フロップでセットになったのに、ターンでフラッシュ完成ボードになったらどうしたらいい? OOP篇

最近、運がいいこばやしです。
ローポケットでセットを刺してやろうとコールしたら、セットになります。
この間も22がセットに昇格しました。

ただそこからターンでフラッシュボードになるんですけど、どうしたらいいんでしょうか。
希望を与えた後に、結局怖いボードにしてくるのをやめてもらいたいんですけども。

そんな悩みから、今回の座学に取り組みたいと思います。

今回はHJがオープンし、それをBBディフェンス。
こっちがセットになってるのに向こうからCBが飛んできて、
喜んでチェックレイズ返し、ラッキーなことにコールをもらえたケースを想定します。

笑いが出るのを我慢できなくなりそうなところ、最悪なボードとなり、
果たしてセットはフラッシュの恐怖におびえてチェックなのか、
それともベットなのかを確認していきます。

8MaxのMMT、100BB持ちという前提です。

①Aハイボード 例:♠A♡T♡5  Turn ♡6

まずはAハイボードです。BBはドンクせずチェックするものとします。

このフロップ、まずはHJは73%でCBを打ってきます。
チェックに回すのはAヒットのキッカーウィーク、KK、QQ、99、88といったポケットや、
あとはT7sくらいです。

一番高頻度の33%ベットを受けたことにして、55セットのBBアクションを勉強していきます。

まずはここで55のセットにはコール頻度がほとんどありません。
「せっかくのセットなのに、もったいない」ということなんでしょう。
または、フラッシュ目がある以上、フラドロハンドにはある程度の代償を払わせておかないとということでしょうか。

正しい解釈はわかりませんが、とりあえずレイズ。

レイズする額はスーツによって若干違いますが、こんな小さな違いを学ぼうとしてるほどアミュおじは真面目ではありません。とりあえず55%を中心に、気分で33%レイズでも83%レイズでもよさそうです。ってか、120%レイズでもOKはOK。ここでは55%ベットを返してみたいと思います。

相手がなんのハンドなのかまだ分かりませんが、HJコールしターンで♡6。
ここからが本日の研究局面です。さあ55のセットはどうするのか?

結論、ベットな模様です。いつも自分はここで、「フラドロが付いてきてたかもしれないから、チェックしとくか」としちゃっておりました。チェック頻度85%くらいではいたつもりです。

0.6%頻度存在しているし、頻度のミスはGTO上は何もエクスプロイトされることはありませんが、どうも自分のアクションは低頻度のアクションに偏るというリークがあった模様です。
セットならフラッシュボード目でもまだベットできる強さがありました。

ここで比較のために、自分がフラドロでチェックレイズしてた場合、そしてターンでAハイフラッシュを完成してる場合のベット額を確認したいと思います。

A2、A3の抜粋ですがセットよりかはベット額高めという傾向が見てとれます。

ここでまずはこのボードでの結論が見えました。

 ・セットでチェックレイズを返してターンでフラッシュ完成ボードになった場合…
  ∟セットはまだまだレイズを打ってよい。ベット額はポットの33%ベットを中心に。 
   ただ、大きいサイズのベットをすることはない。

  ∟もしフラドロでチェックレイズしていたのであれば、セットよりかは気持ち大きく打ってよい。
   この場合は55%ベットを中心に。

続いては、フロップに落ちているAのスーツでフラッシュが完成したケースを見てみたいと思います。

②Aハイボード 例:♠A♡T♠5  Turn ♠6

先ほどと数字は一緒でスーツだけ変更しました。
ここでもBBにドンク頻度はありません。おとなしくチェックでオリジナルのアクションです。

HJは、先ほどのボードだと73%頻度でCBでしたがこのボードだと69%に微減します。
とはいえ、基本はCB。今回もベットサイズは33%ベットだということにしましょう。
さてさて、55セットのベット額に変化は出るのでしょうか。

いきなり変化がでてきました。

①のボードだと55%サイズを中心に、33%でも83%でもどっちでもいいよというサイズが中心でしたが、今回は55%~83%ベットという大き目のサイズが好まれるようです。というか、120%ベットもほぼ2桁に近い頻度で存在している一方で、33%サイズはそれよりも低頻度です。

Aと同じスーツでフラッシュが完成しそうなときは大きなサイズ、ということを覚えておきたいと思いますがこの理由はなんなんでしょうか。このブログでそれが解明されることはありません。
素人のアミューズメントおじさんに頼らず、ちゃんとした人に聞いてください。

合っているかどうかは知りませんが、唯一自分が思いつくのは、120%ベットを受けたオリジナルのアクションがこの差を生じている可能性があります。

「Aのスーツでフラッシュが完成しそう=相手はトップヒットしてない単なるフラドロ」、
「Aのスーツ以外でフラッシュが完成しそう=相手はトップヒットフラドロの可能性もある」という違いが出てくるので、まぁAKs、AQsあたりのトップヒットフラドロが①ボードだとレイズしてきます。

そういったハンドにも55は勝っているので文句はないのですが、とはいえレンジ全体で見たときには「めちゃくちゃ強いトップヒットフラドロが相手のレンジにあるのに、なぜ大きい額のベットをできるのか?」とかいう理屈でベットサイズが下げられているのではと思われます。知らんけど。

とりあえず55%ベットをして、相手がコールし、♠6が落ちた場合を見ていきましょう。

フラドロにはフラッシュを引かれましたが、まだ55セットはベットをしていきます。ただ、やはりここでもサイズが変化しました。今度は下がりました。

はぁ?

『「Aと同じスーツでフラッシュが完成するボード=相手にトップヒットフラドロは存在しない」ー>大きくベットしても怖くない』という仮説をこの直前で提唱してみました。
ものの見事に、もういきなりベットサイズが下がりました。ミニです。ミニベットです。20%です。

ちなみに自分はここでミニベットができません。
なぜかアミューズだと「ミニベット=弱さの表れ」と思う人が多いと感じてます。
なのでここでミニベットすると、「ふむふむ、ハンドが弱いのか。じゃあ、でかく打てば下ろせるやん。オールインwwww」みたいな目に晒されます。

てか、自分はそうしてます。
正しくは、「オールインwwww。ナイスコール、ドロー何もないのでデットですwwwwwww」までが自分の一連の流れです。今日も元気に、レクのアミュおじが本記事を執筆しています。

まぁGTO Wizardではこの場面、たとえナッツのKハイフラッシュを完成させていたとて20%ミニベットが中心なので、何も弱さの表れではありませんが、とりあえずベット額が下がるということを学べました。

①②のまとめをしたいと思います。

■フロップ
・Aハイボードにおいて相手は69~73%でCBを打ってくる。
 ∟それに対してトップヒットフラドロが存在しうるボードでは33%~ハーフベット程度を中心に。
 ∟トップヒットフラドロがないボードでは大き目のサイズでレイズしてよい。

■ターン
・フラッシュが完成したとて、セットはまだまだベットしていってよい。
 ∟トップヒットフラドロが存在しうるなら33%ベット。
  もし自分がナッツとなるAハイフラッシュを完成させていたならばドデカベット。
 ∟トップヒットフラドロがないならミニベット20%サイズ。 
  もし自分がナッツとなるKハイフラッシュを完成させてても20%ベット中心。

以上となりました。

③Jハイボード ♠J♡5♡2 ターン♡8

続いての研究局面です。今度はTハイとしてみました。
BBはドンク頻度なし。オリジナルのアクションに移ります。

そしてこのボード、オリジナルは99%ベットです。脳死でCBです。
サイズは一番頻度が高い33%をここでも選んでいきます。
さて55と22の両方を見てみましょう。

出ました。大き目のベットです。
またもや仮説は崩れました。♠A♠Jというトップヒットフラドロも、さらには♠A♡Aというナッツフラッシュ抑えたオーバーペアもオリジナルのレンジにあるのに55%以上のサイズが好まれるようです。
あとは55と22なら22の方がサイズは大きいです。ほええぇ。

無理です。解説できないんでそういうものとして受け止めましょう。
ちなみに、55%ベットしようが83%ベットしようが、オリジナルがフラドロなら全部ついてきます。
T7sとかもフラドロでついてきます。86sもフォールド頻度はありません。

といったところで、ここでは55%ベットしておきます。
コールされてターンで♡8を落としてみました。そこそこラグだと思います。
さて、セットの運命やいかに。

なんか、55がしょんぼりしているように見えてきました。

チェックが最高頻度です。
そりゃなんせ、相手はフラドロ全部ついてきてます。
86sにセットが負けました。
T7sあたりの、HJオープン下限ハンドに負けました。

ただもし、ベットするなら83%ベット。
どういうことやねん、死にに行っとるやないか。
そう感じてしまうのはまだまだGTOに対する理解が甘いのでしょう。
きっと、EQディストリビューションのグラフでは、BB有利に傾いているのでしょう。

全然傾いてないやんけ、これだからGTOはゴミなんだ。
次回のGTO Wizard更新は絶対にするものかと心に決めたところで、このボードは終了です。

次は、またスーツを少し変えて違いを探ります。

④Jハイボード ♡J♡5♠2 ターン♡8

スーツ変えました。今回も、「トップヒットフラドロ」は存在しないボードです。
BBは相変わらずドンクなしで進み、ここではHJからは98%でCBがやってきます。
33%ベットに対しての55、22アクションを見ていきましょう。

今度は大した変化がありません。なんでやねん。
55%~88%というサイズ。③と差は誤差程度です。
これで現状、4ボードしか見てませんが、②>③≒④>①みたいなサイズ感です。よくわからん。

GTO解が意味わからんのは今に始まったことでないので、55%ベットで先に進みます。

なんか今度は、あんまりしょんぼりしてないように感じてます。
ベットするなら大き目のベット。83%ベットです。
時にはチェックしてあげてもいいけど、みたいなニュアンスを感じてます。
ええ、適当なことしゃべってます。

ただこれで、セットを刺したときの指針が見えてきました。

結論

フロップでセット。最高な気分からターンで意気消沈となったときの座学をしてきました。

①Aのトップヒットフラドロが存在する場合
 フロップベット:55%中心
 ターンベット :33%中心

②Aのトップヒットフラドロは存在しない場合
 フロップベット:83%中心
 ターンベット :20%中心

③Jハイでトップヒットフラドロが存在する場合
 フロップベット:55~83%
 ターンベット :チェックも十分にありうる。ベットするなら大き目

②Jハイでトップヒットフラドロは存在しない場合
 フロップベット:55~83%
 ターンベット :55~83%

上記の傾向が見て取れます。
今後、Kハイボード、7ハイボードなども見なくてはと思いますが、
おおよその指針を得ることができたと思います。

いずれにしても、セットさしたあとのターンは、そこまで恐れずベットでよさそうです。
あとはこれを実践まで覚えていられるか。それが問題です。

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