ふじみ野市民のアンケートをみてみる
ふじみ野市は、「将来構想2018~2030後期基本計画」策定のため、2022年7月、市民の意識調査を行いました。「将来構想基本計画」とは、市のさまざまな政策計画の中で、最上位計画と称され、あらゆる政策の基本となるものです。
いわば、重要な計画の後期計画(2024~2030)ですので、18歳以上の市民3000人にアンケートを行いました。調査は郵送で行われ、回収率は45.6%でした。
それでは、アンケートの回答を一部ですが、出身地、住むきっかけ、今後の居住意向、住みやすさ、転居したい理由、優先政策など、みてみましょう。
1.出身地(居住歴):県外生まれが6割
出身地、居住歴では、ふじみ野市生まれの方は15.5%、ふじみ野市以外の埼玉県生まれの方が21.9%、埼玉県以外の生まれの方が61.5%で、埼玉以外の方が多数を占めています。
2.住み始めのきっかけは、「住宅の都合」が1位
住み始めのきっかけは、「賃貸・購入する住宅の都合(広さや価格)」の割合が 29.9%と最も高く、次いで「仕事や進学の都合」「結婚・交際の都合」が 20.9%となっています。住宅の条件の良否が、人口転入に必要と考えられます。
3.今後の居住意向:「当分住み続けたい」が1位
「当分住み続けたい」(48.2%)、「ずっと住み続けたい」(38.1%)の順序となっています。「当分住み続けたい」とは微妙な回答ですね。
下のクロス集計では、20~40代の「転居したい」(表右端、25.0%。16.9%、14.9%)の数値が全体平均12.7%を上回っています。若い世代の意識(転居したい理由)を深堀りする必要がありますね。
4.住み続けたい理由:「買い物が便利」が一位
「買い物がしやすく便利」の割合が 60.7%と最も高く、次いで「親しい人間関係がある」が 37.5%、「交通の便が良い」が 33.9%となっています。
5.転居したい理由:娯楽や余暇の場所がない
転居したい理由では、「娯楽や余暇の場所がない」が一位でした。「夜や休日に行く場所がない」ということでしょうか。
6.市の取組、今後、何が重要か?一位は生活インフラ
財政の優先分野を聞く内容です。「重点的に配分し、積極的にこの分野を進めるべき」と「もう少し配分し、この分野を進めるべき」を合わせた『重要』の割合は、「生活基盤」(69.0%)が最も高く、次いで「防災」(68.1%)、「環境」(63.8%)の順となっています。
生活基盤とは、道路、公園、街灯、病院、上下水道、ごみ収集などの公的施設・設備、サービスです。財政が厳しくなると、こうしたインフラが老巧化する懸念があることを指摘する声とも受け取れます。
・「少し配分を控え、他の分野に力を入れるべき」と「積極的な分配は控え、他の分野に力を入れるべき」を合わせた『他の分野に力を入れるべき』の割合は、「文化・芸術」(28.8%)が最も高く、次いで「地域コミュニティ」(27.1%)、「スポーツ」(26.4%)の順となっています。
これらは、複数、集団と関わりのあることで、これらは、代替可能なものです。つまり、文化やスポーツは、他のまちや民間施設などを利用できます。コミュニティも職場や趣味などがあります。
これから、縮小していくまち、何を優先するか、市民の方の声をしっかり受け止める必要があります。
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