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多摩地名の由来 払沢の滝

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 村の真ん中を尾根が横断し、秋川から別れた沢が幾つもある檜原には、多くの滝があります。なかでも有名なのが日本の滝百選にも選ばれてる名瀑、払沢の滝でしょう。檜原村を代表する観光名所ですので良く知られた名前ですが、なかなかの難読です。その名は滝の水が流れ落ちる様子が僧侶の使う払子(ほっす)が垂れたように見えたことに由来し、「払子沢の滝」が、「払沢の滝」に変化したといわれています。
 滝は四段に落ちていますが、最も目に入る一番下の滝は落差約26メートルあり、滝壺は底なしといわれるほどに深く、古くから大蛇が住むといわれていたほど。冬になると滝水が氷結し落下が止まるため、観光協会ではその日をあてるクイズも実施されています。
 滝までは整備された遊歩道があり、季節を問わず多くの人が訪れます。緑と水が溢れるマイナスイオンいっぱいの癒しのスポットです。    (『よみうりサンタマリア』2014年11月号)

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