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My Art Week Tokyo

東京にある50以上のギャラリーや美術館をバスでつなげるプロジェクト、「アートウィーク東京」が11/3から開催、11/6に閉幕した。でもPOETIC SCAPEの、私のアートウィーク東京はそこで終わらなかった。

11/6夜、関係者のクロージングパーティに向かう途中、ギャラリーのInstagramにDMが届いているのに気が付く(Instagramのメッセージって気が付きにくいのよね)前日に送られていたらしいそのメッセージには「アートウィーク東京、本当に楽しかったです。この旅の思い出にアートウィーク東京のポスターを買いたいのですが、よろしいでしょうか?」と書かれてあった。オーストラリアのパースから家族でやってきたらしい。掲示中のポスターと一緒に写っている息子さんの写真も添えられていた。

メッセージの送信から時間が経っていたので、急ぎ電車の中で「今このメッセージに気がつきました。もうポスターは手に入れましたか?」と返すと、まだとの返事がすぐに来た。これは非売品だが、うちで使ったものであれば差し上げると伝える。その後スケジュールを調整し、彼らが京都旅行から戻る11/9にPOETIC SCAPEにピックアップに来ることになった。

そして先ほど、その三人家族がタクシーでやってきた。メッセージの送り主である父親にポスターを渡すと本当に喜んでくれて、やっぱりお金を払いたいという。もともと無料で配布されたもので、しかも使用済みなのでお金はいらないと伝えると、アートウィーク東京期間中にはこのギャラリーに来れなかったとのことで、記念に野村浩「KUDAN」のカタログを買ってくれた。

カタログについてくるおまけ、そしてアートウィーク東京期間中にプレゼントしていた「KUDANの足クッキー」を家族3人分渡すと、さらに喜んでくれて、固い握手を交わし、タクシーに乗って去っていった。11/9の夕方、ようやく私のアートウィーク東京が閉幕したのだなと思った。

それにしてもアートイベント自体に感動し、そのポスターを買いたいというリクエストは予想外のものだった。個人的にもアートウィーク東京の良さ、そしてポテンシャルを信じている私としてはとても嬉しい出来事だった。海外資本の巨大なアートフェア招致には、香港や韓国にかなり遅れをとっている東京だが、アートウィーク東京は今後ギャラリー、美術館が連帯して育てていけば、世界的なアートイベントの一つに成長するような気がする。


いただいたサポートは、POETIC SCAPEの活動を通じてアーティストをサポートするために使わせていただきます。サポートをぐるぐる回していければ素敵だなと思っています。