マガジンのカバー画像

トウキョ版 二十四節気

15
運営しているクリエイター

#短編小説

夏至 * 雨の古本屋さんで悶絶する

十年ぶりに蟲文庫に行った。岡山県倉敷市、文字通り古くからの倉が敷き詰められている美観地区…

207

芒種 * 時をかけるご朱印帳

私のオフィスは神社の社務所で、お守りやお札を授与する窓は映画館のスクリーンのように大きく…

144

小満 * 水張るる田に鴨来たりて地主顔

春祭りに献酒をしてくれたみやちゃんに、撤下神饌(神様からのお返し)の筍山椒を渡しに行った…

127

立夏 * 都会の神職 

かつて私にとって粽は想像上の食べ物であった。「せいくらべ」という歌に、粽食べ食べ兄さんが…

159