JAIST受験対策
北陸先端科学技術大学院大学の知識科学領域(2021年第一回試験)に合格しました。受験対策中に悩んだ際先輩方のnoteがとても参考になり助けられたため、私自身も体験記を書いてみることにしました。 今年度の2.3回目を受験される方、分野変更し受験する方に少しでも参考になれば幸いです。(領域により聞かれる事、重視される点が異なるので情報、マテ志望の方は参考にならないかもしれません)
・参考文献
先に参考にしたnoteを貼っておきます。上記noteや検索で出てきた体験記の方が有益なのでこのnoteは流し読む程度で見ていただけたらと思います。 特に2番目のnoteは知識を受験された方の体験記で、3番目は実際の発表スライドや書き方、発表の進め方まで載っているのでどちらもとても参考になりました。(じんくんさん、山本ゆうだいさんありがとうございます。)
・プロフィール
石川キャンパス入学者の方がnoteに略歴やどの領域を合格したか書いていない事が多かったので、蛇足ですが書いておきます。私は知識科学領域を受験し、現在私立大学(偏差値40~45)の機械工学科、研究室では少し情報系の研究をしています。 プログラミング等は今年度からやり始めました。 私よりすごい方が多いのは確実ですが、こんな合格者もいるんだと参考になれば幸いです。
・提出書類の準備
JAISTの概要、受験システムは前から知っていたので受験の三か月前から書類を書き始めました。
・エントリーシート
就活のように記述欄はPREP法に沿って書きました。 受験する方が怖いのは得意な3科目への質問だと思います。私は力学科目と英語と書きましたが、面接で聞かれませんでしたし、多くの先輩や他領域を受験した人も聞かれなかったと聞きます。 ただし教授陣の専門と同じな場合、科目内容がわからない時は問題や理解を探られる可能性があります。(情報系は線形代数等数学の基礎理解を求められるという話も聞きました)また英語と書くとTOEIC何点?英語の自己評価は?英語で自己紹介してと聞かれたという話もあり、私も面接の際科目を把握されていたので科目を選び基礎的なことを復習するのが一番いいのではと思います。
・小論文
ESと並行して書きました。前提として受験発表で出したテーマをJAISTで研究する人はほぼいないそうなので気楽に「こんな方向の研究がしたい」という受験時点での構想を背景、目的、方法と具体的に書くといいと思います。
私の場合一度4月後半に書きあげたのですが先行研究により白紙になり、テーマ変更と修正を繰り返し1か月で提出しました。 今考えると卒研のテーマを入りたい領域や研究室寄りに発展させれば楽で質問にも答えやすかったなあと少し後悔しています。 (というかそれがメジャーな方法だと思いますしこちらをお勧めします)
卒論と関係ない新規テーマを出す方はテーマ出しが一番大変だと思います。(現大学もしくはJAISTの教授に聞くのもいいと思います) テーマ出しで論文を読みすぎると論文に引きづられ新規性のあるテーマが出なかったり自信がなくなってくるので、論文は読んでも参考程度に留め漠然と思いついたテーマの先行研究がなかった場合に類似した他研究を沢山調べ方法のいいとこどり、組み合わせによる欠点の解消、それにより他研究とどういいのか、独創的かを書くといいです。小論文の枠は小さいので私は具体的な部分より先行研究からの構想を重点的に書き、詳しいことはスライドと発表で説明するようにして自大の教授、JAISTの先輩に添削していただきました。JAISTの教授が書かれた研究計画書の書き方ページを貼っておきます。
・スライド
小論文提出後に作成し始めました。表紙、目次、背景、先行研究、目的、方法、展望、参考文献の順番で書きました。スライドは視角的に簡潔に構成し、何度も発表練習して7分に収めました。 自分は情報系の知識が少ないためスライド、発表共にとにかく具体性と現実的かどうか、誰が見てもどんな研究をするかわかるかを重視しました。 具体性はシステムを作る際「このソフトを使う」と書いたとしてなんで?と質問されても答えられるように、スライドや発表に意味や理由を説明できるようにしました。現実的かどうかは(具体性と類似しますが)新しいシステムを作る際どうやって実現するか、本当にそれができるかを説明できるようにしました。7分発表は長いと思われるかもしれませんが、細かいところまで内容を詰めていくと7分は意外と短く、時間が足りない位だと思います。以下はスライド作成/発表するときに参考になった動画です
・試験当日
このページに訪れた方はここが一番気になる点だと思います。 本当は試験当日の状況や質問された部分も詳しく書いていたのですが、 注意に録画等試験を記録する行為は入学を取り消すと記載されていたため 対象外だと思いますが念のため省きます。申し訳ありません。
・感想
初めは教授陣がドライな反応で、発表している間は病院の待合室のテレビを見ているようだったので緊張と不安で辛かったです。 その後の質問では様々な事を聞かれました。(基本先輩方のnoteに書かれている質問と同じでした)かなり突っ込んだ質問や厳しい質問が多く、 内容的に答えられず煙に巻くような回答をしてしまいました。 (最終的には意見を頂いているような空気になりました) しかし1人の教授に興味を持って頂けたような質問をされ、研究イメージを共有できた事と興味を持って頂けた事が嬉しい点でした。 JAISTの授業で何を学ぶか、他研究からの知識の応用等とにかく細かい部分まで調べること、説明できる技術や自己理解、それにより教授に興味を持ってもらう事が重要だと感じました。また想定質問やあえて突っ込まれそうな部分を作ったのですが、想定外の切り口で突かれる事もあったので使い方を見極める必要があると痛感しました
・まとめ
書いていて課題が残る受験だったと感じました。結果は合格でしたが、授業や研究に対してやっていけるのか不安の方が大きいです。 色々書きましたがテーマの素晴らしさとかより、合格が通過点として入りたいという具体的な意志や熱意が伝わるかどうかだと思います。 (教授目線で考えてみるといいと思います) JAISTは試験難易度は高くないという記述が多く、実際他大学院と比べるとそうだと思いますが、不合格者も多少は出ているデータがあります。 また2.3回目になるほど受験者数が増えるらしいのでそこで倍率が上がるのではと思います。(併願で受験する方も多いのでそこまで身構える必要はないですが) 最後に小論文や面接はテーマ、人それぞれであくまで個人的な見解で参考程度に留めていただけると幸いです。 これ以外や当日の質問内容等詳しい部分はJAISTのLINEオープンチャットやオープンキャンパスの質問会等で詳しく聞くのもいいと思います。 (私に直接連絡していただいても構いません) 最後まで読んで頂きありがとうございました。
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