自分が選挙の投票に行く理由を考えた話

Twitterで見かけたあるツイートから、選挙の投票に参加する意義について考えてた。
そのツイートの要点はまとめると以下になる。

・選挙は行くけど政治に興味がない
・政治によって救われても虐げられている実感もないから興味がないのだと思う
・意見が反映されるかもわからないのに何を期待しているのか

僕は、真の意味で政治に何も思わない人はほとんどいないと思ってる。
これはこうだったらもっと良いなとか、これは絶対間違ってるとか、そういう感情はきっと誰しも持っている。
人によって違うのは、それが望む方向に変わること、変えられることをどれだけ期待しているか、たぶんそこなんじゃないだろうか。

だけど正直な話、僕は自分が選挙で投票することで何か社会に影響を与えられるとは思っていない。
それで、上の問いかけを見てなんで投票行くんだろうと純粋に思った。
義務的に行く以外に、自分の中に理由はあるのだろうかと。

考えた結果、僕には二つ理由があることに気づいた。
1つ目は、自分の行動が本当に影響がないかどうかを確認するため。
僕は今自分自身の行動、投票で社会に影響が与えられているとは露程も思っていない。
今回だって、投票はしたけど何か影響あったのかな…とたぶん感じるのではと思う。
だけどある時どこかで、勘違いかもしれないけれど、自分の意見が反映されていると思えたら。
自分が望む社会に近づいたと感じられたとしたら。
僕はそんな可能性があるのか知りたい。
やっぱり意味がないのか、それとも声は届くのか。

2つ目は、自分が世間とどれだけずれているかを認識するため。
僕は多分、一般的なとか普通とか言われる生活からは外れた道を歩んでると思っている。
それを悪いこととは考えていないけど、世間の常識や理想とのズレは感じていたい。
感じたうえでそのままでいるか合わせるかを考えたい。
だから、何にも響かなかったとしても、僕が投げている石はみんなと同じ方向に飛んで行っているのか、明後日の方向に向かっているのか知りたい。
そのために選挙はいい機会に思っている。

こんなことを考えていたら別のツイートを見かけた。
それは浅野忠信さんが「投票は白紙でもいい」というもので、これに対して大量の「意味はない」「だめだ」というリプがついていた。
僕はこれが、お前は選挙に参加する以上今の政治に「YES」か「NO」か突きつけなければいけないんだぞ、と言われているようで怖いと感じた。
白紙投票が意味がない、それは無効票の影響力がないということから確かにそうだと思う。
でもどうしても自分が投票したいと思える候補者がいなかったとしたら、それでも無理やり選ぶことが本当に意味があるのか。
その候補者が大手を振って、自分の望まぬ政策を進める手助けはしたくないし。
そんな時は白票でも投票をするだけすれば、投票率は上がって次の選挙に影響が出るかもしれない。
それじゃダメなのかな?

多くの人がこの一回の選挙で、今を維持するか否定して変えるか、その2択を考えているように感じる。
でもたぶんそんな簡単じゃない。
だから僕は何の期待も持てなくても、自分なりの気持ちや考えで投票にいくんだろうな。