見出し画像

悪意を集めないサービス設計の難しさ

こないだ、たまたまネットで調べものをしている時に見つけた、それなりに新しいサービスがある。

皆からの意見を、店舗やサービスの運営企業に届けて改善に役立ててもらう

っていう理念と共に運営されているんだけど、これだけ読むと「お、いいサービスだな」って思います。

思いますか?

残念ながらいつでもどこでも誰もがネットに繋がれるようになった結果、「ネットの空気を読む」という事ができない(知らない)人も大量に集まってしまい、(ユーザー属性として)ネットとリアルは同一の世界となってしまいました。


つまりクレーム書き放題という事です。


いや、だからこそかもしれない。

確かにこんな時代にこそ、このようなサービスは必要なのかもしれない。


しかし、食べログやAmazonやらのやらせレビューや報復レビューが問題になっていて、口コミの質が下がりSEOにも悪影響が出たり、衆愚みたいなCGMが出来て会社の悪評に繋がる一連の流れを嫌というほど見せつけられてきた僕らからすると、「いかに悪意が集まらない場所にするか?」っていうのは当然あって然るべき感覚だと思うんですよね。


理念は評価されてもいいと思うけれど、CGMをやるならば万全の監視体制を作らなければならないところ、匿名、会員登録すら不要で、すぐに書き込めると作りがザル過ぎる点も相まって、来るべき炎上や誹謗中傷、さらには裁判すら視野に入りそうな近未来予想図にブレーキランプは常時点灯になってしまうんではないかと、期待せずにはいられません。


そもそも、お店は口コミやレビューなんて欲しいんでしたっけ?

ユーザーからすれば「ハズレの店」を引く可能性を低くし、旨い店に行きたいのは理解できますが、健全な橋渡しができないのであればメディアとしての価値は無いんじゃないでしょうか。

飲食バイト歴も長く、飲食店へのサービス提供もしていた事がある僕としても、ミステリーショッピングリサーチとかで意見を集めた方がまともな意見が集まるような気しかしないです。


とりあえず行く末を見つめたいと思います。


※CGM:コンシューマー ジェネレイテッド メディアの略。詳細はggr


サービス名と運営会社名は。。。(調べたらすぐわかると思うけど、めんどくさい人は100円で代わり僕が調べた情報をどうぞ)

ここから先は

488字

¥ 100

出し場所が無い文章は質より量でとりあえず出していけって言われました。サポートは本、映画、ライブやフェスに使わせていただきます。