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「ラグビー」と「経営」に参加して

エディージョーンズ氏から学ぶマネジメントとリーダーシップ

エディージョーンズ氏といえば、2015年のラグビーワールドカップでブライトンの奇跡を起こし、2019年のワールドカップではイングランド代表を準優勝に導いた名ヘッドコーチである。そのエディー氏が特別講演という形でビデオ講演をしてくれました。その中でエディー氏の考えるリーダーシップ、マネジメントについて貴重なお話があったので自分のフィルターも加えながらまとめたいと思います。

ビジョンを掲げる

まずチームを率いる上でリーダーとして大切なことは、我々何を達成していくのかというビジョンを掲げ、そのビジョン達成に向けてメンバー全員がエキサイトして向かって行けるように導くことが大切であるというお話でした。

ビジョンの具体例

星のリゾート:日本の観光をやばくする
やばくするって表現が面白いですね
マツダ:走る歓び
シンプルで想像し易いです
資生堂:一瞬も 一生も 美しく
対比を上手に使い、目指すものを分かり易く表現されています

このようにビジョンはチームや会社として達成したい「状態」が掲げられ、さらにそのビジョンがメンバーにとって「ワクワク」でき、「覚えやすい」ものが設定されています。

どうやって伝えるべきか?

ビジョンを掲げたら、次にそれをチームメンバー一人一人がエキサイトしながら向かって行けるように伝えていきます。伝え方は色々あると思いますが、重要なのは相手が理解するまで伝え続ける事であるということです。
確かに、伝えたことが伝わっていないという事は多々ありますよね。ちなみにビリギャルの著者が自分の塾で「何回言えば伝わるのか」を実験したところ532回という結果だったそうです。532回って・・・。それほど人に物事を伝え、理解してもらうのは大変な作業であることが分かります。諦めずに伝え続けていきましょう。

今のリーダーに必要なもの

知識
知識を持つことで、思考に深みが増し、判断材料が増え、より良い決断に繋がります。また、変化の激しい時代に最新の知識を自ら取っていく事も大切です。古い知識では時代遅れの決断になってしまいます。

マネジメントスキル
マネジメントに関しては、人をどのようにマネジメントしていくかがポイントです。ゴール達成の為に、どのように強みを発揮させるのか。その強みを発揮してもらうために相手にモチベーションはあるか、リソースはあるかを確認し、アプローチしていかなければなりません。

コラボレーション
この繋がる時代に大切なのは、自分達だけでは補えない又は機会点となっている部分について、他の人や企業と協同してゴールに向かって行くという方法です。従ってリーダーはどういった所と協同していくのかを考え判断する事が求められます。

リーダーの仕事

強みを引き出す
リーダーはチームメンバーの強みを如何にして引き出すのかがとても大切な行動になります。強みを引き出す為には、相手を日頃から観察し、適時発揮している、又は気付いていない強みに関してフィードバックを行います。また、強みの行動が達成したいゴールのアクションプランと繋がっているのかのコーディネーションも必要になります。
なぜ強みにフォーカスするのか。これはUSJを再建した森岡毅さんの言葉をお借りしたいと思います。
「目標を達成するときは、必ず強みが発揮されたとき」
「弱みを改善させても、それを強みとしている人には絶対に敵わない」
「弱みが強みになることはほとんどない」
「つまり、強みを伸ばすことがゴール達成につながる」
「会社やチームはゴール(業績)を達成する為にメンバーに給料を払っているが、それは言い換えれば強みにお金を払っていると言っても良い」
また、マネジメントの神様ドラッカーもこう言っています。
「人は何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。強みに集中し、卓越した成果をあげよ」
日本人はついつい弱みに目を向けてしまいがちですが、まずは強みを引き出すことがとても大切です。

役割(期待)を与える
リーダーは一人一人のメンバーに対して明確な役割を与える必要があります。ここがはっきりしていないと、メンバーはより良い自己判断ができなくなります。また、期待している行動とは違う行動を取ってしまったり、チームのゴールから外れた行動をしてしまう可能性があります。
サッカーで例えるならポジションに当たります。ゴールキーパーはゴールを守ることが役割ですが、その役割を理解せず、ゴールを離れて攻めに行ってしまっては、簡単に相手にゴールされてしまい試合勝つという目標を達成できなくなってしまいます。
リーダーは最初に丁寧に役割を伝え、適時役割に対してどうだったかをフィードバックしていきましょう。
私は3ヶ月毎にメンバーと役割を見直しています。その役割を達成する為に毎月レビューを実施し、毎週キャッチアップミーティングを実施しています。このVUCAの時代に対応する為にこういったコミュニケーションのサイクルを持つことが大切だと思います。ご参考までに。

リレーションシップ
こちらは先述のコラボレーションと同じで、リーダーはチーム外の人々と連携してゴールを達成していくという行動がこれからの時代には必要になります。今は多くの人々が自分の強みを発揮したクリエイティブな活動をしています。この流れは今後も細分化されながら広まっていくと考えられます。よってリーダーは様々な人と関わり合いながら、チームにその時々で必要な人と組んでいく事が求められるでしょう

各ジェネレーションの理解
リーダーは各世代の特徴を理解して、戦略や役割を決めていく事が必要です。SNSやデジタルに対してネイティブな世代は、上の世代にはない使い方や考え方で活用します。デジタルに対して非ネイティブな世代はiPhoneに使われているところは否めません。また、今の若い世代は共同で物事を実行していくという特徴もあります。こういった各世代の特徴を理解して、活用できるようにする事が大切になります

変化はチャンスと思え

デジタルの時代となり、環境の変化は目まぐるしくなっています。この変化の時代に大切なことは、その変化を自分達はどのようにアドバンテージとするかを考えることです。つまり、変化はチャンスだというマインドを持つ事がこれからの時代にとても必要な事です。

一昔前は強烈なカリスマ性を持ったリーダーが引っ張っていくというのが、リーダー像でありました。しかし、今は相手に寄り添い、並走しながら導いていくというスタイルが求められています。私も対話重視のマネジメントを意識し始めてから、相手はモチベーション高く行動しております。ぜひ今回の内容が少しでも参考になったら幸いです。有難うございました。

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