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天皇賞秋2022



○今回の重要ファクター
1.展開予想                                                      2.天皇賞秋ラップ&追走力分析
3.トラックバイアス            4.最終予想


1.展開予想

○隊列
まずは今回ハナをきるのはパンサラッサ。
先団には、
2番手にバビット、3番手に内からジャックドール、内2列目にノースブリッジの隊列となる。
中団前目には、
内からマリアエリーナ、カラテ、ダノンベルーガ、ジオグリフ、アブレイズ、
中団には、
内からポタジェ、イクイノックス、シャフリヤール、レッドガラン。
後方には、
ユーバーレーベン、カデナの隊列となりそうだ。

○展開
ハナをきるであろうパンサラッサは前走の札幌記念、前々走の宝塚記念ではスタート後の行き足がつかず、促してハナをきっておりドバイターフ、中山記念で見せたスタート後のダッシュ力は影を潜めている。それはメンコを外すタイミングが影響している。今回は馬場入場前にメンコを外し大観衆の歓声を利用してテンションを上げるとのこと。また、自分の競馬に徹すると言った陣営からの発言もあり間違いいなくハナを切るであろう。

1000mの通過は58秒前半と予想。
2番手のバビットは後半5Fを加速させながら追走する際に好走しやすく、3番手を追走するジャックドールも前半5Fよりも後半5Fを早く走破できた際にパフォーマンスを向上させる為、パンサラッサに無理に競りかけることはなくパンサラッサの単騎逃げのまま3コーナーまでレースは進む。

3コーナーを通過し下り坂を迎えたあたりよりペースは流れ始める。
バビット、ジャックドール、ノースブリッジは瞬発力戦より持続力戦に適性がある為、ロングスパートをかけ始めるもパンサラッサを捕まえきれないまま、直線を迎える展開となるであろう。

G1レベルの東京2000mでは追走力が求められ、瞬発力だけのタイプより長くいい脚を使える馬が好走しやすい。

展開予想でのポイントは、
1.パンサラッサが作るHペースへの追走力
2.追走力を求められる展開でも安定した末脚(長くいい脚)を発揮できる

上記2点が求められる。


2.天皇賞秋 ラップ&追走力分析

過去5年ラップ推移(不良馬場の2017年を除く)
16年 上がり34.2
13.3-12.0-11.6-11.9-12.0-12.3-12.0-11.5-11.0-11.7
18年 上がり34.5
12.9-11.5-11.8-11.5-11.7-11.6-11.3-10.9-11.6-12.0
19年 上がり34.3
12.8-11.4-11.5-11.6-11.7-11.6-11.3-11.1-11.3-11.9
20年 上がり33.6
12.7-11.7-12.1-12.1-11.9-12.0-11.7-10.9-11.1-11.6
21年 上がり33.6
12.8-11.5-11.9-12.0-12.3-12.0-11.8-11.1-11.1-11.4

各5年の共通点として、
・2F目から12.3秒より緩まないラップが続く
・ラスト3F目で加速ラップとなり上がり3Fが速いレースになる(上がり33.6〜34.5)
・中盤が全く緩まない為、マイル並みの追走力が必要

16年
1着モーリス2着リアルスティール3着ステファノス
18年
1着レイデオロ2着サングレーザー3着キセキ
19年
1着アーモンドアイ2着ダノンプレミアム3着アエロリット
20年
1着アーモンドアイ2着フィエールマン3着クロノジェネシス
21年
1着エフフォーリア2着コントレイル3着グランアレグリア

過去5年、馬券内15頭中12頭が1800m以下の良馬場重賞で連対経験あり!
今年の該当馬は

カラテ
パンサラッサ
ジオグリフ
イクイノックス
シャフリヤール


この条件に該当しなかった3頭は2018年のレイデオロ、サングレーザー、キセキ。
この年はマイル戦で活躍した馬が極端に少ないメンバー構成の中でキセキがレースを引っ張ったこともあり中距離で活躍した馬が好走したレースとなりました。


3.トラックバイアス

10/29 (土)東京

3R 芝1800m   
1000m57.9秒    Hペース
1着:2番手     2着:7番手   3着:9番手 /9頭立て

4R 芝1400m 
600m37.9秒 1000m63秒 Sペース
1着:5番手    2着:4番手    3着:10番手 /15頭立て

5R 芝1600m
600m36.4秒 1000m61.6秒 Sペース
1着:9番手    2着:6番手    3着:12番手 /15頭立て

8R 芝2000m
600m36.3秒 1000m60秒 Sペース
1着:9番手    2着:6番手    3着:11番手 /11頭立て

10R 芝1600m
600m36秒 1000m60秒 Sペース
1着:4番手    2着:6番手     3着:1番手/11頭

11R 芝1600m
600m35.8秒 1000m60秒 Sペース
1着:10番手   2着:7番手    3着:1番手/10頭

今週よりBコース変わり。
3R以外は全てSペースとペースが早くない中でも差しが決まっていた。
4コーナーを1番手で通過した馬は勝ち星なしで馬券内は2回(3着)のみ。
最内を通って馬券にきたのは2頭のみ。
外差しが顕著の馬場傾向であった。
全6Rで馬券になった18頭中、出走頭数の1/2以下からも馬券になった馬は12頭と差し有利の傾向となっていた。


4.最終予想

◉7イクイノックス
○8シャフリヤール
▲6ジオグリフ
⭐︎5ダノンベルーガ
穴2カラテ
△3パンサラッサ

各馬の見解

◉イクイノックス
パンサラッサが何が何でも逃げ、ペースを流してくれること、現在の差し有利のトラックバイアスを踏まえると、この馬に展開が向くことは想像がつく。
前走のダービーでは早いペースのレース展開であっても長くいい脚を使って首差の2着。
直線で外に出すロスがあったこと、不利な大外枠からの競馬で負けて強忍内容。スムーズに進路を確保できていればこの馬がダービー馬であった。
持続力戦、瞬発力戦の両方で好走が可能なこの馬を軸馬にしたい!

○シャフリヤール
ディープインパクト産駒は天皇賞秋では勝てないと言われている。
それは道中のレースラップが早く、ディープインパクトの個性である脚を溜めて直線で末脚を発揮させるといった持ち味を発揮できない事が要因として考えられる。
この馬は3歳時の毎日杯とダービーで早いペースのレースで好走できている点からも追走力には問題ない。トラックバイアスと展開を味方に好走が期待できる。
また10月の東京は野芝+洋芝の芝構成。5月のダービー開催はオール野芝となっている部分も大きな要因である。
この馬は昨年のJCで洋芝を含んだ11月東京芝を経験し、不利がありながらも3着に好走。今年の3月のドバイシーマクラシックでも勝利。メイダン競馬場の芝コースは、バミューダグラスをベースにペレニアルライグラスオーバーシードされた馬場である。
メイダン競馬場の芝は日本で言う洋芝を使用されており、そのレースで好走できたことも裏付けとなる。また前走で58kgも経験している点も好材料。


▲ジオグリフ
この馬はパンサラッサが出走することで買える馬と変化を遂げた!!
パンサラッサがペースを流すことで瞬発力よりも持続力を求められるレース質となる。
この馬は「小回り向き」「パワータイプ」「時計がかかるタフな馬場向き」と言われている。
皐月賞を勝っただけでそう決めつけるのは早計である。新馬戦のラスト5F57.5秒の走破タイムは破格。2歳でこの走破タイムを叩き出したのは歴代でディープインパクト、コントレイル、イクイノックス、ジオグリフのみ。胴長の馬体に直飛の構造からも東京の持続戦もこなせる可能性はある。有力馬との位置取りの差で馬券内に組み込む可能性は十分にある。
野芝オンリーでなく洋芝要素も含まれるのはこの馬には好材料。この馬が想定5番人気で10.2倍は妙味あり。

⭐︎ダノンベルーガ
前走のダービーは仕上げすぎてしまい、レース前に発汗が目立ったこと、距離が長かったこと、終始ジオグリフにマークされ、直線で伸びない内を走らされたことでアスクビクターモアを差しきれずの4着。
前走内容だけでもかなり買える馬である。
しかしこの馬は持続力よりも瞬発力に優れた馬である。キャリアで高パフォーマンスを見せたのが共同通信杯。このレースは稍重ではあるが
12.7-11.3-12.1-12.5-12.5-12.5-11.3-11.2-11.8と道中でラップが緩み息が入る流れとなり、瞬発力が求められた。
ダービーでは2F目からゴールまで12.3秒以上緩まないレースラップであり、持続力を求められるレース質であったこともありラスト足が鈍ったことがアスクビクターモアを差しきれなかった要因と考える。
今回は持続力を求められる為、前走内容が優秀であることも踏まえて押さえ評価までに留める。

穴カラテ
この馬は前走の新潟記念は自信の消し馬であった。
暑い時期にパフォーマンスを下げ、寒い時期にパフォーマンスを上げる傾向があった。前走は気温28℃であったが高パフォーマンスを発揮。メンバーレベルは高くはないにしろ57.5kgを背負い、2馬身差の圧勝。マイル戦を多く経験済みで追走力も問題なく、東京競馬場で差し競馬に定評がある菅原騎手が継続騎乗の点からも人気馬が前付けし、崩れた際に内をそうロスなく立ち回り直線ではじけて、馬券内に食い込んでも驚かない。

△パンサラッサ
今回は単騎逃げが濃厚である為、侮れない1頭。前走の札幌記念、前々走の宝塚記念ではスタート後の行き足がつかず、促してハナをきっておりドバイターフ、中山記念で見せたスタート後のダッシュ力は影を潜めている。それはメンコを外すタイミングが影響している。今回は馬場入場前にメンコを外し大観衆の歓声を利用してテンションを上げるとのこと。また、自分の競馬に徹すると言った陣営からの発言もあり間違いいなくハナを切るであろう。土曜日の馬場状態は最内を通った逃げ馬が2頭馬券内に残っている。逃げ馬は人気が落ち、マークが薄くなった状態でこそ妙味あり。


買い目
単勝  7
馬連       7 - 8.6                      
ワイド 7 - 6.2.3                
3連複 7 - 8.6 - 8.6.5.2.3   
3連単 7 - 8.6 - 8.6.5.2.3   
             8.6 - 7 - 8.6.5.2.3


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