感想文
先日行った母校での講演会で学生達が書いてくれた感想文が届いた。
色々と反省点が多かった講演会だったが、思いの外伝えたかったことがしっかりと伝わっていたので、少し安心した。
感想文や作文といえばたくさんの思い出がある。
中学のときの人権作文で書いた「嘘」というタイトルをつけた作文は傑作だった。
嘘は全て悪いわけではなくて、他人を勇気付けたり、励ましたりするようなユニークな嘘はついてもいい、という内容を自身の経験談を元にまとめた。当時の先生にとても褒められたのをよく覚えている。
しかし、その経験談は全て 嘘 だった。
人権講演会の時には 理不尽? な怒られ方をしたのも覚えている。
普段はふざけていた私だが、そういった講演会の時には誰よりも真剣に話を聞いていた。しかし横をみると当時の学年主任の先生が壁にもたれて寝ていたのだ。
「いやいや。この人権の問題とか、自分ら大人が放置してきた問題じゃないん? しかもあんた先生やし、よりによって学年主任やし。」
その後の感想文で、おもて面はぎっしりと講演の感想を書いて、その裏に
「普段は寝るなっていう先生が、何寝てるんすか?しかも人権問題ってあなた方大人が今の子供達世代にまで残してきてしまった問題じゃないんすか?」
的な内容をこれもまたぎっしりと書いた。そしたら後日、放課後職員室に呼び出されて、
「こういうのは感想文に書くことではない」
って怒られた。感想文の裏に書いてしまったことは素直に謝った(意外と素直な学生だった)。ただ、先生が寝ているというおかしな問題が起きていたことをどうしても知って欲しかった。奥にいる学年主任の先生と直接話したかったから、呼んでもらうように頼んだが一方的に拒否された。その状況に気づいている学年主任も自ら出てこようともせず、結果的に職員室で暴れまわった私は教室に強制送還された。私ができたのは唯一、職員室の窓に唾を吐きつけることだけだった。
そんな私も今となっては、感想文を受け取る立場。
本当にいろんなことを経験して、今の自分がいるんだなと。当時の私が、今の私を見たらなんて言うんだろうか。また、10年後の自分を今の私が見たらどう思うのだろうか?
常にかっこいい自分でいよう
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