爆速でそれっぽくなれる厚塗り講座・前編

FMS B1の八胞です。コミケのイラストに全く手を付けておらず〆切翌日未明まで徹夜で作業していました。
Advent Calendar 6日目の記事です。
コミケ用に寄稿したイラストを厚塗り風に仕上げたのですが、それがなかなか短時間かつ何となくの雰囲気は出せていて、気に入ったので今回はそのメイキングを投稿します。今回はラフ~下塗りまで。
デジタルの利便性を駆使しつつ厚塗り感を出したいので、
クリッピング・新規レイヤー→レイヤー統合
このこの2つを往還して最速でそれっぽく仕上げていきます。
使用ソフトはCLIP STUDIO PAINT、デバイスはBAMBOO COMICを使っています。

今回描くのはこちら。

joker_参考画像2

塗り方にフォーカスするため概形や構図はこのポスターを模写します。先日観に行ったのですが、ジョーカーことアーサー・フレックの抱く漠然としていながら激烈な「実は本当の自分はこんなもんじゃなくて、いつか何か凄くて素晴らしいものが自分を救ってくれるはずだ」という妄信と、自分へ向けられる惜しみない賛辞と拍手喝采への渇望に嫌な汗すらかきました。人は誰しもジョーカーたり得る…。

さて、まずはささっとラフを取っていきます。チョークブラシを使います。

画像2

画像3

上の画像のように、サブビューに参考画像を表示して、それを見ながら模写しました。ラフからデジタルで済ましてしまう派です。
カラーサークルの下に出されているヒストリーから良さそうな色を引っ張って描きました。個人的にはカラーセットより、ヒストリーとサークルのほうが色のイメージが湧きやすいと思います。

画像4

その後、新規レイヤーを作成し、ラフにクリッピングして線をこれから乗せていく色になじみそうな色味に変えました。

スクリーンショット (2)

その後、明らかに要らない線を削り、ラフの下に新規レイヤーを作成して太めのチョークブラシでそれらしい色を乗せます。口の周りのペイントはジョーカーの静かな不気味さ、ギリギリ人間の禍々しさがよく出ていると思ったので、サブビューを見ながら概形を撮って塗りました。他は雰囲気です。あと、髪の毛は単に塗り忘れです。

スクリーンショット (3)

塗りました。あと、ラフであまりにも垂れ目だったので下塗り途中で目の形をいじりました。

スクリーンショット (5)

そういや背景黒かったなあと思い出して塗りました。
このあと背景とキャラクターを統合して、レイヤーを1枚にします。

今回はここまでです。1時間半ぐらいで終了しました。
厚塗り講座と銘打っておきつつ厚塗りまでいかずに終わる…。

後半では影つけ→塗り→完成までのプロセスを紹介します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?