まずは私のネタから

 まずは私のネタからご披露させていただきます。始めにお断りさせて頂きますと、私のネタはあまり怖くないらしいです。おそらく私に霊感があまりないのでしょう。残念です。

 私が勝手に『この人絶対霊感あるわ〜』と思っている某やるせない芸人さんは仰いました、幽霊に言われる第一声のNo. 1は『見えてるよね?』らしいです。それほど見える人は貴重なのでしょうね。

 さて、私の趣味の一つが旅行です。私は各地の名所旧跡によく行きます。選ぶ基準が、国宝、重文などの文化財系で決めるのですが、そういった宝? は寺社仏閣に偏りがあるように感じます。そのせいか私はよく寺社仏閣に参ります。

 数年前の夏、私は友人と熊野三社旅行を決行しておりました。そして一番始めに訪れたのが、熊野那智大社でございます。那智の滝がある神社でございます。古より、皇室の方々も参られる有名な神社です。

 ここへの、行きだったか、帰りだったか……記憶が定かではございませんが。ここでは仮に、帰りと致しましょう。

 私と友人が参道を歩いていると丁度今来たばかりの家族連れの一行、その中の男性の方が、小型犬を連れて鳥居を潜ろうとしていました。

 その時突然その小型犬が絶対に進まない! と頑張った様子でリードに逆らいながら鳥居に向かって吠え始めたのです。男性やご家族はその犬をなだめようとされていました。

 周りは高い木の間の参道で、滝が近いですから湿度は高いですがマイナスイオン全開! といった様子で人には心地いいところです。暑い日差しも木で遮られていました。

 けれどその犬は必死に吠えて踏ん張っているのです。当然、鳥居に烏が……なんてこともありません。というか私の記憶で鳥居に鳥がいたりした覚えがありません。

 私達以外にもいた他の参拝者達も多分周囲を見回して、犬が鳥居に対して吠えているのだと分かると『ああ、』と思った事でしょう。私は思いましたし、誰もその犬を迷惑そうに見たりしていませんでした。

 そしてその男性は小型犬を抱き上げて、鳥居の脇を通り、神社に向かって行きました。小型犬は抱き上げられた時は吠えていましたが、鳥居を過ぎたら大人しくなったように記憶しています。

 神道では犬をどの様に扱っているのか私は知りません。狛犬なんかはいますし、馬はよく奉納されますよね? 絵馬はその名残とか聞いた事がある様な気がします。しかし稲荷などは犬を嫌が理想ですよね? コックリさんでは戌年の人は一緒にやってはいけない何て言います。

 犬と神社の関係は知りませんが、鳥居の話はけっこう聞きます。その一つが、潜る、潜らないです。もし私が男性と同じ立場なら、同じ様に鳥居を潜らずに進んだでしょう。そもそも鳥居は結界の入り口らしいです。

 次は、私が会った、鳥居潜らない派の方のお話をさせて頂きます。

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