優しい黒」みたいな。
で倒置法使って「海の様に赤い」とか。

そんな若い日の記憶、思い出すと面白かったな。
友人Kの自信作、「臭い様で臭く無い」が一番好きだったな。本のタイトルであったら買ってるもんね。

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