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賃貸DIYに挑戦してみて「役立ったアイテムや強い味方になるショップ」をまとめました

41㎡ 1LDKのコンパクトな賃貸マンションの内装をDIYしました。原状回復可能な状態に留めるためのアイテムから、比較的挑戦しやすい造作家具まで、使ってみた感想と一緒に紹介します。

今回のDIYで特に活躍したアイテム
・Autoprogettazione /Enzo Mari
・石コウ釘平型/MISUMI
・トロードフリ シリーズ/IKEA
・電気系の変換アイテム
・木工用みつろうクリーム

今回は使わなかった賃貸DIY系アイデア商品
・ラブリコ/HEIAN SHINDO
・ディアウォール/WAKAI
・hatte me ペンキ下地用/壁紙屋本舗
・壁美人/STAR PLATINUM

DIYの強い味方になるショップ
・スーパービバホーム豊洲
・木材カット販売サービス/ASAHI
・DIY用材販売/WOODPRO

我が家での実例まとめ

・造ったもの
・DIYの総額
・DIYの総工期

今回のDIYで特に活躍したアイテム

Autoprogettazione/Enzo Mari

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セルフデザイン(タイトルの邦訳)のレシピをまとめたEnzo Mariの名著。今回はその中から棚を大量生産した。何より、昨今のホームセンターやオンライン販売サイトによるカットサービスとの相性が神がかり的。さらには元々DIY向けのラフな構成のため付け足しがしやすい。我が家ではハンガーラックの追加、ダイニングテーブルの天板受け、壁掛けテレビやドレッサー鏡の取り付けなど、壁や柱の代わりに大立ち回り。部屋中に作ったおかげで、梯子状の棚柱内部や棚板裏へのステップル留めで、後付け電気配線をほぼ処理できたのもかなり助かったポイント。

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TVやドレッサー用鏡も棚柱に留め付け。賃貸の壁には到底打てない、図太いビスもガシガシ打ち込んだ。

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衣類棚は旧宅で造ったものをリメイクした。部屋に合わせた寸法の調整やパイプの新設も簡単。Enzo Mari の包容力恐るべし。

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書斎ではテーブルまで同じ部材構成で造った。棚の端材のみを使って力業でデザインをしたので、感覚的にはゼロ円DIY。

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とにかく同じ構成の棚をたくさん造った。ラワンベニヤは板厚を統一し、載せるものの荷重に合わせて棚柱のスパンで強度を調整。
小物程度のTV周辺は4×8板の短手いっぱいの長さ1230mmで耐荷重約3.5kg、書斎の本棚はスパン610mmで耐荷重約20kg。
耐荷重のおおよその目安は「耐荷重計算ツール」等で簡単に割り出せる。
https://curium.jp/optimal-value/weight_calculation/

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石コウ釘平型/不二貿易

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1本あたり耐荷重2.7kgの、傷が目立たないボードピン、壁天井をハックするのにかなり有用。大きなところでは壁出し棚の受け金物固定や照明器具の固定、細かなところでは時計などの重めな壁掛小物まで、様々な箇所でシンプルに一番活躍した。

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洗濯機上収納の棚受け金物に使用。L字金物には回転力がかかるため釘が                         引き抜ける不安があったが、試用してみて2週間、今のところ全く問題無い。

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天井のペンダントライト吊元にはフック付きの天井用タイプを使用。

トロードフリ シリーズ/IKEA

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コスパ最強、工事不要、設定簡単のスマート照明。調光調色版はリモコン付き2999円、2700K単色調光のみの廉価版はリモコン付999円という神価格。「既存の引掛けシーリングの位置がレイアウトに合わない」「コンセントから電源を引いてきた照明のオンオフが大変」などの賃貸あるあるを全部無視して解決できる。実は賃貸で大きなネックになる、照明の制約を取っ払ってくれるマストアイテム。工事不要のスマート照明は色々なメーカー(PanasonicODELIC…)も競って出している。我が家のダイニング照明はODELICのフルカラー調色

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電気系の変換アイテム

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「電源プラグ→ダクトレール」「ソケット→電源プラグ」「引掛シーリング→ダクトレール」 etc…
想像していた以上に、どんな変換アイテムもある。トロードフリなどのスマート照明と組み合わせることで、賃貸の初期状態による制約は全く受けずに配置を決められる。耐荷重をきちんと計算すれば大抵は天井ピン等で取り付けが可能。ただし原則は露出での配線になるため、見た目には配慮が必要。

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ヘッドボードにはコンセントからE26ソケット2口と、家具内コンセント3口を持ってきた。スイッチ問題は、先に書いたトロードフリが解決した。

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ダイニング頭上にはコンセントから引っ張ったダクトレールを設置。旧宅から持ち込んだODELICのペンダントライトを3灯吊るした。食事から仕事まで多用途に使うので、細かい光源設定が助かる。

木工用みつろうクリーム/尾山製材

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浸透系塗料で設計者がよく選ぶOsmo colorは最小サイズの0.75L缶でも5~6,000円と導入コストがやや高い。またXyladecorにはDIY向けロットが存在するものの屋外向けのみ(屋内向けのインテリアファインは3.5L~)と、意外と選定に迷うのが塗料。安く、風合いが良く、素人塗りでも扱いやすいもの、として行き着いたのが蜜蝋ワックス。有色クロメートの木工ビスと色味の相性も良い。

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天板やヘッドボードなど、肌に触れる部分から塗装した。機能性だけでなく質感もぐっと良くなるので、骨が折れる作業だがゆっくり全体に塗っていきたい。

今回は使わなかった賃貸DIY系アイデア商品

ラブリコ/HEIAN SHINDO・ディアウォール/WAKAI

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床と天井に突っ張る力だけで仮設の壁を作れるアイテム。「壁の前に壁を立てる」という考え方がピンと来なかったので今回は採用しなかった。間仕切り壁が欲しいとき、大掛かりな家具の設計時に条件が合えば有用かも。

hatte me ペンキ下地用/壁紙屋本舗

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マステ感覚で剥がせる壁紙を上貼りして、好きに塗装出来るアイテム。
Benjamin Moore(3,600色の選択肢、素人でも塗りやすいペイント) などとの組み合わせは楽しそう。かなり遊べそうだが、あくまでデコレーションの世界なのでとりあえず見送った。

壁美人/STAR PLATINUM

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ホッチキスだけで最大24kg耐えてしまう壁用アイテム。発想はとても面白かったけれど、金物は隠す前提のデザインなのが残念。棚商品までセットで買ってしまうと製品として完成しすぎていて、あまり魅力を感じなかったので今回は見送った(そもそも割高だった)。金物だけを流用するにはどうにもダサく、上述の「石コウ釘平型」と金折で代用した。

DIYの強い味方になるショップ

スーパービバホーム豊洲

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東京都内で個人購入可能な中ではおそらく最安に近く、かつ品揃えも神。カットサービスも充実していて、直線1カット80円、孔アケや斜めカットにも対応、極めつけは軽トラ無料貸し出し(我が家のある世田谷区までは2時間無料)で、ウン万円レベルで大節約できた。スーパービバホーム豊洲をはじめ、大きいホームセンターは大抵100均や家電量販店が併設してるので、DIY系の用事がまとめて片付く。あと実は観葉植物も安く、種類も豊富なのが引っ越し時にはかなり魅力。

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カット依頼はその場で用紙に記入しても良いが、紙面を持ち込んでも対応してくれる。孔アケや斜めカットまで盛り込まれた上の図面(3*6板を5枚、4*8板を2枚、ワンバイツー材を23本)で、カット料は総額6,000円ほど。

木材カット販売サービス/ASAHI

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材料のオンライン販売サービス。オンラインの中では比較的安く、何よりNCルーター(数値制御の工具、曲線カットなどに強い)を持っているので融通が効く。もちろんコストパフォーマンスだけを見るとホームセンターには勝てないが、キメ所で使うには非常に良かった。
ホームセンターに加工指示書を持ち込んで車借りて…では半日作業になるので、札束で解決したいときもここ。

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自由曲線カットは東急ハンズも対応してくれるが、実寸の加工図持ち込みが必要、店内購入物に限る、ジグソー加工なので誤差の不安有り…など制約が多く、我が家のダイニングテーブルはASAHIに発注した。

DIY用材販売/WOODPRO

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種類は少なめだが、それぞれのアイテムが規格の中で長さ指定購入が出来る。カットが前提、かつ割と低ロットから送料無料になるため、材料費+加工費+運送費の総額でみるとホームセンターより安くなることも。

棚の支持材として買った杉材は10×40×350mmで1本70円(カット・送料込み)。

我が家での実例まとめ

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書斎…テーブル×1卓、棚×2台

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寝室…ヘッドボード×1台

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リビングダイニング…棚×5台、テーブル1卓

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洗面室…棚1組

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玄関…靴棚×1

DIYの総額

かなり材取りが複合的なため、どの家具が幾ら、といった正確なコストは分からず、総額だけをまとめました。

¥53,283/スーパービバホーム豊洲(木材・金物・その他資材…) 
¥26,598/ASAHI(木材)
¥14,740/WOODPRO(木材)
¥12,564/その他amazon等(金物・電気系…)
計¥107,185
大小さまざまな棚を計9台、書斎とダイニングにテーブルを1卓ずつ、ヘッドボード1台で10万円強という結果でした。
IKEAで同じヴォリュームの既成家具を購入するのと同額か、やや安い程度でしょうか。(オープンシェルフに置く既製品の箱代などはのぞいているので、実費としてはもう少しかかっています。)

DIY総工期

「買い出し一日」「作業一日」を目標に、基本的には引っ越した次の土日にほとんど完成の状態まで持っていきました。というのは良く言い過ぎで、実際には溢れた作業をちまちまと夜中に続けていました。まだまだ、少しずつ手を入れて住みこなしていきたいと思います。

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