惨憺 ~今後の刊行予定~

皆様はじめまして。爪垢ラノベ作家の有象利路と申します。
この度はこの……普通の人生を送っている限りは触れることがないであろう異常ツールことnoteにて、懲りずに記事を作ってみました。

さて、本記事が公開されているということは、私はもうこの世の片隅に居るのでしょう(何の益体もない文)
何が言いたいのかは主題からも恐らく分かると思いますが、


祝!完全新作制作決定!


並びに


呪!賢勇者三巻制作決定!


と、誕生日と恩師の命日がタッグを組んで襲ってきたかのような発表と相成りました。
普通は私みたいな木っ端微塵作家が今後本を二冊も出せるかもしれない、という段階で、裸踊りをTikTokにアップして即垢BANされるような事態なのですが、そこで素直に喜べない辺りに私の因果な作家生命が絡んでくるわけですね(余命宣告)

Twitterだと文字数の関係上あまりつらつらと語れないので、今回は今後の刊行予定に触れつつ、そこにあったよしなしごとを書いていこうと思います。

要は愚痴ですね(最低)

まずは正の側面である新作の方から行きたいと思います。

こちらは現在進行系で執筆中であり、本来の私の作風に近い、ほぼ真面目なファンタジー小説となる予定です。
元々は賢勇者一巻をやった後は、こういうのをやりたい……ということで、常々温めていたものでした。
詳しいこととかは現時点で初稿すら終わってないので何とも言えないのですが、ともかく私はこういう路線で作家を続けたかったわけですね(切実)

しかしながら賢勇者二巻がファストパスを使って私の脳内と作家人生に割り込んできたので、この手の小説を作るのは後回しになりました。

皆様にお伝えしたい、というかご理解頂きたいのは、私はギャグ小説家ではなくギャグ『も』書ける小説家でありたい……ということです。

そういう意味では、この新作は賢勇者から私という存在を知った方は全く受け入れられないような作風になっていると思うのですが、まあもうそれは仕方ないですね(諦観)
どうせなら『青春覇権』も読んでくれ(大切実)

ともかく、真面目な作品を真面目に作っています。不真面目な作品を真面目に作るのよりも遥かに精神的な疲労がありませんね。
どんだけギャグはやべーんだという話ですが、実際やばいんすよ……。
散々語りましたけどね……。

一応こちらは目下制作中なので、年内には出せたらいいなあと思っております。
夏の終わり頃には情報が出るかもしれません(適当)
確かなことは何も言えないですが、お待ちください!!


じゃあ負のうんちの話なんですけど(素直)


担「おうチンカス!(フランクな挨拶)」

有「なんすか」

担「三巻やれ」

有「ヤダァァアアアアアアアアアアアアアァア!!!!!!!!!!!!!」


以上っす(異常)

ぶっちゃけると、一巻の重版が掛かった時から担当より三巻の打診はそれとなく(↑みたいに直球ではない)受けていました。
ただ、何度も申し上げたように私は一巻で終わらせたものを二巻でまた終わらせたので、そういう曖昧な打診は受けませんでした。
っていうか二巻が出る前の話だったので、「せめて二巻が世に出てから決めよう」ということで先延ばしにしました。

この賢勇者という作品は制作にとんでもない労力を要し、冗談抜きで一冊作るのに三冊分作るぐらいの力を使います。
これはつまるところコスパが死ぬほど悪いということであり、賢勇者を頑張って一冊作るぐらいなら、売れ線を狙った作品を頑張って三冊書いた方が圧倒的にマシです。
てめぇに売れ線を狙って書ける能力はあるのかという話はともかく)

意外とこれは切実かつ根深い問題であり、私は賢勇者を作りながら他の作品を作ることが出来ないので、延々と時間を掛けてあんまり売れない一冊を作るのは、刊行ペースが落ちて単純に損をします。
皆様もある程度はご理解頂けるとは思いますが、新刊を定期的に出さないと私レベルの作家なんて掃いて捨てるほど居るので、私の存在など森友問題並にあっという間に忘れ去られてしまいます。野党以外に(唐突な政治風刺)
なので、何とかしてこの世界で喰らいつくには、とにかく企画を通して数を打つのが理想なのですね。
まず打席に立たないとヒットもホームランも生まれませんから。
(昨今の出版不況でそうもいきませんけど……)

あとハイリスク・ローリターンを地で行くものをやるよりかは、もうちょっと楽な方に流されたいというのが本音なので、私が乗り気でなかったのはそのせいです。
ただの屑ですね(大将!いつもの!)

そうして二巻が世に出たわけですが、一巻はおかげさまで再重版が掛けられましたが、二巻はまあ……言うほど売れてないんですけど、編集部的には続刊を出してもいいラインには達したらしいので、改めて打診を受けました。
そこまで言うなら「賢勇者をシリーズ化して今後も不定期ながら続刊を重ねていこう」ぐらいの声を出してくれれば私も「やるやる~♡」となるのですが、そんなことは一切なく、「とりあえず三巻ね」みたいな流れです。
とりあえずで頼んでいいのは生中と千円カットだけって事実を知らないのか????(タラヲヘアー爆誕)

後述しますが、様々な精神的な疲労より私のやる気はあまり無かったのですけども、皆様の感想があまりにも三巻希望とあったので、少し思考を切り替えました。
思うに私は人より反骨精神が豊富らしい(たぶん)ので、誰かに「やれ」って言われてやるよりも、自発的に「やろう」と思ってやる方が明らかに動きが良くなります。

なので別に商業的な理由とかそういうのはさておいて、続きをやっていい状態なのであれば、三巻を楽しみにしてくれている人の為にもう一度頑張ってみよう(一年ぶり二度目)、と思いました。

綺麗事やんけ!!!!!!!!!!
と思うかもしれないでしょうが、こんな薄汚い業界で綺麗事すら信じられなかったらもう終わりなんですよ(匂わせ絶望)

そもそも、続刊を出していい許可が出て、それを望む読者が一定数居るというのは、作者冥利に尽きる状況です。
これを無下にするわけにもいかないので、いずれにせよいつか三巻はやることになったんじゃないかなと思います。
(こんな速く続刊決定するのは見切り発車ですけど)

私を支えてくれているのは本を買って読んでくれた読者の皆様(と、ついでに担当達)なので、まかり間違ってもKADOKAWAとか電撃文庫編集部そのものではありません(徹底抗戦)

それだけはこの記事で伝えたかった(遺言)

というわけで、今取り掛かっている新作にケリを付けたら、その後にゆっくりと賢勇者三巻に取り組もうと思っています。
これはもうしょうがないと思って頂きたいのですが、賢勇者は定期的に刊行出来る程売れてないですし、何よりそんなハイペースで作れません。
なので冗談抜きでパリ五輪までには出したい、というのが本音です。
今年中に出るとか間違っても思っちゃ駄目だぞ!!(必死)

でも私が賢勇者の続刊を出すにあたって気に病んでいる部分は他にありまして、ここから先は輪をかけて愚痴になるので、いい加減鬱陶しいと思った方は何か♡のやつを一度クリックしてからブラウザバックして下さい(厚顔無恥)
せっかくなので箇条書きにしていこうと思います。


①花粉症が辛い

杉ですら発情してるのにお前と来たら……と思うと更にイライラしますね(八つ当たり)
私は元より花粉症が酷く、今ものすごく頭が働きません。
普段から働いてないのにも関わらず、輪をかけて働かないのでこれはもう……愚かさマシマシじゃな?

今回の記事が普段に比べるとパンチ力不足なのは、書いている段階でも鼻水が乱舞し、目が血染めになり、脳内が霞がかったように曇っているからです。文章が浮かばないんすよ!!
まるで普段はいいモン書いてるような言い回しだ……(自罰)

なので今は本当に何をやってもスローペースになり、クオリティにすら響いている自覚があるので、そこにただでさえ難しいギャグをやるとなれば、ストレスが五乗ぐらいになって襲ってくるわけですね。
夏になればマシになるので、それまでは耐え忍びます。

死ぬほどどうでもいいなこの項目(賢者タイム)


②モチベーションが上がらない

これは創作者としての考えになるのですが、やはり「終わらせた」物語をまたまた動かすのは、たかが二巻打ち切りラノベを書いといて何をと思われるかもしれませんが、些か抵抗がありました。
(今は割り切っています)

二巻を読んだ方は分かると思いますが、実は普段こちらからは何も言わない挿絵の指定を今回行っており、エピローグに一枚サヨナの笑顔を依頼しています。
これはひとえに、彼女が物語中の挿絵や口絵などで一切笑っていないので、最後は笑って終わらせようという目的のためです。
文章的にも、物語的にも、挿絵的にも、きちっと完結という線引をしたいからこそ、本来は領域外である挿絵の指定をやったわけですね。

なのでまたそこをひっくり返して続けるのはどうなのだろう、と思わなくもないのです。
本当に下らない矜持なので捨てるべきなのですが。
まあつまるところ、毎回打ち切り前提で書かせる電撃文庫編集部が悪いってことですね(円満解決)

後はもう 単純に続けても良いことがない のが挙がりますね。
具体的にはメリットっていうか……コミカライズ的なのがあるだろ? な? そういうのやってくれや(半ギレ)
生命を削って書いているので、そこらへんの見返りが欲しいところですねえ……。
でも見返りを頂けるほど売れてないので(憤死)

そんな感じでモチベーションがあまりありませんでした。
別に私は賢勇者をめちゃくちゃ売れ線に乗せたいという欲もありませんし、この作品で食っていくみたいな傲慢さも微塵も持ってないので、その辺りがモチベーションの低下に繋がっているのだと思います。


③ネタが無い&マンネリ化

自己責任やんけ!!!!!
と思われるかもしれませんが、これも非常に切実な問題なのですよ……。
ていうか一番の理由ですね。。。

一巻制作時に頑張って作ったネタ帳を、二巻制作時には(ページの都合で使えなかったものを)再利用し、今度こそ完全に使い切りました。
よって自分の中にギャグのストックが現在全く無い状態であり、そこで続きをと言われても、『ちゃんと書ける』かどうかすら怪しいのです。
(今はのんびりとストックを溜めている状態)

当然、『書くこと自体』は出来ます。
が、ここでもやっぱり私の中に引っ掛かるものがあるのです。

私はこれまで一応色々な本を読んでいますが、ライトノベルも当然読んでおります。
その中で、続刊を重ねる度にクオリティが落ちていく(これはもう仕方のないことなんですけど)シリーズがあるのも事実です。
どの作品とかは口が裂けても言えませんが、そういう作品が存在しない、ともまた言えません。
二巻をやってみて痛感しましたが、ずーっと面白さを担保するというのは、本当の本当に難しいことなんですね。
シリーズ展開している世の作家の方々は本当にすごいです。

読者の方も最初こそ本作を「何だこのラノベ」という感じで物珍しく読めたと思いますが、二冊も出たら流石に次も同じ手は通じません。
変態と下ネタとメタネタが乱れ飛ぶファンタジー風味の小説……というのも、三巻ともなれば当たり前のようになり、そして当たり前というのはお笑いにとって猛毒です。

その猛毒を回避する策なんて私にはまるで浮かびませんので、やっぱり三巻も同じ感じで勝負するしかありません。
今更ラブコメ展開とかバトル展開とか誰得シリアス展開を入れたところで、そんなもので回避するのは間違っていますからね。
やらないとは言っていない

よって恐らく三巻が出たとして、皆様の感想に「見飽きた」とか「マンネリを感じた」というのが多く出ることが予想されます。
それが私にはたまらなく恐ろしいのです。
読者とはそういう純粋な生き物であることが、他ならぬ読者であった私にはよく分かるからです。
何より、その純粋な意見に対して作品の出来で応えられないというのは、お金を頂いて作品を読ませている立場の人間としては最低の返答でしょう。
(二巻の時点でマンネリ化しているのも分かっているので……)

更に際どいネタも無限にあるわけではなく、厳選した上で採用しています。
一巻より二巻は面白く作る、というのは当然のことでしたが、では三巻も読者の方の想像を裏切るネタがあるかというと、もうないんすよ(現時点で)

でも読み手の方のハードルというのは勝手に上がっていくでしょうし、それを乗り越えなければならないというプレッシャーも自分の中にあります。
つまらないものを出してお金を頂きたい、とは私は露ほども思いません。
出すからには完璧なものを出して、読み手の方をなるべく失望させたくはないのです。

賢勇者は自分の中に見せたいストーリーというものが皆無であり、「読み手を笑わせる」ことだけを考えて作っています。
なので作品上に最終目標というものが存在しません。
ドラえもんと一緒で、サヨナとシコルスキの日常は(こちらが終わらせない限りは)半永久的に続きます。
いわゆる「溜め回巻」とかそういうのが作風的に許されないのです。

そんな感じでプレッシャーが物凄いことになり、三巻には及び腰でした。
今もめちゃくちゃ怖いです。
明確なストーリーラインが存在しないという事実がここまで重くのしかかるとは……。
せめて本作のジャンルにギャグ+αがあれば、αの部分で頑張れたんですけどね。
ギャグだけなんてやるもんじゃないですわ(確信)

薄く引き伸ばすような感じでシリーズ展開して、それに対して傲慢でいられるような感じのメンタルをしていれば問題無かったんですけど、残念ながら薄く引き伸ばすには力が及ばず、メンタルについてはここまで読めば分かるように私は病名が付いていないだけなので、三巻もきっと地獄のような精神状態で臨みます。

もうほぼ確信しているんですけど、三巻を出したら私の心は壊れます
二巻を出すにあたって肉体と作家生命と魂を削ったので、最後は心を削ります。
でもそれも仕方のないことだと思っています。
何より、自分を潰してでも書くべきだという根拠が一つあります。

シリーズものなんて絶対売上が先細っていくので、三巻の売上は恐らく続刊ラインに届かないでしょうし、今度こそ確実に最後なのが間違いないから!!(開き直り)

なので心を潰しても問題ないでしょう。
次回作のことを考えながら三巻を作りますよ(最大の裏切り)
ギャグから離れれば私の心は勝手に自己再生するのでね……(プラナリア並感)


④その他

憎悪が足りないです(悪役)

冗談ではなく、私は賢勇者の創作原動力にKADOKAWA、電撃文庫編集部、担当二人etcに対する憎悪と殺意を含めているのですが、最近は向こうが何もしてこないので、憎悪が足りません。
(相手にされてないだけともいう)

なので「あいつらこんなにクソだぜ!?」みたいなエピソードがありましたら、こっそりと私に教えて下さい(最低の募集)

でもこれは作る過程で絶対に生まれていくものなので、心配しなくても大丈夫でしょうね……。
彼らが彼らで在り続ける限りは、悲しいことに無限供給されますから……。
これ以上!! おれに力を与えないでくれ!!(悲劇)

まあそんな感じではありますが、やると決めたからには面白い新作も作りますし、三巻も絶対に仕上げるつもりです。
流石に三巻目ともなると、賢勇者みたいな恥も外聞もない下劣な作品は今のラノベ業界で私にしか作れないだろう、という謎のプライドも生まれています。
次で終わりのプライドだけどな!!(期間限定矜持)

何より、こんな早期に情報を開示したのは、三巻を待つ読者の方のためもありますが、自分の逃げ場を塞ぎたかったからです。
水面下で三巻の制作を進めていたら、私は性格上どこかで心が折れた際に必ず企画を頓挫させるので、早々に「三巻作りまーす」と言ってしまえばそれも出来ないでしょう。
それでも頓挫させたら、多分三巻どころか作家活動終わらせてると思います(死の宣告)

ストーリーラインが存在しないとはいえ、賢勇者世界はまだまだ書いてない部分が残っているのもまた事実ですし、設定だけ考えて使ってなかったそれらを掘り下げられるのも、続刊していくことの楽しみだと考えています。
あと私自身に相変わらず失うものがないので、まだまだ守りに入らないよう心掛けます。
栄光じゃなくていつまでも泥かうんこを掴んでいたいんだよ!!(非業)

というわけでまとめ

完全新作は年内予定(年末までには)
賢勇者三巻は多分パリ五輪の年(2024年)
結局今後四年で二冊しか出せない(草萌ゆる)


以上です……。
長い目で応援して下さい。よろしくお願いします。
では今回はこれにて……。

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