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多摩地名の由来 夏地(なっち)

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 檜原村役場から北秋川沿いに、都道205号線をクルマで走っていくと、小沢地区に「夏地」と書いて「なっち」と読む集落があります。
 東京の奥座敷と呼ばれる檜原村ですが、このあたりまで来ると山村の雰囲気が漂っています。山村の地名は焼畑に由来するものが多く、夏地もこれにあたります。
 通常、焼畑は春行われますが、南傾斜で日当たりのよいこの地区は、夏に行っても間に合うことから、夏焼地が略され夏地となったとされています。
 もうひとつの説も日当たりに関するもので、冬でも夏のような日照地という意味があるといわれています。しかし実際に地元に住んでいる方によると、現況は夏場は一日中日があたる場所ですが、冬場の日当たりはあまりよくないそうです。(『よみうりサンタマリア』2014年12月号)

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