士魂洋才 明治伊万里の粋

その三高柳快堂という人に何故か魅かれる。
佐賀は久保田の出身だ。
南画家として中央にも名前が聞こえた人物であり、縁戚の本野盛享は従兄弟であり、読売新聞の創業者の一人である。

その息子の一郎は外務大臣として知られている。
自身の息子、豊三郎は読売新聞3代目の社長だった。
どの様な関係で有田にくだり、香蘭社の仕事を担い、或いは製陶業の子弟の育成にも関わったのかは定かではない。

ただ、近年里帰りした彼が手掛けた香蘭社の南画調色絵磁器の飾皿や飾壺から推測するより他ない。
「色絵南画三つ足飾り皿」高柳快堂筆 香蘭社制作
明治壬午(15年)銘款 白川校製


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