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【書籍レビュー】統計学が最強の学問である

こんにちは、まつまるです。

今日も懲りずに書籍レビューです。

著者紹介

西内啓さんは兵庫県出身の統計家です。東大医学部卒業してハーバードでがん研究センター客員研究員を経て、データビークル代表取締役。Jリーグのアドバイザーも務めています。

① 本を選んだ理由

来春から大学で統計を学びに行くので、その予習に向けて読んでみました。ちなみにこれは課題レポートとして提出する予定です。

改めて選んだ理由は2つあります。1つ目はなぜここ最近、統計学が注目されており、最強の学問と言われているゆえんが知りたい。2つ目は統計学が社会の現場でどのように活用されており、統計学が社会を良くしてきた実例を知りたい。

② 選んだ本全体の要旨

100年前から統計学的思考が読み書きと同じようによき社会人として必須の能力になると予言していた。現代においては、統計リテラシーを身につけないと合法的な詐欺の被害者となる可能性が高い状態になっている。

なぜ、100年前から言われていたにも関わらずここ最近になって注目されているかというとコンピュータの処理能力発展によるものだ。現代統計学の基本的な考え方は今世紀前半にほぼ確立していたし、主要な統計解析手法は1960年代頃にはほぼ出揃っていた。しかし、統計処理の最大のネックは計算が複雑であり、非常に手間が掛かっていた。なので、ひと昔前の統計学者はいかに計算の手間を省略して近似的に精度の高い推測を行うか、もしくは少ないデータで精度の高い推測を行うかといった研究が盛んだった。しかしコンピュータの性能向上により計算時間が短縮され、計算ツールも充実してきたので多くの人が統計的処理を利用できるようにり、グーグルやアマゾンなどの巨大企業や、医学、教育、スポーツなどの幅広い分野で実績を上げており注目を集めている。

社会での統計的処理の実用例の1つとして「A/Bテスト」がある。これはデザインにしろ機能にしろ、AパターンとBパターンを両方試して比較するという意味である。例えばメルマガの内容を2種類作って送信した結果をフィードバックしたり、ウェブサイトのデザインを変えて試してみたりしている。理論式がなかったり考えても答えがわからない場合はランダム化して顧客の反応から施策を決定している。

③ 選んだ本から学んだこと

統計学が着目されるようになったのはこれまでの貢献度を見れば当然だと著者は言っているが、100年以上も前に発明された統計手法を理解していない人がビッグデータというバズワードに惹きつけられてビジネスに取り込もうという人が多すぎることを懸念している。目的によってはデータがビッグである必要性がない場合もあるので、これから統計を学んでいく身としては基礎、基本をしっかりと勉強してトレンドに流されない実力をつけていきたいと考えている。

統計を活用するにあたって、適切な比較が大事になってくる。適切な比較が出来ず解析結果を鵜呑みすると倫理的に間違った判断をしてしまう場合がある。これは非常に危ないことなので、自分自身が幅広い知識と豊かな経験をしていくことも重要であり、様々な人との交流を通して文化や歴史を学んでいきたい。

統計が活用できるようになっても、利益をもたらすような選択肢を与えられるかを考えなければならない。解析結果がふ〜んとしかえないなようなデータには全く価値がなく、受け取り手がすぐにでも行動したくなる提案をすることが重要である。これはある程度の慣れも必要だと思うので、実習などで意識して取り組んでいきたい。

まとめ

課題って考えるとめんどくさくなってしまうのは不思議


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