コロナの誘導?

5月下旬から結構長いこと、両親が全く使いこなせていないネットを使って、「両親の代わりにワクチン接種の予約問い合わせを行う」という作業をしていました。

結局決まったのは6月上旬。 しかも、希望していた地元の病院や集団接種会場ではなく、市内の全域をカバーしているタイプの大規模接種会場。 更に言えば、私がWeb予約を毎日確認していたのにも関わらず、「今日はWeb予約はできません」、「電話でのみ、大規模接種会場のみの受付を行います」と言われて泣く泣く両親が自分で電話をかけまくって、ようやく決まりました。 正直な印象としては「老人たちを遠くにある大規模接種会場に誘導して呼びつけている」という感じです。

これ、後期高齢者からワクチン接種をすると決めた割には、随分な対応じゃありませんか?

大規模接種会場は電車を使って30分ほどの場所が最寄り駅で、更に駅から徒歩15分とのことですが、私の母は半年ほど前に階段で膝を捻って以降、階段の上り下りに不便があり、階段移動が多い電車移動などは可能な限り控えるようになってきています。 駅からも、シャトルバスが出ているそうですが、実費がかかるそうです。 これ、同じような方が駅などに増えて、多分移動では渋滞起こすよね。

我が家に限らず、後期高齢者には似たような身体的、体力的事情を抱えている方が若い世代に比べてどうしても多くなるでしょう。

にも関わらず、そういった事情を加味せず大規模接種会場に誘導するようなやり口はどうなのかと思うのですよね。

コロナ禍が、近代化以降縁のなかった未曾有の疫病災害であることは間違い有りません。 ですが、対応が杜撰というか、少し考えれば分かる事情を考慮しないというのはどういうことなのでしょう? 体力的にも金銭的にも問題のない20~30代の若者を大規模接種会場に集めるのならまだ理解できますが、身体にがたが来ていて年金収入しかないような老人たちをそこに呼びつけていいものなんですかね?

人口分布的にも日本の人口に対する高齢者率は非常に高く、団塊世代と言われる大人口が含まれています。 「人数が多くて大変だから大規模接種会場に集めてしまおう」という行政側の都合は汲みますが、ちょっとやり方が非人道的じゃないですかね?

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